華道界の王子様×鉄オタ地味青年の、幼馴染み格差ラブ!

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表題作初恋列車

貫洞雪輪
18歳、美大生、華道の家元の息子(師範)、フラワーアーティスト
白瀬紬
18歳、大学生、鉄道オタク

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

見た目、家柄、才能、全てに恵まれた華道界の王子様。女子なら放っておかない優良物件なのに、幼なじみの雪輪は、なんで鉄道オタクの紬の趣味に、嫌な顔一つせず付き合ってくれるんだろう? 華道家として活躍する雪輪と地味な自分とに格差を感じ、紬は一時距離を置こうとしてしまう。しかし、自分の気持ちに気づかれて避けられたと思い込んだ雪輪が、勢い余って紬にキスしてきて!? 一途なキレイ系王子様×地味男前受の、初々しさに悶絶!?な、幼なじみ格差ラブ!

作品情報

作品名
初恋列車
著者
久我有加 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041054116
4.2

(43)

(16)

萌々

(21)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
182
評価数
43
平均
4.2 / 5
神率
37.2%

レビュー投稿数9

セレブ一途な王子様×鉄道オタクな大学生、胸キュン止まらぬ幼馴染恋物語

はー…久我先生のこちらの本、大大大好きです。。キュンが止まらないよー。
Kindle unlimitedで読了。

”乗り鉄”主人公・紬(受け)視点で進むお話ですが、
そんな彼に幼稚園の頃から長年、ずっとずーーっと恋をしている
攻め・雪輪の想いが、これでもか!!と伝わってくる物語。

自分は全く興味がなくても、好きな人が好きなところに一緒に行きたい。
好きな人が嬉しそうにしていると、自分も幸せ。

ニコニコ笑顔の雪輪の健気一途な想いに、たまらなく胸がときめくお話でした(*´∀`*)


一途な美麗セレブ男子×地味め鉄道オタク男前受け。

華道界のプリンスであり18歳にして著名なフラワーアーティストでもある雪輪(攻め)。
紬(受け)の幼馴染の彼は、ずっとずっと鉄道オタクの紬の趣味に、
嫌な顔一つせず付き合ってくれている。

そんな”友人関係”に居心地の良さを感じていた紬だけれど…

雪輪を狙う女子の一言から、二人の間の格差を意識するように。
距離を置こうとした紬だけれど、それを”好意がバレて避けられた”と
勘違いした雪輪が、いきなり紬にキスをしてきて、そのまま逃げ帰ってしまいー

と続く、趣味も身分も正反対の二人の、幼馴染ラブストーリーです。


やー、幼い頃、陰口を言われ泣いていた雪輪を救った紬のエピソードが、
なんといってもカッコいい&可愛い!!!

その頃から立派な鉄オタだった紬は、”変な名前”と揶揄われた雪輪の名前を
鉄道のマークに例えて褒め、”好きだ”と言い切るんですね。

それ以来、雪輪に「◯◯、好き?」と尋ねられるたびに
鉄道に例えて答え、「好き」と続ける二人のやりとりがなんとも微笑ましくて、
むず痒くて。

つむ君大好き大好き!!!という気持ちがまっすぐに伝わってくる
雪輪の言動、表情などの描写にもたまらなく萌えました✨


やっぱり、”一途真っ直ぐに受けを追い続ける攻め”って大好きー…!

雪輪が”鉄道”自体にはそれほど興味がないこと。
そして一方の紬も”花”自体にはそれほど興味関心がないこと。

それを全く”寂しい”と思ったり、不満に思うことはなく、
「自分には分からないもの」を好きな紬/雪輪のことが好き!!と言い切ることのできる
二人の姿が、眩しいです。素敵だー...・:*+.

