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表題作Life 線上の僕ら

伊東晃,高校生→大学生→リーマン
西夕希,高校生→大学生→リーマン→脚本家

その他の収録作品

  • JOY

あらすじ

下校途中の一人遊び「白線ゲーム」で偶然出会った
生真面目な伊東と無邪気な西。

恋に落ち、「白線の上だけの逢瀬」にもどかしさを覚えた伊東は
咄嗟に西へキスしてしまって……

高校生から大学生、そして大人へ―――
変わらない想いと、変わりゆく現実の狭間で
愛に翻弄された二人の男の人生を描いた感動の話題作。

描き下ろし10ページあり

作品情報

作品名
Life 線上の僕ら
著者
常倉三矢 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
シリーズ
Life 線上の僕ら
発売日
ISBN
9784832290105
4.2

(694)

(451)

萌々

(98)

(64)

中立

(40)

趣味じゃない

(41)

レビュー数
98
得点
2879
評価数
694
平均
4.2 / 5
神率
65%

レビュー投稿数98

こういうのが読みたかった

生真面目な伊東と無邪気な西、この二人の高校生から老後までの一生が描かれています。

学校帰りの一人遊び、白線ゲームで偶然出会った二人。そこから少しずつ距離を縮めていきます。

若い頃は相手を好きな気持ちと勢いで過ごしていたけれど、大人になるに従い広がる人間関係、気になる周りの目、そして少しずつすれ違っていく心。

伊東が西を振り回すので勝手だな…と思っちゃうんですが、不安を抱えて迷って間違って後悔するのも人間なんですよね…むしろ間違わない人なんていないだろうし。

一生を一冊で表現しているのでテンポが早く、この年齢はもう少し深く読みたかったな…と思う部分はありますが、でも出会いから看取りまでとても綺麗にまとまってると思います。

線上と西の笑顔がとても効果的な場面で使われていて印象的。いろんな作品にありますが、作品のキーとなるものをラストにもまた持ってくる構成、大好き!

2

泣かせられた。

宝くじでも思いましたが、構成力がずば抜けていると感じます。
こんな重圧な話をよく1冊に纏めましたね。
白線遊びから出会った2人の人生の物語。
一生の話なので場面がポンポン飛びます。
幸せな学生時代からのドン底はキツかった…。
やはり伊東君が世間体には耐えられなかった。
西くんが健気でいたたまれなくて。
別れは何が有っても途切れなかった白線が、ここで途切れてしまうんです。あ、もう本当に終わりなんだと。瞬間にページ閉じました。
でもね、私涙を耐えましたよ。
ただ最後の方、これは作者の意図で泣かそうとしてる!ってページが有るんですが、急に来るんです。

見た瞬間にバンっ!って涙腺崩壊。先生ずるいよ~。反則逮捕って位泣きました。
多分一番幸せだった時期に戻ったのかな。
伊東君が天国のパンフレットを持ってるのがニクい。
これはネタバレ無しで読んでほしい。

花音2020年6月号で映像化記念として2人の隙間を書いている話が有るのですが、最初の同棲初日のドキドキと引っ越しの忙しさ(笑)。オーロラ騒動後の同棲話で西くんの幸せが読めて嬉しい。

1

ファンタジックな意欲作

高校→大学→社会人との間に関係性が変化していくカップルの話です
普段BLを読んでいて結ばれた二人はこの後どのような人生を過ごしていくんだろう…?と先が気になることもあるかと思いますが、そうしたテーマに真っ向から向き合った作品だなと思いました。

やっぱり印象深いのが一度攻めと受けが別れてしまうところですね。どちらかというと現実主義な攻めには思うところがあり、この先も一緒にいられるのかという不安から別れを切り出します。だけど結局受けがいないまま生きる日々に耐えられず妻とは離婚…散々慰謝料やら何やらふんだくられたみたいですがそこは仕方がないですね笑

その後旅行先で再会して〜という流れはちょっとファンタスティックすぎてついていけない部分もあったのですが、晩年の二人の様子は可愛らしくてクスリと笑えました。受けの持つ感性もあってか、全体的にリリカルで優しい話でした。“ずっと一緒に”の実際的な困難さにはもう少しビターな展開が欲しかったところですが、ふわっと幸せに終わるのが作品のカラーには合っていました。

0

1冊で素晴らしい

頭の中が赤毛のアンの妄想男子と普通が1番の逃げ癖男子の高校生から人生の終わりまでが1冊にまとまっています。

なので、2人の要所のみの構成になっていますがダラダラと余計なすれ違いや当て馬等が描かれるより好感が持てます。

普通が好きな伊東くんが線上遊びしているのは…まぁ、2人の出会いがそこなので致し方ないですね。

心情の移り変わりは数コマ数ページで充分表現されていると思いました。

西くんが亡くなった後の扉を開けた時のアップが…天寿を全うして、さぁ、これで伊東くんに会えるぞ。ワクワクするなぁ〜という顔で…そこで号泣。
その表情がしばらく頭から離れませんでしたし、思い出すと涙が出ます。

号泣しながら書き下ろし読み始め…あぁ、産まれる前からめっちゃ喜んでる。とホッコリ。

そして、中年世代の2人のシーソーに爆笑しました。
あ〜良いモノ読んだ。

1

心の距離感がリアルで苦しい

初めて作品にレビューをさせていただくのですが、この作品には本当に感動しました。
なんて言うんですかね2人の心の距離感がとてもリアルで、読んでいてすごく苦しくなりました。
すごく涙が出てきちゃいましたね、笑

あとは、2人の出会い方がとっても素敵です!
出会いに使われていた描写も場面によってそれぞれ違う意味をもっていて、切なく感じられるような時もありました。
作者さんの表現の仕方に見事に良い意味でやらましたね。

ぜひ、読んでみてください。

2

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