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表題作SMごっこ

静流
秋久

あらすじ

「いいよ、あんたの好きにして」

秋久は目を覚ますと裸で拘束されていた。
目の前にいる青年は合意の上の状況だと言う。
反論する秋久だったが、昨夜ゲイバーで出会った彼に
「君の本当の魅力を教えてあげる」と言われ、
自ら身を委ねたことを思い出し…

作品情報

作品名
SMごっこ
著者
三井椿 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758077026
4.1

(255)

(136)

萌々

(60)

(26)

中立

(23)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
29
得点
1021
評価数
255
平均
4.1 / 5
神率
53.3%

レビュー投稿数29

ガチのSM

スカトロ、おもらしのプレイがあるBL作品を読みたく興味本位で購入しました。浣腸方法の過程や秋久(受・表紙)の排泄を静流(攻)に見られてしまい、1番見られたくない所を見られた羞恥心でいっぱいの表情が表現されている所など、私が求めていたシーンが盛りだくさんで神評価以上をつけたいです。普段SMプレイ関係の作品を読むことがなく全く関わりがないので、痛い思いが快感にすり替わる感覚には共感出来ませんでしたが、アブノーマルなプレイが印象的で、すごい世界があるんだなと終始夢中になりながら読ませていただきました。静流は静かで不器用でありながらも、秋久を大切?(気持ちは傷つけさせない)に扱おうとする姿から、ただ痛いだけでなく、お互いの愛や信頼関係もしっかりある作品だと理解出来たので、安心して読むことが出来ました。自分の性癖を確認しつつ、新しい性癖を開拓できた気がします。

2

SMという特殊性癖

痛いことされたりするし受けは最初かなり痛がったり嫌がるのでそうゆうのが地雷な方は注意です

今更ながらレビュー
言い方は悪いですけど、一般から逸脱した性癖を持っている攻めが受けを開発と調教していくお話

わたし自身が歪んだ性癖を持ってる攻めが好きで読みました
もう何回読んだかわからないくらい読んでます
2次元だから読めたしファンタジーとして区切りをつけているから楽しめたんだろうけどこれが3次元になると多分みれない。

攻めは本格的なサディストです。ソフトではないです。本物です。
縛って開発して調教してご主人様になります。
でもこの攻めかなり男前で自分が歪んだ性癖であることを1回目の事後だけど受けにしっかり伝えてます
さらに飴と鞭がお上手でわかってらっしゃる
鞭で打ったり蔑んだりするんだけれどそれで勃つんですからすごいプレイですよね
特殊な性癖故に攻めは受けにヤらされているのではなく同意の上でヤってもらっているっていうのがないとただの暴行になると話す
この辺でSMの真髄を知ったというか、違った形の愛があるのかと思った

受けはSMプレイで違う自分を見つけ興味を持ってもっと知りたいと感じる様になってしまい、特殊プレイの道をすすむようになるのだが
それはつまり同意の上ということなのでここから彼らのプレイを1つの行為として見ることができるようになった
普通のセックスでもある一連の動作が彼らにとってはSMのプレイ
終われば飴が待っているしなんとも上手く纏めてくれている

ソフトSMは読んでいたがここまで拘ったものは見たことがなかったしすごく新鮮で刺さった

もっと調教され変わっていく受けがみたい
Mへと開発されていく過程をみたい

プレイも勿論だが心情変化とか歪んだ攻めの部分もう少しみたい
とにかく続編がみたいです
ドラマCDの方もすごかったのでぜひとも…

1

未知なる扉が開けた瞬間

『SMごっこ』のタイトルに釣られてみたら、
「ごっこ」どころではありませんでした(笑)

かなり本格的でガチなSMですので、苦手な方は回れ右→

物語は失恋した秋久がゲイバーで飲んだくれていたところに
静流とその友人が現れ、声をかけるところから始まります。

そして、出会ったその夜、初めてのSMプレイを経て、
明久と静流が恋人になるまでと数年後の二人が少しだけ描かれますが、
きっと本書におけるメインはそうしたストーリー部分ではなく、
本格的SMの部分なんだろうと感じました。