18歳の若い二人の、まっっっすぐできらめく恋。
夢中になって一冊読み切りました。

”親友”ポジションを維持するために、健気に我慢し続けていた攻めの
想いの大爆発と、そんな気持ちを受け止める受けの男前っぷり。

雪輪・紬どちらにも「くう〜っ!」と変な声が出そうになるほど(笑)
萌えに萌えてしまう一冊でした!

0

イマジナリー身分差BL

鉄オタの紬とイケメン雪輪のお話。紬視点から雪輪の好きアピールも嫉妬も必死さも見えすぎなくらい見えてるのに、紬は気付いてないっていうアレ。サブキャラも分かってて思わせぶりな発言をするけど、紬だけが鈍いっていう。
全体的に子供っぽく、わざとらしさがキツくて苦手な描き方だった。

地味メン・コミュ障を自覚する紬は、雪輪に釣り合わない自分に気付き、変わろうとする。幼なじみといいながら、初めて雪輪の好きな物・行きたい場所を考えるとか、有名人なのも知らなかったとか、無関心すぎてびっくり。

で、いざ雪輪の領域に入ってみると、場違い感に尻込みして、より一層卑屈になっていく。生きている次元が違うと、ありもしない身分差を作り出し、クヨクヨしてる。普段気楽に付き合ってる友人のことはどう認識してるんだろうってとこを突き詰めたらとても失礼な結論に行きつくと思う。

紬のこういう考えは、目の前の雪輪を信じていない点で見ていてモヤモヤする。向こうから来るのに紬の方が一方的に気に病んで一人で勝手に傷付いているのを見ると、雪輪が可哀想になってくる。

雪輪は雪輪で恋は盲目状態になっていそうな情熱がすごくて、引き気味に見てしまった。幼少期の思い出だけで紬を美化しすぎに思えた。

そんな感じでBのLには萌えなかったが、鉄オタ知識は楽しく読めた。〇〇鉄の細分化がすごすぎる。鉄道研究会も雰囲気が良く、鉄オタ用語を駆使した会話をもっと聞いていたかった。最後の居酒屋でのシーンも賑やかで好き。

0

ほほえましくて可愛い二人

攻めのお育ちの良いおっとりワンコぶりが良かった〜。
けっしてハフハフしてる訳ではなく、いつも静かに寄り添ってる毛並みの良いワンコ。ボルゾイみたいな気品溢れる系。

受けは筋金入りの鉄道オタクで全国の路線制覇を夢見ている子なので、ただ鉄道に乗る事だけが目的みたいな旅が好きなんだけど、そこにいつでもニコニコと楽しそうにくっついてくる攻めの姿がいいんです。
攻めは全く鉄道に興味はないけれど、好きな子が楽しそうにしている姿を間近で見れて 嬉しいんだろうなぁと思わせるその姿がとても良かった。

なんかほほえましくて可愛いんですよ、この二人。
派手な山場もないけれど、花を愛する御曹司攻めと鉄道を愛するオタク受けという異色の組み合わせがなんか良くて。

実家が華道の家元で、自身も新進気鋭のフラワーアーティストとして人気を博しつつある攻め。
攻めに作品の感想を聞かれて、花なんか解らないけれど「いいな!」と思った気持ちを表現するときに、「小学生のときにSLばんえつ物語号を初めて見たときの感じ。CS57、180号機」とか答えちゃって、でもそれを聞いて「つむ君が好きな列車を見たときと一緒の感じなんだね。良かった」と喜んでる攻め。
世間の評価よりも受けの褒め言葉を何よりも一番にしてるところもかわいい。

受けの事を「つむ君」と呼んでるところもツボだったし、決して声高じゃないんだけど静かにひたすら受けのことを一途に愛してるのが伝わってきてほほえましい。

でも受けは、もさくてダサい鉄道オタクの自分と一緒にいて何が楽しいんだろうか?と不思議に思ってる姿に、そりゃ好きだからに決まってるでしょうよ!!と声を大にして言いたくなっちゃうんだけど、受けは自分の気持ちにも疎い子なのでその鈍いところもまたかわいいというか。
次第に受けも自覚して、御曹司で才能豊かな攻めとただの鉄道オタクな自分との格差に悩んじゃうんだけど、それも微笑ましいというか。

ほのぼの〜としてて読んでて優しい気持ちになれる本でした。

0

相手のオタク趣味を尊重出来るって……どれだけ好きなんだ!

