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表題作恋にいちばん近い島

奥田麦央,28歳,稀少動植物の学術研究員・博物館学芸員
遊里道翠,26歳,ボニンハウスの新寮監兼料理人

その他の収録作品

  • 愛にいちばん近い島
  • あとがき
  • 恋の箱はつぶせない

あらすじ

全財産を騙し取られた翠が、人生をリセットするために選んだのは南の島の寮監兼料理人という仕事だった。なのに赴任した先で、大好きだった初めての彼・ムギと再会。
過去に失敗した相手だけど相変わらずかっこよくて優しいムギに、まだ翠の心に残る恋の導火線に火がついてしまう。
そんななか、島の固有種の密売事件が起き...?
動物たちがかわいくて、空と海が綺麗な癒しの場所で育まれる、アイランド・ロマンス♡

作品情報

作品名
恋にいちばん近い島
著者
川琴ゆい華 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403524271
3.8

(76)

(27)

萌々

(24)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
14
得点
280
評価数
76
平均
3.8 / 5
神率
35.5%

レビュー投稿数14

離島で叶う、10年越しの再会愛

小笠原諸島に浮かぶ離島が舞台の、再会ストーリー。
「玄孫島(やしゃごじま)」、どんな島なんだろう?とググっても何も情報が出てこなくて「??」と思っていたら、先生のあとがきによるとなんと”架空の島”とのこと!(°_°)
出てくる動植物や環境など、とても架空の島とは思えぬリアルさでした。

恋愛詐欺師に騙され、お金のために来た離島で希少生物を守る研究員たちの心意気に触れ、少しずつ心持ちが変わり成長していく翠(受)の姿が良かった・:*+.

中学時代の淡い…いや、かなり濃厚な想いが再燃し、一途に攻めを想う様子は「がんばれ!」と心から応援したくなる(๑ •̀ω•́)۶
この中学時代の恋愛パートが、一番萌えました。

自分の一番好きな展開が「攻めがとにかく受けを追いかける」というものなのですが、こちらはとにかく「受けが攻めを追いかける」ストーリー。
ムギ(攻)のこと好き好き大好き!!な受け君のお話なので、一途受け・健気受け好きな方にはかなり刺さるんじゃないかと。

前半の塩対応のムギにはやきもきして正直ちょっと物足りなかったけれど、後半、ムギが言動で溺愛っぷりを発揮してくれたおかげで、なんだか報われた気がしました。
お金も愛も翠のことも、欲しいものは全部手に入れるーって力強い言葉が良かった!

1

表紙のとおりのほんわか優しいお話

大好きな川琴ゆい華先生の作品で、なおかつ小椋ムク先生の幸せいっぱいであたたかい雰囲気の2人に惹かれて購入。
幼なじみの攻めのムギと受けの翠が大人になって再開。
最初はよそよそしい2人が、だんだんとお互いの気持ちが通じ合うのが良かったなぁ。
島の研究所にいる仲間にバレないように、隠れてイチャイチャしているのが、2人の世界は幸せでたまらない…!
翠の過去の行動から、彼はちょっと頼りないような、危なっかしい感じの子だけに、ムギが翠のピンチに気付いて助けてあげるのが格好良かったなぁ。
最後は島の研究所の室長の粋な計らいで…。
室長が本当に良い人で、この人がいてくれて良かった!

島の自然、室長の人柄、幸せなムギと翠カップルが出てくる本作は、現実世界に疲れた時に読むのがおすすめです。

1

糖度の高い離島BL

読んでいて非常に萌えて癒された作品。
携帯電話の電波も届かない自然保護区の離島で繰り広げられるほのぼのとした生活描写が楽しいんです。
舞台は架空の島との事ですが、所々で事実も織り交ぜられているからか本当にありそうな島だなという気がして来ます。
稀少動物や島の固有種の保護・維持活動についても専門的に、けれど説明くさくならない分かりやすさで書かれているので入り込みやすいですね。
おじさんヤギの菊池さんも、保護された絶滅危惧種の鳥の雛「コムギ」もすっごく可愛かった!
動物たちとの触れ合いに癒され、もちろんそこで育まれる主人公カップルの再会愛も可愛くて癒される。
川琴先生作品の、あちこちにきゅんとする可愛さが散りばめられているところが大好き。
今作も、嫌な当て馬も居らずストレスなく楽しめる自然豊かな島BLでした。
小椋ムク先生のイラストもぴったりで素敵です!

