電子限定漫画付き
ユーリが男前で、なんやかんや慧の北極星な感じですね。
前半は慧がユーリを口説いたり割りと良いところがあったりするじゃんって内容でしたが。
後半は慧の子供時代からアメリカでの境遇など。
家庭環境に恵まれず引っ越しばかりで、誰にも何にも執着せず笑って処世術を身につけて。まだ高校生なのに悲しいですね。
初めて手離したくないのがユーリになって。
アメリカ行きをユーリに委ねます。
ユーリも行くなって言って。
いつのまにかスキンシップ過多な王子のほっとけない面を知り、辛いのに強がってる慧を好きになってたんですね。
まさかの部室エッチ。ないかと思ったらちゃんとエッチまでしましたね。
描きおろしでは、部室エッチ以来何もない二人がやっと。慧は準備も万端でユーリに気持ちよくなって欲しいと。
しかし慧は父の両親と住んでるようですが、父はどこに?仕事が多忙で一緒に住めないのかな?
母は他に男が出来て離婚するのに慧を引き取りたいのはどうする気だったのか?
仮面王子が本当の恋に落ちるお話でした。
前半は、女子に間違えられて、まぁ、男でもいいや、可愛いから!とユルユルなチャラさ全開の帰国子女イケメン、慧に強引に迫られっぱなしのユーリ。フラれた事が無いという慧は、ユーリの気持ちは何のその、ガツガツ迫って来ます。
無理矢理キスされて、イカされて。イケメンにほだされていくユーリですが。
それだけでは無かったのでした。
親の勝手な都合で幼い頃から転校や引越しを余儀無くされてきた慧。その場その場、一期一会。友達だって、恋人だって、また代えのきくものだと諦めに似た様な寂しい心を持っていて。大人になれば、否が応でも大なり小なり身に付けていく処世術、「とりあえず笑う」「誰とでも仲良くする」「マイナスなことは言わない。」そして「執着を持たない」
ユーリはそんな慧の心を「迷子」だと言い、「人の代わりなんて無い」という事を教えてくれます。
10代の瑞々しい友情と迷い、大事なものを見つけた彼らの物語。そう、まるで「ジュブナイル」。
あ、ジュブナイルと思った割にはエチシーンはございますが!慧がこなれているのか、何なのか、「側位」っていう、ちるちるアンケートで、9位のアレです‼︎ バックからの流れで側位‼︎ どんな10代だよ⁈ っていう。それもこれも慧がユーリを「気持ち良くさせたい。」っていう一途な気持ちからなんですが…。シーン自体は短いですが、ジュブナイルだと思い込んで読んでいたせいか、とってもエロく感じられました。
天体望遠鏡で星座を見るとか。その楽しさを疎ましく感じていた父から教わったことだったとの気づきや、望む望まないとは別に人は一人では生きていない事を感じられるストーリーになっていて。色々考えさせられる作品でした。
とても良かったです。
極めて神寄りの萌2でした。
見た目は華奢で女の子のような可愛さを持つ祐里と、帰国子女で完璧なイケメンの慧が出会うところから物語が始まります。
祐里と慧の会話のテンポがすごく良くて、ぼけとつっこみがぽんぽん繰り出されるのが楽しかったです。慧の悪びれない感じと祐里の辛辣さがたまりません。
2人のキャラクターの持つ魅力にぐいぐい引き込まれました。
慧はノリが北米というより南米人のよう。ナチュラルなレディーファースト、可愛い子や女の子には可愛いと言い、ひとの良いところを見つけては褒める。それがお国柄ではなく、慧の置かれてきた環境のせいで培われた処世術だというのが悲しい。陽気な素振りに隠した、誰も気付かない慧の本当の姿に祐里が気付いていくくだりは、小さな妹がいる祐里ならではの自然な感じで描かれていて、「設定上こうなる」というわざとらしさが全くなかったです。
幼馴染が語る祐里の事情、モノローグで語られる慧の事情。
境遇は異なるけれど、立ち向かうことを選択した祐里と、流されるまま環境をただ受け入れることを選択した慧の対比が見事でした。
