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課長、なぐさめてあげましょうか?
表題作の同崎課長シリーズの第一話「ツイてない男」は「日常×BL」というアンソロで読んでて、いまいちピンと来なかったのでコミックスもスルーしてたんですが、一つ下のジュニパーさんのレビューで続きで「リバがある」というのを知って、いてもたってもいられず買いました!
いやー、読めて良かった。
表題作シリーズの同崎課長っていうのは、彼女に振られた直後のノンケ上司が、同じく恋人に振られたばかりという部下と意気投合して酒を飲み交わしているうちに、酒の勢いもあってゲイの部下に抱かれてしまうという話なんだけど、この課長がゆるチョロなんです。
でもこのチョロさというか、お酒飲むと色々ゆるゆるになっちゃうところが実に良かったです〜。
第二話【のませたい男】は「メスイキBL」が初出。課長のエロの進化っぷりをお楽しみあれ。
大股開きの騎乗位で半泣きしながら連続でイキまくる姿が何ともやらしい。
課長ったら、お仕事も優秀ですけどエロに関しても豊かな才能をお持ちのようで……何よりです。素敵です。
そしてお目当のリバは第三話の【おとしたい男】
バリタチのゲイが、課長のためにネコになるってところにキュン。ちょっと軽いやつと思っていた部下が予想以上に健気だし独占欲強くて、読み終わった頃にはメンドくさくて、かわいいやつだなぁと思える流れになってます。
それまでついつい課長のエロさにばかり注目してたけど、二人でぐっちゃんぐっちゃんになってる時に、部下が耳にそっとキスして本心を打ち明けるシーンとか、翌朝のベランダで幸せを噛みしめている顔とかが、なんか部下の意外なピュアさにぐっときます。
【サーカスの仔象】「オネエ・女装攻めBL」より
これも好き。
高校教師の受けが指名したのは女装のウリ専ボーイ。
初めて男に抱かれて快感を覚えるけど、女のように男に抱かれたがる自分をなかなか認められない先生。
実は攻めは元教え子で、高校時代に女みたいだといじめられていた彼は「周りのことなんか気にせず自分らしく生きろ」という先生の言葉で救われた過去があるんだけど、成長した元教え子が今度は、男らしさにこだわり続けていた先生を解放してあげるというところがホロリときました。
その他、【変わっていくもの】は褐色BL初出。日焼け跡に触発されてしまった幼馴染同士の話なんだけど、あとがきでも結ばれるようなこともないみたいだし、人によっては、は!?これでおしまい!?と思うかも。私は読後色々妄想膨らまして楽しめました。
二人にとって何事もなく忘れられる出来事どころか、お互い「ちょーやばい」と思ったからああいう結末なんじゃないかな。
でも絶対に数年後、否応なしにお互い向き合うことになると思う。
あの夏以来、仄暗い執着を抱き続ける遥と、それから逃げるべく他の男と付き合う昌弘がいよいよ…みたいな続編になりそう。
【うつろう世界】は「背徳BL」より
学年トップの子の秘密を知った万年二位の優等生君。これで奴の弱みを握った!と思いきや、あっという間に形勢逆転し秘密の遊びを覚えさせられてしまう…というやつです。
優等生君が堕ちる姿もさることながら、それを二人で共有してるってところがなんともゾクゾクきます。
表紙が印象的だったので、フェアであらすじも読まずに即決しました。
帯に「37歳、メスイキおぼえました」と書かれていますが、オヤジ受けというより男盛りのノンケが、男に抱かれる良さを知ってしまうのを、とーってもエロく描いたお話!
いや、ほんと絵がエロくて嬉しい発見をしました♪
表題作は3話、その他に3つの短編が収録されています。
すべてシャルルのお題アンソロに掲載されたものです。
※表題作にはリバシーンがあるので苦手な方はご注意を!
●「同崎課長はハメられたい」
「ツイてない男」:『日常×BL』
「のませたい男」:『メスイキBL』
「おとしたい男」:『リバBL』
部下の五十君(いしみ)は、彼女に振られて元気がない同崎課長を飲みに誘い、家まで連れ込み、「慰めてあげましょうか?」と…
同崎はノンケ、普段は厳しい上司なのに、酔うと陽気になるというか、ガードゆるゆるで、五十君を受入れてしまう…
それからもカラダの関係を続けると、同崎はウシロで感じすぎてメスイキ!
自分のカラダがどうにかなりそうだから、つい五十君を避けてしまうっていうのがかわいい♪
結局、五十君に丸め込まれてセフレ再開するんですけどw
同崎は感じすぎて、表情はグチャグチャだし、声は我慢しないし、騎乗位で腰を振って、もうノンケとは思えないくらいぶっとんでます!
それを攻めの五十君が冷静に観察しちゃってるのがエロく感じるんですよ~♥
そして同崎を本気で落としたい五十君は、ネコなんてやったことないのに、なりふりかまわず同崎に抱かれます。
ちょっとこのリバは唐突な感じしましたが、掲載アンソロのお題だから仕方ないかなぁ?
このリバ以外は、強気攻めな年下部下×快楽に流されちゃうノンケ上司をエロく楽しめました♪
この二人の話はもうちょっと読みたかったなぁ。
●「サーカスの仔像」:『オネエ・女装攻めBL』
男らしいと評判の教師は実は抱かれたい願望があって、風俗で指名したのは女装オネエで、彼は教師のことを知っているようで…
抑えつけた欲望が吹き出してしまうのも、快楽に身を任せて堕ちていくような淫靡さが漂っているのが良かったです!