全財産を奪われ、人生をリセットする気持ちで志願した離島の寮管理のお仕事先で再会したのは、中学時代に自然消滅してしまった初めての彼氏。
えーっ、そんなまさかの偶然ってある?と思いつつも、なんだか不思議と受け入れて読めてしまう川琴マジック。
前半は再会した2人が恋を育んで恋人になるまで。
後半は恋人となった2人が島でなかなかラブな時間を過ごせずおあずけ状態になったり、再び訪れる遠距離恋愛に悶々とする図…と、どちらも甘々なのですっきりと読めます。
後半なんてずっとイチャイチャしちゃってる。

受けの翠が嫌味のない素直で明るい頑張り屋な性格なのが良くて。
中学時代の家族からの嫌悪や、元彼に全財産を持ち逃げされたりと境遇的には結構不憫なのですが、持ち前の天真爛漫さと前向きさからか暗い雰囲気にはなりません。
最初は高給さに釣られていたはずが、島で生活して働く内に、島のこと・動植物のことをもっと知りたいと意識が変化していくのも良いのですよね。
翠がムギに対して全身で好き!大好き!と言う、どストレートさが本当に可愛い!
こんなの見たら可愛くて仕方がなくなっちゃうのも分かる。
一方、前半では寡黙で感情が見えにくかった攻めのムギ。
徐々に不器用な優しさを見せたり、くっついた後半ではすっかり甘さたっぷりの男となっています。
あと、意外と嫉妬深かったり熱いところがあったのも良いですね。
ムギとコムギの組み合わせも微笑ましくて好きでした。

くっついた後半の、えっちしたさに出来る場所はないかと島内をさまようカップルの図を想像して笑いつつ、人や監視カメラに見えないよう、決まった時間に小屋でこっそり隠れてするキスにときめく2人が可愛すぎるし、人に見られるかもしれないと思うと暴走しそうなのをセーブ出来るから…と密かに己の性欲と戦っていたムギにも笑ってしまう。
我慢していた分、念願のえっちが濃厚でですね!
これまた2人ともがお互いへの好きをぶつけ合っているというか、素直に「されて気持ち良いこと」や「して欲しいこと」を言葉に出して伝えるので、すーーっごく甘いんですよ…!
抱き方が優しいムギと、好きな人に抱かれてとろけてしまう翠のはちみつのようなラブと甘さに溢れたえっちでした!
最高の恋人と再び出会えて、本当に人生捨てたもんじゃないのかもしれない。
この可愛らしい2人も保護したい。


そして、人間の勝手によって増えてしまったノヤギ。
島で最後の1匹、という菊池さんの存在が可愛くも切なくて。
作中の翠が菊池さんにご飯をあげるシーンが好きで、お別れのシーンの菊池さんの反応に翠と同じくしんみりしてしまった…長生きしてほしい…
周りの人達もあたたかく優しい人ばかりですし、島で愛を育むカップルの様子が可愛くほのぼのとするけれど、ちょっぴりほろっと泣ける部分もある良作でした!

2

報われて然るべき主人公

評価高いのわかるー。
これは可愛いよ。
主役の2人も、ほとんどの同僚も、稀少動物も、本来は外来種だからここにいてはいけないはずのノヤギの菊池さんまで。
また小椋画伯のイラストも「可愛い!」以外の言いようがない。

何と言っても、結構ハードな人生を生きてきたはずなのに、自分の不幸を他人の所為にしない翠の『素直ぶり』が、とってもとっても癒されるのですよ。
恋が実った後の同時収録作品では、翠の『お人好しぶり』が泣けるしね。
「自分だけが幸せになれない」なんて思っちゃって、中学の頃からの思いが叶って、すぐ恋人の側に行きたくてもグッと我慢しようとする様な健気な子は、全世界から愛でられるべきだと思うのですよ。
こういう人って貧乏くじを引いてばかりになりがちでしょ?リアル人生では。
物語世界の中では、その努力が、その健気さが、報われて欲しいって思うじゃないですか。