祐里が慧の手を引いて前を歩くシーンが何度か出てくるのですが、2人のバックグラウンドと重なってすごく印象的です。
「(離れても)代わりをつくればいいだけ」という慧に対して、祐里が「ひとの代わりなんていない」という場面はもう、何という感動。結末まで読む前に思わず2回読み返してしまったほど良いシーンでした。
選択を祐里に委ねるのは慧の弱さの表れで、ずるさは感じませんでした。
むしろここでも「慧の手を引いて前を行く」というテーマを貫いていたので、作者さんの手法にただただ感服するのみでした。
「彗星」の慧と「宇宙飛行士(ガガーリン)と同じ名前」のユーリ。
名前のことを話す辺りでも「一箇所に留まらずに流れてきた慧」と「生還はほぼ無理だと思われていた状況から無事帰還した宇宙飛行士のように、困難にも勇気をもって立ち向かう祐里」というふたりの状況や内面が反映された設定で、細部まで本当によく考えられた作品です。
もうすでに立て続けに2回読んだのですが、これを書いているうちにもう一度読みたくなりました。
ハーフや外国人が出てくる作品だとよくあることですが、ぜひとも校正の際にスペルチェックをしっかりしてあげてほしいです。最近はあからさまに文法間違いをしている作品は少なくなりましたが、スペルチェックの不十分さが気になってしまって…。
世に出るまでにどれだけの人の手を介しているか分かりませんが、最終的に一生懸命良いものを創り上げてきた作者さんがひとりで背負うことになってしまうので可哀想です。作品の完成度が高いだけに、そこはしっかりしてあげてほしいと切に願います。
仕事がら、最後に余計なひとこと、失礼しました。
高校生同士のお話です。
佐久本先生の作品は「若葉寮で・・・」を読んで以来作者買い中です。
先ず、表紙がとても素敵だな・・・と感じました。星がテーマの一つになっているのですが、星空と濃紺と金色が綺麗です。
そして内容なのですが、私は今回は攻め様には心魅かれず、どちらかというと強気受けな、受け様に惹かれました。個人的には残念攻め様、強気受けという組み合わせ、大好きなのですが、今回の攻め様は私の萌えツボとずれてしまっていました。攻め様が、何かあると逃げてしまうところが私的にダメだったのかも・・・何かちょっとこう攻め様の行動に違和感みたいなものを感じてしまいました。でも、高校生と思えばこういうものなのかも・・・
初Hのシチュエーションも残念でした・・・。
表紙と、受け様のキャラに萌え・・・ということで、今回は「萌」評価にしました。
ストーリー展開自体には、あまり萌えポイントがなかったです・・・
イケメンハーフ転校生の慧と女の子に間違えられるほど可愛らしい(そして女の子みたいと言われるのが大嫌いな)祐里という組み合わせ。
ノンケ同士なんだけど、可愛いなら男だって大丈夫という慧(バイなんだと思う)がグイグイ押して、祐里をほだしちゃうみたいなお話です。
女の子のように可愛らしいとされる祐里だけど、性格は結構男前でした。
慧と母親との確執を絡めてますけど重くなりすぎず、全体的にさらっと読めます。
せっかく二人で天文部に在籍して星空観察したりするので、星空を一コマ程度でチマっと描かずに、もっと見開きで2ページくらい使って満点の星空の下、みたいなロマンティックなシチュエーションがあれば良かったのにと思いました。
とても可愛らしい二人なので、キスだけでも充分見せられたはずなのに安易にエッチになだれ込んでしまったのが残念。(ただ攻めが若干盛りのついた犬っぽいのでそれは難しかったのかもしれないけど)
描き下ろしエッチだけで充分だったと思います。
悪くは無いけど、何か心に残るものがあったか…というとごめんなさい、思い浮かびません。
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