●「変わっていくもの」:『褐色×BL』
友達なのに、褐色肌と日焼けしてない下着跡に興奮してエッチなことを…
この二人は恋愛には発展してません。強気でS気質な攻めが、日焼けした友達に性欲をぶつけるだけ。
でもこの話は恋愛感情じゃなくて、攻めのSな強引さと、それに従ってしまう受けのエロさを愛でる話です!
顔にかけて、咥えさせるまでの絵がめちゃくちゃエロい♥
●「うつろう世界」:『背徳×BL』
親からプレッシャーをかけられているのに、三笠は首位を取れない。
スポーツもでき、人気もある完璧な男・野木坂がいつも首位だから。
でも三笠は、野木坂が男に痴漢されて喜ぶ変態であることを知って…
最初、野木坂は変態らしく三笠の要求を受け入れるのだけど、すぐに反撃、三笠を自分と同じ場所まで引きずりおろします!
でも野木坂にとって変態行為こそがストレスの捌け口で、文武両道の優等生を続けられる秘訣。そして三笠も…
ページ短めな話なのに、エロいし、ダークさにゾクゾクさせられてすごく良かった!
リバだけはお題アンソロの唐突感があるけれど、それ以外はお題に沿っていても、描きたいことをブレさせずに描いている印象があって、お題のことは気にせず、ストーリーとエロい絵を堪能できました。
37歳でメスイキを覚えたノンケ受……!
特殊性癖感のあるテーマですが、絵柄が綺麗で入り込みやすく、中年受け初挑戦な人などにもぜひオススメしたい1冊です。
あとH描写がとてもお上手。
37歳の喘ぎ声が紙越しに聞こえてきそうなほどの臨場感!そして、そして……良いリバをありがとうございます。
「ノンケな受を、もっと自分にメロメロにさせたい」という理由で攻め自らがネコに回るの、なかなか見ない思考の健気さで愛おしかったです。
一定数の人気を得て癖の市民権を得つつある属性「糸目」
意外と探すと少ないですが、実はこの作品の攻めくんもそう言えば糸目でした!
何気な~く読み返していて気付いてビックリ
多分買った当初は受けの課長のエロさにやられまくってあんまり糸目攻めの萌えに気付いてなかったのかも知れない…!
読み返しってこういう発見があっておもしろいッ
内容はたくさんのレビューがあがってる通り、エロいんです!!!
課長がチョロ過ぎるけどかわいいから許せる、と思えてしまうし攻めの五十君の攻めっぷりが良いです(´▽`*)フフ
なかなか他作品ではあまり見ないワキ舐め描写とかをサラっと描いてたりして「ぅわ!えろ…!」とドキっとします
そして何気にエロだけじゃなくてLOVEパートもちょっとかわいくてきゅんって出来ます。年下糸目攻めの健気さは必見です!
しかもモノローグとかで想いを語るのではなくちゃんと2人の会話劇が良いです
短編構成なのですが表題作はその後に「同崎課長はもっとハメられたい」が続編として出てるのでそちらも併せてどうぞ~!
他の短編3編は何気に仄暗さも漂う作風で短い中でも十分楽しめる良作です
特にカバー下の「変わっていくもの」のその後は結構衝撃的…!
エロリーマンBLでプレイバリエ多めが見たいなって時には良き1冊。
地雷ポイントもあると思うので要確認ではありますが私にはすごく満足度の高い1冊です♪
表題作以外の短編も面白いので総合的に神寄りの萌2です
実はけっこう読み返している一冊です。約70ページの表題作と、短編が3つ。テーマアンソロに掲載されたものがまとめられ、表題作は「日常×BL」「メスイキBL」「リバBL」、その他の短編はそれぞれ「オネエ・女装攻めBL」・「褐色BL」・「背徳BL」が初出となっています。表題作はハッピーエンディングですが、それ以外はほのめかす系のラストでどちらかといえば暗めのお話かな。
私は表題作が好きでした。表紙の同崎課長がお酒入ると貞操観念…ウソでしょ、ぐらいにゆるくなっちゃうんですよ。いやぁ〜もう少しふくらませていただいて、せつな甘い表題作で一冊分読んでみたかったなぁ。見どころはやっぱりHシーンでしょうか。1度目は軽い描写であまり見せてくれないのに、二話の始まりと同時にくるエロさ満点のHシーン…コレ不意打ち食らいました。アングルとかその時々で違う擬音も好みでしたが、特に好きだったのはスーツ脱いだ時のふたりの体格かな。お尻から太もも、ふくらはぎまでちゃんと肉厚なんです。それとともに、乱れたワイシャツあり、靴下あり、オールヌード(攻め受け両方)もあり。がっつり白抜き修正は残念ですが、あまり気にならないかも。ストーリーや心情描写より、コマや細かいシチュに萌えたしそちらが印象的な作品でした。リバの回は、彼が自分で頑張って考えたアイディアだったらよかったなーなんてわがままなことを思いつつ、これが見たくて何度も本を開いてます♡一冊としては萌2寄りの評価です。
表題作の描き下ろし:「五十君は嫉妬深い」「五十君は自慢したい」2話収録(計12p)
カバーデザイン:円と球
ジュニパーさん こんにちは。
これリバしてるんですね。
第一話だけ読んだことがあったけど、まさかその続きでリバップルだとは♡
買います!読みます!
レビューどうもありがとうございます。