愛ゆえに傷つけ、愛ゆえに痛みを受け容れる。
SMという行為を通じて描かれるその愛の形は
容易には理解しがたいものでした。

けれど、一方でどんな姿も受け容れられる
というのは最大の執着であり、最大の依存。
そして、究極の愛なのではないだろうか、と。

そこにあるのは二人だけの世界で、二人だけがわかりあえる愛があって、
誰にも割り込む隙などないその世界は深く美しく、もはや耽美の領域でした。

SMに興味があるかといえば、特別興味があるわけでもなく、
秋久が苦痛に顔を歪めれば痛そう…と歯を食いしばってしまいます。

けれど、そんな歪な関係で繋がりながらも
そこには決して一方的ではなく、互いに想い合う愛があり、
そんな二人の関係性にとても魅了されました。

元々秋久はSMが好きなわけでもなく、Mでもない。
初めての時には痛みに喘ぎ、そのアブノーマルな行為にも怯えていました。
けれど、逃げようと思えば逃げられるのにそれをしなかったのは
与えられる痛みが刹那的な性欲によるものではなく、本物の愛だと、
自分が静流から愛されている証だと信じられたから。

静流はどんな自分であっても「美しい」と受け容れてくれるという
信頼があったからこそ、傷つけられながらもその愛に応えようと
痛みを受け容れられたのだと思います。

正直、SMという未知の世界に衝撃を受け、戸惑いは多かったです。
だけど、それと同時に二人の愛が揺らぎなく、
ものすごい純愛に見えてしまったんですよね。
だからかな、ものすごく惹きつけられてしまいました。

いつか、その後の二人やプレイルーム外の
日常的な二人の甘いお話も読んでみたいなぁ…

3

SMも色々種類がある

男性向けSMとかだと、女性が痛い思いをしているのが多くて、全然うーん…という感じなので、いや、それ痛いでしょ、という感じ。女性向けSMと男性向けSMではかなり違う。
それと同じように、モブの人たちに襲われちゃうけど、やたらモブの人たちが丁寧に前戯を施してくれるのもBLらしさといえばそうなんだけど…。
という、真ん中を突っ切っていったSM系の作品だなーと思います。

SMには色々あると思うけれど、痛めつけたい衝動を持っているとかではなくて
好きな子が怯えたり、泣いたり、苦しいとかの表情をされると、もう猛っちゃってたまらない!というところに囚われちゃう性癖の男性なので
痛めつけたい訳ではないけど、性欲方向にはそれを持ち込むというSMの大前提がわかっていないと、あんまり楽しめないかもしれません。

そして、自分のことを一番に考えてほしいのです。プレイの時には。
自分に屈して泣かれたりすると、もうたまらんのです。Sの人は。
そしてアレコレを好きな相手にしてて、お好みの顔をされると手放せないという。


そういう、ちょっとマニアックな本当の?SMの風味があるので
「いやん、快楽堕ちなんてっ」という種類ではなく
精神的な従属すら肉体的に背負わせていくという…。でもプレイルーム出たら、普通の人たちに戻るよ、という感じで
一線引いているところが上手です。

SM慣れている人だと、もーだめ!というラインがあるとお互いに決めている言葉があって、それを言うとプレイ終了とかあったりするんですが(あくまでプレイだから)
この二人はもっと根本的に、精神的な枷みたいなのを作り上げているので
攻めも考えながらプレイしつつも相手を落としていく、という過程が書かれています。
上手だなと思いながら見てました。

個人的には、お尻を開発されて、あんなことーこんなことー
されている彼が見たいです。

Sの彼はかなり受けの子に執着しているのです。そして、自分好みに育てたいと思っている、…まあ変態の話なんですケド。
私は好きです。続き出ないかな。

3

作者さんの言う「その後」が読みたい

結構前に読んだきりでした。
そのときはBL自体初心者だったので、さらに上級編のSMには到底理解が及ばず。
「うわー、ないわー」としか思わなかった記憶があります。

今回再読してびっくり。
嫌悪感しかなかった2人の間に愛が見えてしまった。
どうしたことでしょう。

プレイとしての嗜好だけであれば、きっと再読したところで印象は変わらなかったと思うのです。「変なものを見てしまった!」という嫌悪感と、その行為に愛情のかけらも感じないまま、レビューも「ここが気持ち悪かったー」とか「ないわー」とか「地雷を踏みに行ってしまいました」で終了だったはずです。

でも愛が見えてしまいましたよ。結構しっかりと。
プレイに付き合ってくれるから離せないんじゃなくて、静流はすごく秋久を愛してるんですよね。
秋久も流されてるだけじゃなくて、ちゃんと静流を愛してるんだな、と。
それだけにお尻調教から一気に5年後まで飛んでしまったのが残念でした。
その5年の間に何があったのか仔細に、微細に、知りたい。
そこ、すごく大事。

そもそも地雷が多いのでSM苦手だし、攻め受けに力関係とか主従があるのは理解できない派ですが、新しい扉が開いたのかもしれません。
絵が綺麗で清潔感が漂っているからすんなり再読できたのかも。
地雷多めの方にこそ読んでみてほしいです。

2

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