ドリーム、満載!
ほっこりしたい時、癒やしが必要な時、お手に取っていただだきたいと。

1

運命の島

川琴ゆい華さんの本を読むのは久しぶりです。
切なさや甘さやエッチもたっぷり堪能できました。自分まで玄孫島にいるような気分になってきます。

翠が中学生の時にお付き合いした2つ年上のムギ。世界一好きだったのに超遠距離になり翠は自然消滅したと思って、でも彼以上に好きな人ができず13年、お付き合いした相手に全財産を騙し取られ人生をリセットするために玄孫島の寮監兼料理人の仕事に就きます。

ここでムギと運命の再会を果たすのですが船酔いでヘロヘロな翠がムギに気がつかずに初めまして挨拶してしまいそこからすれ違いが始まってしまいます。
そして翠は再びムギに恋をします。

ムギの態度に切なくなる翠が可哀想でしたがムギも何かと翠を助けます。もしかしてムギも?と思いましたが。
やっと二人の想いが通じた時に明かされたムギが当時翠を探しに来ていたことなどジーンと来ました。
再会してから武骨でクールで何考えてるかわからない感じだったのに。ムギの中でも終わってなかったんだ!二人の想いは続いて繋がってたんだ!

二人が島でエッチできる所を真剣に探すのが面白かったです。
テレビもネットもスマホも使えない、虫や動物がいる島での環境も、ヤギの菊池さんもほのぼのしていて良かったです。

ムギが大人で男前ですね。元カレからお金を取り返したり、内緒で寮の後任を探して手筈を整えたり、一緒に住もうと言ってくれたり、翠の働くお店に彼氏として堂々と行ってくれたり。
想いが通じるまでのムギと別人のように情熱的でした。そんなに翠を愛してたんですね。痺れます。

2

湿度低めのシマ感。

「島ものBL」はできるだけ押さえておきたいと思っているシマの人なので、こちら読んでみました。ふんわりかわいい雰囲気の楽しい一冊でした。

架空の島・玄孫島(というネーミングがなかなか良い)を一般の人が入らない保護区という設定にしたこと、特殊なNPO法人の寮という舞台にしたことなどが、あり得ないながらもあるかもしれない現代日本のファンタジーのシマになっていていいですね。(実際のところ、特殊な状況下での住み込みとは言え、月収30万提示は僻地のシマではなかなか無いよ〜?とは思いますけどね)

作中では、そこまで辛い展開もなく割と甘い感じでサラリと読めます。
現代のファンタジーとしていいですね。

2

受けが可愛すぎ…!

個人的に、攻めも受けも非常〜に好感がもてるキャラでした。
特に受けの翠、過去に辛い事があったにもかかわらず頑張り屋さんで純粋。
攻めのムギに向かって「大好き!」と素直に言うのなんて本当に可愛い。
そして「Hしたーい」とストレートなところも良いです(笑)
ムギも一途で優しいし、寡黙ながらちゃんと「好き」と言える良い男です。

中学の時に付き合ってたが距離の問題など諸事情により自然消滅した2人が、遠く離れた島で再会しまた恋人になる…といった内容ですが、その島での生活ぶり・仕事ぶりが興味深かったです。
最後の菊池さんとの別れにはウルッときました。

翠の実家については何も解決してないのが少々モヤッとしましたが、読後は島の癒し効果なのかほのぼのした温かい気持ちになれる作品でした。

3

再会もの

男に騙されて全財産を無くした遊里道翠(受け)は、後見人の紹介で半年間小笠原諸島にある離島に、寮監兼料理人として出稼ぎに行くことになります。
翠が行くことになった玄孫島は貴重な固有種の生態系の保護・研究・調査を行っている島で上陸するには許可がなければできないようなところです。自然以外何もなく、東京から24時間以上かかる上、携帯電話もネットも使えません。買い物も父島までボートで20分以上かかるので週1.2回くらいしか出来ない上、あるとは限りません。そんな、辺境の島でたった5人しかいない研究員の中に中学の時の元カレ奥田麦央(攻め)がいました。

