電子限定おまけ付
ニャンニャ先生の十八番、海外の学生モノです!表題作(『口の中の舌』)ともう一作品(『佐藤まさしの部屋』)が収録されています。
どちらもティーンふたりの焦ったい掛け合いがたまらなくて、何度も読み返してしまいます。
表題作は、受けが不感症で性行為が上手くいかず攻めとすれ違ってしまう...というお話なのですが、キャラクターそれぞれに個性や信念があって、それが多くは語らせないけれど研ぎ澄まされた台詞回しと相まって、独特で癖になる空気感を生み出しています。
等身大に悩んだり迷ったり間違えたりしながら、時にはぶつかり合いながら、問題を解決しようとするところに愛を感じてグッときます。
同時収録されているお話もとても良いので、おすすめです。
作者買いです。
①口の中の舌
ニャンニャ先生のアメリカのハイスクール読みたくて買ったので大満足です。
今回のテーマは、、性感帯!tnkもanlもイマイチ感じないエリックの性感帯は、お口の中♡というもので、なんらかの拍子にたまたま見つかって「そこ感じちゃう…」じゃなくて、「オマエ感じないからってオレと別れようとしてんの?感じるとこ探してやるよ。無いならつくってやる」な展開がゾクゾクします。根拠のない自信がティーンっぽくてイイし、何より相手のネガな感情をガッツリとキャッチして先回りしてくれる、ちょっとイッちゃってる攻が大好きです!(ニャンニャ先生のオハコ♡
目覚めた二人が夏休み中セックスばっかりしてるのもリアルで良い。二人とも自己中で生々しいところも好き。
②佐藤まさしの部屋
こちらは日本のコーコーセー。とにかくセックスしたい受りくくんと、(事情があって)したくないまさしくんの話。短いながらしっかり拗れてます。
自分はタイトルと表紙が中身とあまりあってないように感じました。ニャンニャ先生のツイッターに上がってた赤バックではなくて白バックの表紙絵は好きだったな。
◾︎口の中の舌
舞台はアメリカの学校。ルークは、日系のエリックと晴れて恋人に。付き合うからにはエッチな事もしたいのに、エリックは不感症で…
若々しい青春と官能の日々って感じです。とにかくエロい事したいエロい事したいエロい事したいっていう圧がすごい笑
エリックが不感症であることに、エリックもルークも悩みますが、一度エロい事できるとなれば急激に爛れた日々が始まります。将来について2人が語り合う様も、若々しくていいな〜となる作品でした。
◾︎佐藤まさしの部屋
こちらも表題に同じく、若者の"エロい事したい"の圧がすごい笑
電子限定おまけが裏表紙の焼き直しなのは少々寂しいです先生
◆口の中の舌(表題作)
不感症だと思い込んでいたら、口蓋が性感帯だった受けという斬新なキャラ設定がニャンニャ先生らしくて面白かったです。攻めのルークが必死に探し当てた受けのエリックの性感帯。濡れ場での応酬も、エリックの性感帯が判明する前と後ですっかり変化します。淡白だったエリックが目に見えて貪欲になっていくので、やっぱり彼も若い男子なんだなぁと思いました。ルークが飽きられるかもという不安から、エリックに何の断りもなく帰って暫く口もきかなくなった時は、「え、急にどうした? なぜ勝手に帰る」と思いましたがこれもまあアメリカンスタイルなんでしょうかね。時々微妙に脈絡がないと感じる部分もありましたが、ニャンニャ節に慣れれば許容範囲内のものでした。
◆佐藤まさしの部屋
受けのりくには手を出さないと誓っている攻めのまさしが、りくが不特定多数と関係を持ち危なっかしい真似ばかりしているのを見かねて、結局は彼の想いに応えようと思い直します。まさしへの欲情をまったく隠さず、性にオープンでぶっ飛んだりくのキャラがお気に入りです。