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人間×サイボーグBL
下巻めちゃくちゃよかったです。
上巻の胸クソ設定はこれを描くためなんだなと感じました。
意外にも進藤が聡夫をスムーズに引き取ることができてよかった。
叔父が聡夫はもう用済みなのでと承諾したのは納得できる理由です。
ただ、聡夫のことが世間にバレたらまずくないのかなとは思いましたが。
他、設定的にいろんな疑問がありますが、その辺りが気にならないくらいの萌えがありました。
(あの研究所はそのうち非人道的な行いが世間に知られ社会的制裁を受けるに違いないと勝手に想像しました)
進藤が「としおさん」とさん付けで呼び、敬語なのは、聡夫を1人の人間として尊重したいからだろうと感じました。
聡夫への同情や責任だけでなく愛情があるから引き取った。
でも聡夫はまだ幼い子どもくらいの知能なので、自立するくらいにはしてあげないといけない。
だから手を出さない。
それが進藤の「思うところ」「オレの問題」なのかなと思いました。
常に冷静な進藤だけど聡夫を引き取るには相当な覚悟をしたんだと思います。保護者ですもんね。
愛情より先に良識と責任感があるところがとてもいい。
あの研究所の闇になじまなかっただけのことはある。
あんな叔父のコネ入社で働き続けていたのは何か理由がありそうです。
聡夫が育っていくように進藤も情緒が戻ってきているようなところもよかった。
聡夫が雪かきの手伝いをほめられるより、進藤がうれしいと言ったことを喜ぶのが情操が育っているなと思いました。
進藤がさらっと「好きですよ」と言うのがいいし
それに驚く聡夫の「…くっついても い…?」と
くっつき方とあくまでも冷静な進藤がめっちゃ萌えでした。
ちうをぜんぶにねだる聡夫にでこちゅうをする進藤ときゅんとして「うれし しんどお」「すき あいがと」と言う聡夫がめちゃくちゃかわいい。
進藤の横顔がきれいだし、聡夫の瞳がピュアでかわいい。
聡夫が進藤の膝の上に乗ってちうをねだるのもめちゃくちゃかわいいし、ここまでされたらと拒まない進藤も萌え。
そして唇にキスをされ
「ほんとにしてくれると おもわなか、た」と進藤に抱きつく聡夫がかわゆすぎる。
進藤もしっかり聡夫の腰を抱いてあげるし。
レンコン料理をつくろうとしてくれる聡夫の気持ちと成長がうれしかったんですよね。
聡夫の部屋をつくり、聡夫がベッドの上から進藤をバックハグして
「ちうしたい」と進藤のほっぺを愛おしそうに抱き←ここめっちゃ好き
進藤の右手が聡夫の左手をとりちゅー
この流れめちゃくちゃ萌えです。
この頃には自然にちゅーしていたんだろうなと思われ。
もう一連の2人の好きが激萌えで、進藤が多くを語らずとも聡夫を愛おしく大切に思っているのがわかるし、聡夫は進藤が大好きでたまらなくて素直に表現するのがめっちゃ好みで、こういう場面を見たくてBL読んでるんです〜〜も叫びそうになりました。
「しんどおと い、しおだとうれしい」「すごくしあわせ」←しあわせという概念を覚えた
進藤にもそう思ってもらえるのが目標と言う聡夫に
「そんなん目標にしなくても…」「頑張らなくてもいいってば」は進藤も既に聡夫と一緒にいてしあわせだということですよね。とまた萌え〜でした。
聡夫のたどたどしい言葉遣いが、かわいいけど、胸クソな奴らの被害者である証なわけで複雑な気持ちになります。
でも2人はそれを乗り越えて一緒にしあわせに生きるんだというお話であると感じ、そこがとてもよかったです。
上巻のレビューでも書きましたが
進藤の叔父、研究所の人間、進藤の同僚が、聡夫を人間じゃないとモノ扱いするのは闇で胸クソです。
ただ、現実世界でも人間を人間扱いしない、モノとして見てしまうことって結構あるよなと改めて思いました。
本作は特殊な例だからより酷く感じますが、一般的にも人権を無視したり踏み躙ることはあるので、進藤の誠実な姿勢や聡夫の純粋さが刺さりました。
