新装版 ペーパー & Renta!限定おまけ付
入りが「先日助けてもらった猫です」の猫の恩返しスタイルで現れたので、出だしでつまづきそうな雰囲気があったのですが、読み進めれば進めるほど話の流れもスムーズでとてもほっこりさせて頂きました。
【おともだちシンドローム】【チェリーとスカート】のサブキャラクターだった陸央のお話です。女の子好きで昭人と宗輔の後押しをするすごくイイ友人だったので、そんな陸央のお話が読めて嬉しかったです。
(女の子好きと思っていたのですが、結構性春してたらしかったです(笑))
陸央の順応性・柔軟性がすごくて、いいなと思いました。普通なら初っ端からキャパ超えるのに、受け入れてる陸央に笑いました(笑)
陸央の育った環境は詳しくは書かれてはいませんが、タマが想いを伝えたときの「人肌恋しい」が刺さりました。「今すげぇ寂しいよ」も刺さりました。
茶髪の陸央から黒髪の陸央へ。しがらみのない飲み会に興じれる大学生から就職活動をして将来を見据える段階へ。そして社会人となる。と、陸央の時間の変化が見れ、お話としてすごく良かったです。
あんなに設定が甘いのに、一瞬でもタマは本当に猫なのかも?と思ってしまって悔しかったです(笑)
陸央の順応性と包容力がすごい方に目がいってしまいますが、自分の会社なのに1ヶ月連絡を断つのと一目惚れした青年の家を突き止めて上がりこむのと1つのベッドを共有してるのにソロプレイするのは、ふっつーにまじでやばい奴っす(笑)
同著者の「チェリーとスカート」のスピンオフとの事ですが、私は未読でも充分に楽しめました!!
優しくされたい社長と寂しがり屋の学生受け。
「あの時、助けていただいた猫です」と、ある日突然自分の家の玄関に居座る見知らぬ男を、受けは気まぐれで部屋に入れて生活を始めます。
攻めは家で家事をしたりして、受けが大学を終わるのを待つ。
そんな生活が変わっていったのは、攻めが一緒に寝ているベッドで夜中コソコソとオ○ニーをしているのを見てしまってから。
ここから私の攻めへの印象が、なんだか母性本能くすぐる可愛い攻めにガラッと変わりました。
受けもその姿を放っておけずに一線を越えます。
また、攻めの正体に、”なんとなく気づいているけれど気づきたくない”という受けの心理描写がとても良かったです。
「一緒に居て欲しい」受けの気持ちと、「一緒に居るから優しくしてほしい」攻めの気持ちが一致。
重くもなく、暗くもない共依存が最高でした。
ただ、後半の就活のために髪型やトーンが真っ黒になり印象が変わってしまったので、最初に見た時は「誰!?」と違う話が始まったのかと思いました(笑)
最後までも男気溢れる受け。
そして少し女々しいけれど、仕事も出来るし受けの事も尊重できる攻め。
そんな攻めが受けの居る家に帰ってきた途端、幼児のような態度になって受けがよちよちする雰囲気の良さったら…!!
猫っぽい設定も多々あり、最後まで楽しめた一冊でした。
「先週助けていただいた猫です」と突然現れたタマと、大学生陸央のお話です。
どうやら他の作品のスピンオフだったようですが、全く問題ありませんでした。
軽くネタバレありのレビューになります。
1話目は陸央目線のストーリーで、どう考えても猫だとは思えないが、人肌恋しさもあり押しかけてきた男をタマと名付け、同居することとなります。
同居人としては有能なタマだけど、寝るとき隣でソロプレイを…。そしてソロがデュオに…。
もしかしてホントに猫の設定?と思いきや、2話ではタマ視点となり、種明かしされますがまさかタマが〇〇だったとは…。
まぁ猫ではないか。
でも陸央と年そんなに変わらないと思ってたから、職業はびっくりでした。
そして陸央にもすぐに正体がバレて…。
ここから陸央の就活のため、少しのすれ違いはあるものの、大きな波乱はないです。
就職先も…だし。もー24時間ラブラブやん♡
お互い寂しがり屋なので、存分に甘え、甘えられしてください!
攻めがタマなのが良かったですd(^_^)
性欲そんなに強くなさそうな外見の割に、ところ構わずサカるのもGJ☆
家族として大切に愛していたペットが亡くなったあと、人間になって帰ってくるとか、「鶴の恩返し」的な設定のBLはたまに見かけます。
この作品はその設定を逆手に取った「あのときの猫です。なんちゃって」方式です。
人を喜ばせるばかりで自分の寂しさを上手に埋める術を知らない陸央の家に「あのとき助けていただいた猫です」とやってきた怪しい男。
「そんなわけあるか」と思いつつも家に上げ、気付けば居着いてしまい…。
という始まり。
一言で言ってしまうとよくある設定です。
名前も知らない居候の正体が実は…というやつで、激務に疲れた社長のお忍びバカンス。
作画タッチが淡いので、社長の顔の印象があまり残りません。
ついでに2人とも感情表現があっさりしているので、盛り上がりにも欠けますが、淡々とした中でもちゃんと愛を育んでいったようで、最後はあまあまでした。
「チェリーとスカート」に収録されていた話のスピンオフとあとがきに書いてありました。
読んだはずなのに記憶にない。せめてレビューを読めば思い出すかもと思ったのに、レビューを残しておらず、無念。
「読んだのに…」という後悔をしないように、あまり良いレビューではありませんが残しておきます。