中編2編+SS1編になります。
翠視点で、SSのみ麦央視点です。

表題作はあちこちに伏線があって、読み進めるうちに話の予想がつく話でしたが、2作目は海洋生物の研究員が入ってきたり、麦央や翠の職場について変化があったりしますが、穏やかに過ぎていく感じでした。
特に2作目は大きな事件が起きるわけではないですが、ラストは知らないほうがドキドキ読めると思います。

小笠原の自然保護のための活動や、島での生活についてわかりやすく詳しく書かれていて、大変だと思う反面、逆に何もないことが翠のように心が疲れている人には癒される場所だろうなと思いました。

翠はゲイばれして家を飛び出して、後見人について貰いながら料理人として修行して調理師免許を取っており、結構苦労しています。
初めは短期間で大金が稼げる上、周りに何もないのでお金を使わなくてすむという考えで島に来ましたが、もともと人がいいため、麦央をはじめ研究員たちの島の動植物を守ろうとする姿勢に触発され、寮監兼料理人としてだけでなく、研究員と同じ気持ちを持つようになります。
ただ、再会して結構すぐに麦央のことを再び好きになってしまうので、ちゃんと仕事もしているし固有種に対して心を砕いたりしてはいるのですが、どうも麦央のことを考えては飼っているノヤギの菊池さんに独り言を言っている場面ばっかりが印象に残ったような感じがしました。

くっついてからも、二人きりになれる場所がなく欲求不満なのはわかるのですが、そればかりに意識がいっているような気がしました。娯楽もないし仕方ないのかな。
ただ、自分の不安や思ったことをうちに閉じ込めて誤魔化すのではなく、向き合えるようになったことは二人がこれからずっと一緒にいるためには必要なことだし、麦央の愛を信じているからこそだと思うと、愛されることに慣れてなくてすぐに不安になってしまう翠にとって本当によかったなと思いました。

話には少ししか出てきてなかったけど、家族についてもう少し突っ込んで知りたかったです。翠の両親の方はゲイばれした後の対応から音信不通になってもわからないでもなかったけど、お兄さんについてはあまり悪い感情を持ってなかったようなので、できればお兄さんにだけでも再会できたら良かったなと思いました。
ただ、ゲイばれして精神修行に出されるって、中1で進学塾に行かされていたくらいだから、親はエリートだったんでしょうかね?家出したまだ中学生の息子を後見人にまかせっきりって、自分の子どもでも優秀な子以外認めないってことなのかしら?両親の人となりも少し知りたいところでした。
親にも、麦央に再会するまでは男にも恵まれなかくて一見不運だけど、家出して、たまたま拾ってくれた人が何の関係もないのに後見人になって面倒みてくれるいい人で、騙されて一文無しになったけど、日本の辺境で元カレと再会するなんて、実は凄い幸運な男だったんですね。

この話は明らかな悪役以外はいい人ばかりなので、心穏やかに読了できました。
ただ、恋愛脳になってしまっている翠視点だったので煩悩ばかりになってしまった後半はちょっと退屈でした。表題作は小笠原ならではの話でしたので、2人のこれからを予感させるだけでなくて、もう少し先か数年後が読める話だったらもっと良かったのではないかなと思いました。

2

翠・麦・コムギ・菊池さん

好きです!
読後一言目の正直な感想です。
物語の舞台も、出てくる人達も、動物達も、ストーリーも何もかもが好きな作品って本当に久しぶりに出会った気がします。
出来ればあらすじのみでネタバレ無しで読んで欲しいです。
麦央の行動や言動が最後にどう繋がっているのか分からないまま読み進めて欲しいです。

