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持って生まれた音楽の感性、才能を持つ早川。天才だからこそ周りに溶け込めずに無理して笑顔をつくる臆病過ぎる主人公と、真っ直ぐ自分に正直で好きな事をやり、周りからも受け入れられて自由に生きる対照的な紺ちゃん、二人の高校~大学のお話
早川くんの紺ちゃん呼び。これほんと好き。男が男友達にちゃん呼びするのが好き。(同士求む)
シリアスな場面も多いのに、ゆるい描き方もちょこちょこ入れてきてずっと張り詰めた感じじゃないから読んでて辛くなりすぎない!
あと、早川くんの元々素直な性格からくる言動が可愛い。
そして先生が描かれる絵がバチくそにきれい。余白、行間、表情が全部に意味があってドラマや映画を観ているような感覚になった!
早川くんのやっている事は中々理解しにくいが、音楽が色や映像で見えますっていう人居ますよね。
早川くんもその人その人の「テーマソング」が音楽となって自然と口に出てくる。
上巻読んでて辛かったのが、早川くんは本当に音楽が好きで好きな事をやっているだけなのに全て人に嫌われる行動になってしまっているところ。何でもできてしまうが故に、人に要求する難易度が要求された側にとっては負担になり嫉妬になり…。
嫌われるぐらいなら捨てる、と色んな好きな事を辞めてきた早川くんが唯一捨てれなかったのは幼い頃から思いついた曲を録音するボイスレコーダーだった。
お母さんの言葉がずっと印象に残ってた。
『秀のクセ含めて好きになってくれる人は必ずいるよ』
早川くんもきっとこの言葉が心にあって、最後まで心のどこかで期待することを諦められなかったんだと思う。紺ちゃんに出逢えた事、自分と比べて嫉妬して辛かったとは思うけど、まるっと受け入れてくれる存在ができたのは本当によかった。
上巻終わりが切ない…。やっと自分の気持ちに気付けて紺ちゃんに伝えたのに、答えを聞く前に自分から一歩引いてしまって臆病になって、また作った笑顔の仮面つけてしまう。紺ちゃんの前ではもうそんな笑顔作らなくていいよ〜!と切なくなる終わり方でした。
上下巻まとめてのレビューです。
といっても、ひとことで言えば、
タイトル通りなんです。
先に、兎の森を読んだので
それに比べるとシンプルだなぁ
という印象はありますが、
2人の仲が深まるにつれ、
楽しくなるくらいお似合いだなぁ
と思う時は、もうそれ時点でいい話ですよね。
この話も正にそんな感じでした。
高校生の時に出会って、
その人の前でだけ、剥がされる
息が楽になる、素になる
特別な気持ちになる
性別とは関係なくかけがえなく
求めてやまないその存在になる
屋上の開放されてしまうような空の下で
交わす2人のやりとりが素敵に沁みます。
攻めのマイペースな魅力が最後まで変わらず
そこもツボでした。
人たらし。そんな彼を唯一動かした恋って
どんな恋なの?って思うほど。
その答えを、思わず笑みがこぼれそうに
なるのを我慢して言いたいなぁ。
すっごく素敵なひとなんだよ、
色々あったみたいだけど。って。
番外編も彼ららしい話でした。
ちょっと読み返すのが勿体ないくらい
読み応えがあって、この瑞々しいアオハルは
簡単には忘れられそうもないです。
おすすめです。
表紙も含めて、キレイだなーというのが第一印象でした。主役の2人も美人。
重要な出来事も起こるのに、それでもなお淡々と静かに物語が進んでいく感じがしました。2人とも高校生にしては落ち着いてるからかな。
ストーリーも絵柄も全体にすごくいいとは思うものの、何か読むのに疲れる感じがあって評価は「萌2」にさせてもらっちゃいました。読みづらさを感じる原因は私の方にあるかも知れません。ごめんなさい。
兎の森が良すぎるので、こちらも読んでみたくなりました。
早川くんみたいな見た目の子とても好き。
サラサラストレートヘアの優等生お坊ちゃんタイプ。
って読み始めたら、お坊ちゃんではあるけどよくあるこの手のタイプとは早川くん違う?
下半身がゆるい?ん?この見た目で?
へー、そうなんだ、意外。
保健室の先生と学校でエッチな事しちゃうの?えっ、スゴイね。
屋上にエスケープしてたら出会った紺野くん。なんか、不良っぽい?
お互い干渉せず、でも居心地が良くて少しずつ仲良くなっていくものの、素直でいる事を止めた早川くんは、自分に嘘のない生き方してる紺野くんにイライラしてしまい、ついには手を縛って緊縛フェラからの兜合わせ!(何でそーなる!ちょいトンデモBL展開に思えました)
ここから、早川くんの過去パート
持てる者特有の生きづらさを感じて快楽に逃げてたのね。早川くんが見つけた処世術だったわけね。
でも、心の何処かではそうじゃないって思ってたから紺野くんが羨ましくてどうしようもない気持ちになってしまったんだな。
余りに、紺野くんのこと意識して考えちゃって恋愛感情なのか何なのかわかんなくなってしまってるけど、性欲と連動してるから、恋だわってなっちゃってる。
嫌われるかなどうかなってドキドキしてるけど、一回あんな事してるのに友達で居てくれてるからワンチャンいけるやろ?と思うけどな、私は。
って、読者目線では思うけど、当事者からしたら悩むかなー。今から下巻読みます。
前に読んだときは、想像していたのと違ったなとがっかりした記憶が……。
上下巻揃った表紙絵の雰囲気と「モラトリアムラブ」という言葉に、勝手なイメージを膨らませ過ぎたのかな?
今回久々に読み返してみると、案外悪くない。
早川くんは黒髪受け(この段階では推測)にしてはおちゃらけてるし、クールに見える紺ちゃんは世話焼きオッチャンみたいに口調が荒くて、違和感を感じたんだっけ。
でもある意味、わかりやすく単純にデフォルメされたキャラではなく、人物として多面的な現実味ある存在感を感じる。
早川くんはアスペルガーとか共感覚とかみたいな特殊な才能の持ち主なのかな?
音楽が歌が降りて来るのか湧いて来るのか止め処ない。
日常生活にも支障が出るほど。
で、ボイスレコーダーに吹き込むことで世界と折り合いをつけて生きている。
子どもの頃お母さんに「そのクセ含めて好きになってくれる人は必ずいるよ」と言われて希望を持ったのに、それからも人には嫌われてばかり。
カバー裏のチビッコ早川と紺ちゃん。
紺ちゃんが、ほれ大切なもんだろ、お前はお前のものだろ、とボイスレコーダー&歌を早川に手渡そうとしている?
いや、早川が、このクセ含めて僕を好きになってくれますか?と頬を赤らめて差し出したボイスレコーダー&歌を、紺ちゃんが受け取っているようにも見える。
でも、上巻は「バタン」と扉が閉まって終わるのだ!
そしてこの後の台詞……!