1つ気になったのは、進藤が立ち読みしていたのが「月刊お遍路さん」だったので、やっぱり過去に何か辛いことがあったのかなと勘繰ってしまいました。
本当に本当に何度でも読みたいくらい大好きな作品になりました。
物語の最初というか設定はどうしようもないほど胸糞悪くて、絶句してしまうこと多数なのですが、後半になるにつれ幸せに満ちていて、前半酷い分本当にどんどん幸せになるし、ハッピーエンドが身に染みます。
最初は喋るのもおぼつかない、感じている時の顔以外は無表情っぽいとしおくんが、嬉しいも寂しいもすごく表情豊かになるのがとんでもなく愛しいです。そして言葉や行動で進藤さんに尽くす姿が本当に尊い…一緒にいるだけでこんなに嬉しそうにしてくれる存在ってすごいですね…
そして進藤さんもめちゃめちゃ可愛いんですよ!!普段は丁寧な言葉遣いしてるのに、無理難題を言われたりすると口が悪いのが結構簡単に出てくるのも、嬉しそうにしているとしおくんを見てひっそり微笑んでるのも、ちうしたい、と言われれば家の中なら基本応えてあげるのも本当にめちゃめちゃ可愛い…そして何より会社の所有物であったとしおくんを自分のものにしてしまう行動力に愛を感じます…
進藤さんが最初からただとしおくんに優しいだけでなく適度にぶっきらぼうで、でもちゃんと褒めてくれて、かつ人間として扱ってくれるからこそとしおくんも進藤さんに懐いたのかな、とか考えるともう本当に最高です。
何より会社からとしおくんを連れ出して以降、辛いこととかしんどいことももちろんあるだろうけどとりあえず置いておいて、幸せで可愛い2人を最後まで目一杯見せてくれたことが本当にこの作品の推せるところです。
前半はしんどいですが本当に幸せな気持ちで終われる作品でした。本当に大好き!!!
下巻も私は結構ムナクソ展開だな…と思う部分が多くて
心が疲弊してる時には読めないなぁと思いました。(私は)
誰も聡夫さんのことを人間として考えていなくて
なんでこんな気持ち悪い人ばかりなんだろうと思いました。
そんな中、唯一の救いが進藤です。
あの部屋から聡夫さんを救い出してくれた進藤。
それだけで私の気持ちまで救われました。
進藤と一緒に暮らし始めた聡夫さん。
とにかく進藤のことが好きで、健気でいじらしいです。
そんな彼に絆されてか、少しずつ進藤の表情もよくなっていって
たまに笑う進藤が私は好きです。
一緒に料理してる時の進藤の表情がすごく良いのです(*´ω`*)
進藤の役に立ちたい聡夫さんの健気な様子にも
胸がきゅんきゅんしました。
今で色々あった分、聡夫さんにはずっと幸せでいてもらいたいです。
下巻は、人としての暮らしをとしおさんに教えていくようなお話でした。
上巻の痛々しさは全くないです。
あんな可愛いとしおさんがお家で待ってるなんて
そりゃたまらんでしょ。
進藤は、淡々としてるし感情露わにしないけど、としおさんに同情しお家に連れ帰って同居するくらいだから愛情かはわかんないけど愛着はあるように見える。あれだけ盲目に好きをアピールされたら絆されちゃうよね。
つたない話し方だけど、伝わるしあどけない表情であの話し方されたら可愛くて仕方がない。
BLかと問われるとよくわからないけど、素敵なキュンキュンしたお話でした。
エロは無し。でも、進藤からとしおさんにキスしてくれるの私も嬉しくなりました。
お小遣いでほしいものが「ちう(チュウ)」なんて…かわいすぎる…!!
『錆のゆめ』2冊目。なぜかずっと『鯖のゆめ』だと勘違いしていて、なんで鯖なんだろ…と思っていました。鯖(サバ)じゃない、錆(サビ)か。
としおさんを引き取ったしんどお。しんどおの優しさは痛いほど伝わってくるんですが…!としおさんが目指せるゴールってそこなのかな?もっと親密な関係にはなれないのかな?
としおさんは無垢で、欲しがってもらえなくて照れてごまかして、、なループだけど本当に満足しているのか。というか、不安に思ったりしてないのか。自分への価値意識が希薄だから平気なのかな?んん、、見てるこっちが切ない
しんどおは、罪悪感?みたいなものがあるのかな?
早く雪が溶けるといいな。