受けさんの翠なんですが…。
可愛い!可愛すぎる!
顔とかじゃなくて、性格がもう!
感情に素直な子なんですが、ただ純粋でいい子とかそんなんじゃなくて、欲求に対しても素直でそれを躊躇わずに隠しもせずに恥ずかしることも無く麦央に告げるシーンが多々あり…。
引かれるような内容でも、翠の無邪気な可愛さは煽るだけというか可愛さ倍増なんです。
そんな、物語の典型的な可愛い子ではなく、現実的に居るように人間臭さを感じさせる翠は、男女共に好かれそうな魅力的な受けさんでした。
攻めさんの麦央は…。
こっちも、可愛いんです!
外見はカッコイイ寄りなんですけど、中身はめっちゃピュアで正直で一途で。
無表情で感情の起伏が乏しい事からなかなかに分かりにくい最初の方では、
「麦央が何を考えてるのかさっぱり分からん…」と、正直翠には勿体なく感じていました。
でも!
無表情の下では結構色々考えていて、それはそれは翠を大好きすぎて色々悩んでいた事や、欲求に対してそこまで!?とこっちがびっくりするくらいの葛藤を強いられてたりと…。
あとは、翠の元彼事件の時はもうかっこいいなんてものじゃなくて。
この2人が1度は遠距離で自然消滅したものの、電波もロクに通らない離れ小島で再会するなんて、これこそ運命っていうだなって改めて思いました。

あとは、研究所の所長さんはじめ職員のみんなもいい人ばかりで(1人除きますが)。
菊池さんが可愛すぎて、お話が終わるにつれて私こそ菊池さんとのお別れが悲しかったです。
あとは、コムギとムギのコンビも頭から離れません。

本当に好きな作品に出会えて、ただただ幸せです(。・ω・。)

7

挿絵とマッチしてる

表紙・タイトルから感じるほんわかした離島ロマンスな印象そのままのお話です。
離島再会モノ。

川琴先生の書かれる攻め様は、
現実世界にいてもモテるだろうと思われる男性が多く、
本作も攻めは安心安定の川琴攻めという感じでした^^
受けは元々のゲイで、攻めを追って離島に来たわけではないものの、
来ることになった理由も元彼とのいざこざ、
島に来てからは攻めのことを悶々考えていたりと
女々しいような部分はあるかもしれません。
受け目線で話が進むため、この受けがダメな人はきっとこの作品は萌えられないんじゃないかなあ、、、。

恋愛的にもそれ以外のところでも問題も起こりますが、あっさりクリア。
全体的に甘く可愛らしい印象で終わりました。
島内で悪者がでてきますが、このキャラは蛇足だったのでは、とも思います。
悪者のおかげで読者的に攻めの株があがってはいますが、全体的にご都合感が否めなかったかな。

甘いのに、萌えることができずこの評価です。
一言でいうと「つまらなくはないけど、、、」でしょうか(゚∀゚ ;)
この手の作品が好きな人には楽しめると思います。

ムク先生の挿絵は作品の雰囲気ともうまくマッチしていて可愛らしいです♫

2

甘々アイランドロマンス

すごくかわいい幼なじみカップルですごく良かったです。

同じ幼なじみモノでも切ないものからハードなものまでいろいろありますがこちらは明るくピュアなお話でスッキリ読めます!

結論を言うと二人はずっと両思いだったわけなのですが、攻めのムギがわかりにくい!!
感情表現が苦手なタイプなのでしょう。
そんなムギに翠はやきもきさせられるのですがそんな翠が可愛すぎました。
携帯が使えない南の島に慣れずにアタフタする翠。その中で仲良くなった白ヤギの菊池さんとのやりとりも微笑ましい。

微笑ましいカップルをいつまでも応援したくなります。

3

愛らしい再会LOVE

雑誌掲載時から大好きなお話で、文庫化を楽しみにしていました。
島での暮らしのふんわりした描写にも癒されますが、なんといっても攻のムギの言動が素敵♪
主人公の翠と共にページをめくる度にキュンキュンしてしまい胸が苦しかったです。

他の方も書かれているように受の過去の部分には少し萌えられませんでしたが、それ以外の部分は萌え度100%神評価です。
付き合い始めてからの甘~いやり取りは何度読み返しても愛らしさに身悶えます。
可愛いお話、甘~いお話が好きな方に特にお勧めです。