電子書籍で読了。挿絵有り(以前も書いたかもしれませんが、角川ルビーの電子版イラストを見るためにはタップで飛ばなければならないので、流れが悪いなぁと思います。出先で読んでいる時はいきなり肌色イラストが出現しない利点はあるのですけれども。痛し痒しとはこのこと)。

自分が夢中になっているものに敬意をはらってくれる恋人。
羨ましいなぁ……その一言に尽きます。
容認してくれるだけじゃないんですよ。たとえその世界を全く知らずに、解らなくとも、相手が夢中になっているものだから「いい」と言ってくれるなんて!全肯定ですよ。スゴイ。
もう、これだけで雪輪くんと紬くんが愛おしくなっちゃった。
そもそも二人の始まりがそこですし(このエピソードが可愛いったらないの)。
お話では雪輪くんが『超絶イケメン』、紬くんが『身なりに気を配れば結構いけてる』という設定なのですが、たとえヴィジュアルがダメだったとしても、尊い二人だと思ったのです(まぁ、外見の美しさはBLのお約束ですけれども)。
出てくる女子があまりにも子どもっぽい意地悪をするのと、貫洞家の『スンナリぶり』に若干の違和感を感じましたが、読んで損はない、誰にでもお勧めできる優しいお話です。
読後、ほっこりしました。

1

ほのぼので可愛い

久々に読みました、久我有加さん。
久我さんお得意の関西弁は控えめです。
もともとが二人とも東京出身だからでしょうね。
ルビーさんなので本は薄いですし、特に嫌なキャラ(女子はなー仕方ないな)も山も谷もないのですが、反面そのせいでひじょうに読みやすく、これはあまり小説読まない方にもお勧めできますね。

**********************
受けの紬は、乗り鉄の大学生。
男性にしては小さめの身長に痩せた体で、春からは東京の祖母の家から大学へ通うことに。
少々人見知りです。

攻めはモデル顔負けの幼馴染み雪輪、18歳。
華道家元の次男で、自身も師範。
美術系の大学へ進学し、そのかたわらフラワーアーティストとして名をあげつつあります。
**********************

つむ君、雪輪君と呼び合う二人は幼馴染み。
といっても学校も家も近所でなく、恋人同士ならば遠距離恋愛では?という生活を11年間過ごしてきました。
途中からは、大阪と東京に離れていたんですから。
幼稚園の頃に二人を結びつけたのは華道の師範だった紬の祖母で、それから度々家を行き合い、紬が大阪へ越してからもそのつきあいは続きます。

機会があると雪輪は紬の趣味にもニコニコつきあうけれど、反対に紬はそれに対し疑問を感じているわけです。
つまらないだろうと。
しかし雪輪の方は、春から東京の大学へ通うために大阪から越してきた紬と、これからはもっと一緒に出かけられると喜ぶ始末です。
はたから見ればこれだけ興味のないことに付き合う雪輪が紬に恋していないわけないのですが、それはそれ、BLのセオリーですから(苦笑

全体にほのぼので可愛らしいお話になってます。
特に子供時代の二人は可愛かった!
話をなんでも鉄道へ結びつけてしまう(お顔が長くて700系のぞみみたい、とか)紬の発想力に、久我さんさすがだなぁと感じました。
雪輪の兄姉も末っ子の恋を面白がりながら応援してるのが、そりゃ古いお家でありえないだろうけれど、こういう作品には妙にしっくりきて微笑ましいんです。
久我さんはシリアスものも書かれますが、やはり少しコミカルな物がお上手だなぁとあらためて思った作品です。

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