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つつがなく、 楽しく、 ずっとキミとの生活が続けば良い。
表題作+2作の短編集でした。
絵柄は線が細めの可愛らしい感じです。
表題作が一番日常によりそったお話で、一軒家で暮らす2人が相手のことを思いやりながら丁寧に暮らしている様子が描かれています。ところどころで日里の過去や家族に触れる描写が出てきますが、それにも喜んで自分の事のように向き合う郁がとてもよかったです。この日常がずっと続けばいいなと願います。
個人的に一番印象深かったのは2作目です。これは何エンドといったらいいんだろう…別に近未来とかそういうわけではなく、本当に今現在のリアルな日常に当たり前のようにアンドロイドが存在する、その設定がそもそも読んでいてアッと印象に残りました。そしてアンドロイドものでは愛した人は死んでしまっても自分(アンドロイド)は生き残ってしまうという設定が多いかと思っていたのですが、このお話では一緒に葬られることを選ぶんだな、と。なのでおじいさんとアンドロイドにとってはハッピーエンドだと思いますが、なんとなくアンドロイドに心を寄せてしまった孫にとっては絶対に自分は入り込むことができない2人を最期までそっと見守るというちょっと切ないラストだと感じました。
3作目はBL未満友達以上のそんな青春のお話でした。
怪我でもなく純粋に実力が足りずに裏方を勧められた三田くんが、最終的に野球なんだかんだ続けたでもなく野球をやめてしまったでもなく裏方に回ることを選んだ結末が個人的に好きだったのと、それをずっとそばで写真を介しながら見つめ続ける羽山くんに愛を感じました。いいときだけでなく本当にいつでも見守ってくれる存在というのは時に鬱陶しく、でも知らずに支えになっていたのではないかと思うと、未来にどんな関係性になるのか気になるそんな作品でした。
絵がきれいでかわいいですね。
特に背景の描き方が好きです。
民家のいい感じがとてもよく出ている。
□表題作
静かに淡々と進み、どういう関係性だとか、具体的なことが徐々にわかってきます。
寝ること、食べること、仕事をすること、お出かけすること、家族のこと…なんかが当たり前のように過ぎるけれども、どこかキラキラしています。
2人の関係もいちいち説明したりベタベタはしないけど、思い合っていることはわかるし、でも遠慮し合っていることもある。
そんな繊細なところもよかったです。
もっとずっと見ていたいなと思いました。
他のお話もそれぞれあっさりしながらも味わい深かったです。
3カプ分の短編集。どれも地味だけどキラキラしてて、ほんのり切なさが添加されているようで、読後はしみじみ好きだなあと思いました。
表題作はいきなり始まる同居中の男二人のお話。説明がなく関係性も謎なんですが、何気ない日常会話の連続で、気付けば引き込まれていました。体感型漫画みたいで心がゆったり癒されます。そして徐々に思い合ってるのが伝わってきて、幸せな空気の中にどっぷりです。できれば一冊分この世界を味わっていたかった!
二作目は不思議な設定で、アンドロイドが出てきます。ハイヒールが一つのキーになってるんですが、それだけ残ってしまったことに泣いてしまいました。決定的なことは描かれていませんが、とても切ない終わり方で心に刺さる短編でした。
三作目はDK同士。挫折の瞬間に立ち会うってのはもう運命なのかな、なんてことを思いました。
巻末は表題作のおまけ4コマ。お気に入りは定点カメラっぽい構図の8コマです。ずっと見ていたい二人でした。
◾️よりよりそいあい
静かです。いわゆる日常系漫画。日常系漫画は長く続いた方が面白いと思ってるので、1冊だと少々物足りないです。ふたりの人となりや性格の違いをもっと見たかったけど、このちょっと足りないぐらいが作品にあってるのかも。
◾️くつのね
平凡な空気の中に突如ポンとアンドロイドというハイテクノロジーを配置。近未来の田舎は案外こんな感じなのかもしれない。終わり方が好きです。
◾️一等星になれなかったひと
「わりと考えるよ?三田のこと」って男子高校生同士の会話では強烈。サラッと笑いどころのように書かれてるけど。
一等星でなくとも星は星ってか。
萌〜萌2
表紙の絵からも伝わってくると思いますが、日常生活が丁寧に描かれている優しくて心が温まるお話と、オムニバス?的な一冊
一作品少し切ないお話もありましたが、基本的にほんわかした内容のマンガだと思います。
食卓や食べ物のシーンが掲載されているようなマンガに目がないので購入して良かったです!
がつん!とはきませんが読んでみてきっと優しく前向きになれるお話かと。