5

離島の再会愛

中学校の時に付き合っていたけど別れてしまい、二十代になって小笠原の離島で再会した受け攻めのお話です。
攻めは小笠原の固有種を守る仕事をしていて、受けがその研究所の寮の寮監になった、という流れ。


小笠原の離島を舞台としたストーリー自体はとても面白かったです。豊かな自然、船での移動のヘビーさ、研究所で飼われているヤギや日々起こる事件などは楽しく、生き生きと描かれていました。
ただBLとして考えると、個人的にはやや物足りなかったかな…という意見でした。くっついてからは微笑ましいのですが、くっつくまでが萌えなかった。

受けが離島に来ることになった理由が、男に騙され有り金奪われたため、というのにまず萌えず、攻めとの中学時代の別れが遠距離になって自然消滅だというのにも、再会したあとの2人の態度にも萌えず。あと受けの視点なので受けがまだ攻めに気持ちを残していることは分かるのですが、それがすごく恋愛脳な感じで、恋愛のことしか頭にないのかと思っちゃいました。いや、ちゃんと仕事はこなしているんですが。
飼っているヤギの世話をしながら、独り言でぺらぺらと攻めの話をするのも疑問でした。攻めとの関係を周りの人たちには隠しているのに不用意すぎる。そしてその独り言を毎回攻めに聞きつけられているのもご都合展開すぎました。

くっついたあとの2人は、いかに他の所員たちに隠れてエッチするか、が悩み事になっていて、やや恋愛脳ながらも微笑ましい感じでした。
というか、恋愛についてのみみたいな話に。新しく入った所員2人がきっと何かやらかすと思ったのに全然だし…何でこの2人出てきたのかな?
まあ、今後は末長く仲良くしてくれそうなカップルで、その点はとても良かったです。小椋ムクさんの描く攻めがかっこよくて眼福でした。

6

とっても優しくてかわいいお話です

癒し系BLという言葉で合っているのか自信が無いのですが(^_^)ゞ
南の島で繰り広げられる、とても優しくてロマンチックなお話でした。

前向きで頑張り屋の翠が受けなのですが、なかなか辛い経験の持ち主で、攻めと再会する離島にやって来たのも男に騙されてお金も住む場所も無くしてしまったから。離島で再会したムギとも、お互い好き合っていたのに引き裂かれた過去があります。

テレビも無くスマホも通じない、嵐が来れば完全に孤立してしまうような離島。しかし可愛い動物達がいて、空と海が綺麗な南の島で共同生活をする事で再び愛を育んでいきます。

よく、「無人島に持っていくなら?」て質問がありますが、この質問に対するムギの答えが私にとってはすごいツボでした。ジーンとくるのですよ。萌えるというより、とてもロマンチックでちょっと切なく感じ。
川琴先生の作品は全て作者買いしてますが、こんな感じのとてもロマンチックでキラキラしているような台詞や文章が大好きなんです。
そんなキラキラした感じの言葉が、今作でもあちこちにちりばめられているので、川琴先生の作品がお好きな方は期待して下さい。

もう一つ萌えたのが、くっついてからの二人のイチャイチャ。前半が二人がくっつくまでで、後半が恋人同士になった二人の、甘いその後が書かれてます。前半では硬派だったムギが、後半では箍が外れたように甘い台詞をはきまくってるのですよ~♡ 翠は翠で、エッチに関して結構積極的で素直。エッチが割と濃い印象を受けたんですが、エッチの時の二人のやりとりが甘い甘い!そしてちょっと互いが好きすぎてバカっぽい。こんな第三者から見るとノロケでしかないアホな会話も可愛いよねとニヤニヤしながら読ませてもらいました。

私は当て馬が受けに言い寄り、攻めが嫉妬するという設定が大好きなんですが、今作ではきっと当て馬だろうと期待した人物が2回とも外れ。特に後半では絶対当て馬だと思った人物がただのモブでした・・・。ちょっと残念(´・ω・`) このモブ、別に出て来る必要無かったんじゃないのかな・・・?

あとがき後にも甘~い二人の後日談があるので、あとがき後もチェックして下さい。

9

この作品が収納されている本棚

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