限定ペーパー付き
1~3巻までまとめての感想です。
八田ちゃんの包容力と寛容さと愛情深さに平伏すよ!これだけだと聖人かよ!となるところですが
絶倫でsexが容赦ないところでバランスがとれ、何故だか人間味と個性が加わる絶妙な匙加減!はらださんはこのバランスがお上手ですね。
キャラ造形にいつも感心してしまいます。
モモも一歩間違えれば敬遠されるだけのキャラになってしまいそうですが、憎めないんですよね。
脇キャラも個性豊かでかつ効果的にストーリーに深みを与えていて無駄がないんです。
はらださんは心を抉る作品もお得意ですし、明るいエンタメに振り切った作品もお上手なこともあって、やたももの様な中間に位置する作品のエッジのきかせかた出来の素晴らしさに感心してしまうばかりです。
はぁ~、それにしても八田ちゃんとモモがラブラブに抱き締めあってるシーンはこっちまで温かい気持ちになってきます。
こういう描写も本当にお上手ですよね。
体を繋げるばかりで心を繋げることが出来なかったモモが八田ちゃんという存在によって恋と愛を知って本当によかったねと思いました。
八田ちゃん本当に男前ですよ!惚れます!かっこいいです(絶倫だけど…!)
モモのほっぺたが反則的に柔らかそうで可愛くて可愛くて仕方がないんです!(中身はろくでもないけど…!)
可愛い2人にお腹いっぱい大満足です!
前作で登場したももの母と、ももの隣人の栗ちゃんが引き続き登場。
3巻になると割とももが素直に自分から八田ちゃんのところに慰めてもらいにいったりして、二人の関係がより深まったと感慨深いです。
あんなに嫌ってた母親だけど、和解とは言わないまでも最後指輪を返してちゃんとお別れを言えたのも良かった。母親はクズだったけど、一応愛情はあったのか貯金もしてくれていたなんて。最後少し良い思い出ができたかな。
子供の頃も必死で母親に愛されたかったけどうまくいかなくて、でも八田ちゃんに出会って愛されることを知ってからももは強くなれた。
嫌なことから逃げてばかりだったけど、ちゃんと母親にも向かうことができたのも八田ちゃん、栗ちゃんのおかげ。
八田ちゃんはもう前からもものこと好き好き言ってたけど、素直になったももが八田ちゃんに好きって言うのにぐっときました。
1巻から読んできて、やたもも完結だけど本当にやっぱり出会う人によって生活が変わっていく。須田も一応もものこと好きだったみたいだけど、八田ちゃんじゃないとダメだった。
ちゃんと働いて生活するっていう当たり前の日常が尊いこと。隣人の栗ちゃんがももの為に母親に会ってアシストしてくれたり、恋人と友人ができたからこれからももはもう大丈夫と思えるお話でした。
八田ちゃん本当にいい男すぎる。
ももかわいいし、やっぱりはらだ先生の作品の中ではやたももが個人的に一番好きです。
一言で表すと、まさに「神作」でした。やたももでこんなに何度も泣かされる日がくるとは…!!私の中では1巻でも充分楽しめたんですが、2,3巻でモモの過去が描かれて、何故モモがここまでなってしまったのかが描かれていてありがたかったです。
須田さんはモモの母親をクズだと言ったけれど、ただのクズにしないところがはらださんは素晴らしい…!理由があって憎んでしまいたくなる息子をそれでも見捨てられなかった…モモの母親が正真正銘のクズでなくて良かったです。少しだけ救われた気がしました。
そしてなにより、2巻から出てきたくりちゃんがどこまでもいいキャラしてます…やたももネタの書籍まで作ったシーンでは「読者の化身か?!」と思ってしまうほど笑
相変わらずエロシーンは素敵でしたが、やはりモモがやたちゃんに告白した際のシーンが一番グッときました…!!
エロだけでなく内容も大満足の1冊でした!!
このやたももという作品の2.3巻を読み終えた時、愛という存在を肌に感じました。
はらださんの作品の中でもやたももは一番と言っていいほどどストレートに愛を全面に掲げている。
はらださんの作品で多い下衆屑、捻くれた愛情表現(私的勝手なイメージ)が多いです。(それが大好物なんですが)
そんなはらださんが描く「やたもも」も、モモがビッチクズのろくでなしでかなり壮絶な幼少期を過ごしてきたこと母親との葛藤過去が明かされました。ですがそんな壮絶な過去を吹き飛ばすくらいの大きな大きなやたちゃんの愛の存在。
あまりに八田の愛が大きくてあったかくて、、モモの母親から出生に纏わる話をされ真実を知ったモモがやたちゃんに抱きしめられる場面の抱擁はとても印象的でした。(2巻)
そして何と言っても3巻の「おれのこと...みすてないで..ずっと い いっしょにいて やたちゃん すきだ」
の絞り出すようにいったモモの言葉、ありきたりの言葉のはずなのに今まででみてきた漫画の中で一番の告白に思えた.....
前のクセでやたちゃん家来ちゃったり、やたちゃんが何気なくモモのほっぺ撫でたり、抱きしめたりそんな日常的で何気なく2人が本当にやってそうなことを描いてあって本当に永遠に見ていたい作品。
それと須田も大好きな登場人物の一人なのでモモを愛してたこと、「君だけが幸せってわけではないよ」と眠る子供を抱えている場面が見れてほんとよかったと。
嫉妬したり寂しくなったりそんなことを感じられるようになったモモとおっきなおっきな愛情(と巨根と絶倫噛み癖)を持つやたちゃんでいつまでも2人で仲良くいてまたいつかやたもものみんなに会いたいなぁとどうしても願ってしまう作品でした。
やたももは読むなら3巻きっちり読むべき。
BLにはエロさや萌えやキュンとくるシーンがあるかどうかを求めていて、泣ける!と皆が言っていたものには対して反応しないたちなんですが、
まさかやたももで泣かされるとは。
お母さんとももとのシーン、
お母さんが指輪を受け取った時の過去を振り返るシーンでぽろっときました。
というか、終わり方がいい!やっぱはらださん最高!って感じですね。