君だけが僕を見つけられる…呪いにも似た恋

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作スクールナイト

紫ノ宮武尊,16歳,男子校生士官養成コース
雪村紺也,16歳,男子校生技術開発科

その他の収録作品

  • ある日曜日午前5時半の光景(描きおろし)
  • 番外編 人こひ初めしはじめなり(描きおろし)

あらすじ

自分以外の人間の顔がただの点と線にしか見えない雪村。だが、新しく寮の同室となった紫ノ宮の顔はなぜか判別できたことに驚く。学校では怪しげな魔物が蠢き生徒が何人か消えたが教師も同級生も見て見ぬふり。訝しむ雪村に、紫ノ宮は「お前を守る騎士になる」と宣言するのだが!? ストーリーテラーARUKUがお贈りする甘い呪いにも似た長い長い恋の物語。

作品情報

作品名
スクールナイト
著者
ARUKU  
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344840577
4.4

(122)

(76)

萌々

(30)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
531
評価数
122
平均
4.4 / 5
神率
62.3%

レビュー投稿数15

神だ〜(信者より)

いやーー……
なんだろう、この物語。
ARUKUさんは凄い凄いとずっと思って心酔してきたけど、まだ上があったよ…
ジャンルとしては、ファンタジー。
他人の顔が点と線にしか見えない雪村。
そんな雪村の前に現れた、唯一顔が見える紫ノ宮。
紫ノ宮は雪村とは前世の約束があるからお前の騎士になってやる、と言う。
そして、言葉の通り襲いかかってくる危険やバケモノを斬って斬って、雪村は守ってくれるカッコいい紫ノ宮を好きになっていく…
自分の「好き」を隠そうとする雪村のモダモダ、カッコ良すぎる紫ノ宮がもう何とも萌える!
そしていよいよバケモノが学校全体を襲い始め、対決を決意する雪村。雪村って実は数学の秀才!
ここで雪村の過去編。いや、前世編。
何度も何度も生まれ変わって同じ事を繰り返し、今の雪村になって多分初めて「騎士」に恋をして。
恋で遂に因縁が打ち破られる…!

「明日屋商い繁盛」や「キラキラセブン」内の短編にも現れるモチーフの最強形なのかな。
BL的にはキスまで。エロはありません。
雪村と紫ノ宮の、切なくてキラキラした恋心と騎士道に萌えましょう!

21

迷宮のリコリス

お久しぶりです!
キラキラの恋と騎士道。萌えました~ヾ(≧∇≦)ノ
やっぱりARUKU先生はすごいですね。
何度読んでも目がびしょびしょになってしまいます。
紫ノ宮の見た目のカッコよさも最強でした!!

ただただ涙した、その理由。

『スクールナイト』というタイトルを最初に見たときは、夜の学校で巻き起こるストーリー?と思っていたのですが、night(夜)ではなくて、knight(騎士)でした!

人の顔が認識できない、見えない主人公の雪村。学校の寮で同室になった紫ノ宮の顔だけははっきりと見えて…というストーリー。現代のようでもあり、もっと古い時代の様でもある学校生活。そこに非日常なものが入りこんで来て、ファンタジー色が濃くなっていきます。グロテスクな描写がありながらも、他の生徒たちの描写は普通で、そのアンバランスな世界観に、何だろう?どういうことだろう?と読み進めると、どんどん不穏な空気が増えて行くのですが、雪村の可愛さと、紫ノ宮の凛とした精悍な姿、そして二人のやり取りが可愛いやら、カッコいいやらで萌えるんです!だから最後の方まで事の真相はわからないのだけれど、ドキドキしっぱなしで読みました。

そしてとうとう明かされる「この世でたった一人だけの顔が見える理由」。これがわかった時の私の衝撃。なんて苦しくて切なくて、そして甘いんだろう。恋とか愛とか、そんな言葉では言い表せない二人の絆に、ただただ涙しました。

たった一人と結ばれた運命の絆。恋を超えた壮大な輪廻の物語。繰り返す残酷な運命の果てに、今までのどの自分よりも強くなれた雪村の行く先を、是非読んでみてください。

13

ayaayac

迷宮のリコリス様
明けましておめでとうございます。
こちら、リコリスさんのレビューをキッカケに読まなくてはリストに入れていました。(レビュー中に勝手にお名前を出してしまってすいません)
レビューから伝わった”衝撃”を信じて読んで良かったです!
たまたま新年に読んだのですが、一年の幕開けに相応しい作品で読めて良かったです。
レビュー&ご紹介ありがとうございましたm_ _m
そして今年もリコリスさんのレビューを楽しみにしています♪

ふばば

こんにちは、コメントありがとうございました。
ARUKUさん、神懸かってる!っていう感じでしたよね…!

一年の幕開けを応援してもらいました♪

たまたま新年に読んだのですが、過去のしがらみを断ち切って、リスタートをきる、一年の幕開けに相応しい物語でした!今年一年を応援してもらえた気分です。

舞台は孤島の男子校。戦時中の軍事学校みたいだけど、戦争に勝つためってがむしゃら感はなく、生徒は簡単に置き換えられる希薄さで、ゴーストが出てくるファンタジー要素もあり、過去なのか、近未来なのか、パラレルワールドなのかもわからない不思議な世界観。

主人公の雪村は、自分以外の顔が、丸と線にしか見えない。
みんなLEGO人形みたいで判別できないし、表情もわからないから、雪村はいつも笑顔を貼りつけて嫌われないようにやりすごしている、どこか孤独感が漂う少年。
でも寮で同室になった紫ノ宮だけは人の顔に見える!
紫ノ宮は最初は冷たかったのに、危ないことに巻き込まれる雪村を、メロンパンの報酬で守ってくれることに。
紫ノ宮はピンチの雪村を身を挺して守り抜く、”白薔薇の騎士”の称号に相応しいかっこよさで、雪村にとって紫ノ宮はどんどん特別になっていって…

気弱な雪村がひたむきに紫ノ宮を想う、それに紫ノ宮が気まぐれに応えているようなキュンキュンさせられるストーリーです。途中までは。
後半で二人の過去のしがらみ、何度も繰りかえされてきた悲しい因縁が明らかになると、雪村>紫ノ宮に見えた想いの深さが、紫ノ宮>雪村に逆転するんです。
紫ノ宮はこんな想いを抱えながら、雪村のことを守ってきたのか!
もう二人が一緒にいるだけ、それだけで嬉しさが込み上げてきます。

そして、またしても襲いかかってくる因縁。でも雪村は紫ノ宮に出会って強くなり、今度は違う未来を手にできるかもしれない…

最初、この本を読もうと思ったのは迷宮のリコリスさんのレビューがキッカケです。いつもあらすじをわかりやすく書いたうえで考察を書き添えてくれるのに、本作に関しては掴みどころがなく、でも”衝撃”だけは伝わってきて、これは読まなくてはと思いました。
そして読んでみると、この世界観を文字で説明するのは無理だし、物語はARUKU先生の絵で体感していくしかないというのがわかりました。
ARUKU先生の絵は以前より儚げになり、この物語にピッタリで、ARUKUワールドに引きこまれました。
新年早々にピッタリな物語が読めて嬉しいです♪

7

♯因果の道理

輪廻転生とは…生ある者が迷妄に満ちた生死を絶え間なく繰り返すこと。

いわゆる、輪廻転生もの。
ダークファンタジー。
運命を変えるために王子を守る騎士の物語…
輪廻転生を断ち切り、王子の幸福を願う騎士の物語…

仏教の教えでは、全ての結果には必ず原因があり、輪廻転生にも原因がある。
その原因を断ち切ることで、輪廻転生から抜けだことができるはず…

物語上その原因は、黒薔薇の騎士…そいつを倒すために命をかけて戦う白薔薇の騎士。

壮大で優しくて、読後にさえワクワクさせられる…そんな物語…。

7

天才による美しいおとぎ話

何だ!この話は。なんという伏線と見事な回収。物語は独創的すぎるのに、人が人を思う気持ちの尊さやその永遠性、その普遍性が驚くべき表現力で描かれている。こういう唯一無二の作品を描ける人を天才と呼ぶのだろう。誰にも真似できない世界観、素晴らしい。世の中の残酷さを描きながら、そこでこそ輝く美を描いた稀有な作品。

5

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP