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表題作いちごが好きでもあかならとまれ。

ゆるーい幼馴染・ちひろ
頭の中で暴走&妄想・枝光

その他の収録作品

  • いちごが好きならあかでも走れ。~だらだらとながく~
  • あとがき

あらすじ

幼なじみの枝光と千紘。いつでもどこでもマイペースにつるんでいた2人の関係に、微妙な変化が訪れた…。雁須磨子の名作が手軽なB6サイズになって登場。新装版。

作品情報

作品名
いちごが好きでもあかならとまれ。
著者
雁須磨子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344803954
3.1

(19)

(3)

萌々

(4)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
54
評価数
19
平均
3.1 / 5
神率
15.8%

レビュー投稿数7

ほのゆる系

何でも略すな、ですね。すみません。
勿論“ほのぼのゆるゆる系”です。

雁須磨子さんのおススメは『のはらのはらの』を挙げていたんですが、
(腐友に)
久々に読み返したら
「こんな面白かったんだっけー!!!!」と驚きました!
初めて読んだ当時はあまりのほのぼの感に、物足りなさを感じ
一度手放したくらいですよ。
なんにもわかっちゃいなかった!!バカ!!

幼馴染で隣人(マンションって感じじゃないな。市営住宅とかかな?)
そりゃもうありふれたシチュですけど、
雁須磨子さんの繊細且つお馬鹿なテンポで
ほこほこする事間違いなし!!

ちひろを男として意識しだして、ぐるぐる考え込む枝光と
正反対でゆったりにも程がある、ちひろ。
「ホモって有りだと思うか」の枝光に対し、
ちひろは唇をかすめて頬にキスをします。

その後も何事もなかったようなちひろに、
静かながらも動揺している枝光は「来たらいかん。来んな、いっとき」。
ちひろは「ゆっくりいこうぜ。ゆっくりな」と言って、
学校でもわざと姿を見せないように画策するのが笑えました。

我慢しきれず枝光はちひろを追いかけ、久々に部屋で二人きりになり
キスの後、抱きしめられながら「さわりたくて がまんしたぜぇ」と言われ真っ赤!
可愛いよ!!甘酸っぱ!!

二人ともすごくかっこいいとか、優等生とか、モテまくりとか
特別な事は一切なくて、ほぼリアルな高校生像。

枝光なんか、ちひろが女子に告られたのを目撃してしまい、
自分もモテたいが為に、自分に気がある女の子に近づきます。
ちひろが好きだというのに!
ほんっと、人としてこういうの最低なんですけどw
心理としてはわからなくもないです。
好意を向けられると優越感とかやっぱりあるでしょうし。
結局断りますが、憎めない枝光です。

いやらしい事をしたいと悶々としつつ、
自分の思考に疲れて泣いてしまう枝光はデリケートだなぁw
ちひろは「そりゃ当然」みたいに鷹揚としてましたが☆

家は隣だし、地元のラブホなんて無理だし、
Hメインで旅行する事にした二人ですが
夜、宿で照れ隠しにじゃれたら、なんとちひろがむちうちに!!
結局できませんでしたが、それがどこまでも二人らしいな。

じわじわキて、ほんわり。
ごってごてのエロい作品の後に読むと、心が洗われるようです☆
「あっ、私もピュアな気持ちは忘れていない」と安心できるかもw

絵柄もだいぶ読みやすいかと思いますので
「絵が苦手…」と遠ざけていらっしゃる方にもおススメしたいです♪
(でも、それも味があるんですよ…うぅ)

余談ですが、枝光の友人・大久保がまたいいキャラで、
好きな脇キャラは誰?となったら、
雁須磨子さんの他の脇キャラとかが何人かランクインしそうです。私の中で。
それがまた魅力のひとつとも言える“雁須磨子ワールド”!

2

幼馴染純情初恋編

 学生時代に読んで大好きだった本。今は物足りなく感じるんじゃないかなと思って読み返してみましたが、逆に(?)新鮮で胸ぎゅうぎゅうでした。
 気心知れて近い存在になりすぎている2人が、幼馴染の関係はそのままに、遠慮がちに距離を縮めていくこの初々しさ。口にするたびに甘酸っぱかったり甘かったりで、まさにイチゴを食べているかのよう。説明しすぎない台詞と「間」が絶妙で、BL読んだ事ない人を引きずりこむには最適な1冊です。

1

BL漫画の主役と女の子の関係

萌か萌2かで迷って萌2にしたのは、大久保の立ち位置と、4話が非常に好きだったからです。

主役は枝光(明美,高校生)で、彼視点で話は進みます。あとがきに書かれている通り「かんがえがちで気が小さくて、頭が弱くて無神経」なひと。愛すべき存在と言いたいところですが、可愛い漫画のキャラクターというよりも、もはや友人並みにリアルな1人のひとです。キャラクターって読者の受け狙いでカッコ良かったり、あざとかったり、劇的だったりすることもありますが、枝光くんはエッセイ漫画の如く怠惰でリアル。

そんな彼が4話で、モテたいから始まって多良見さん(同級生の女の子)に思わせぶりな態度をとるんです。この展開、BL漫画ではあまり見ない気がしますが、非常にリアルな男子高校生的思考に思えて、大変好きなお話です。ちひろ(高校生)のことが好きなのは確かだけれど、でも…っていうね。ゲイではないんだよな、枝光は。

友達の大久保がかなりいいキャラでした。人気があるのわかる。いい塩梅で首突っ込んでこないところが好きです。若いのに視野が広い。

0

この空気を愛せるのなら

雁須磨子さんの作品は結構読めると思います。

お隣さん幼馴染モノという使い古されたといっても
過言ではない要素を雁さんは自分流にアレンジして読み手を
グッとひきつけてしまうのです。
「愛してる!」とか「好き」とか言葉で縛ることない
確認の要らない愛情をすでに手にしているふたりは
少しのいらいらともやもやを抱えながら
日々を二人でこなしていく。

ラストの病院に運ばれるシーン。
あのとき枝光が感じた感覚が二人のすべて。
ああやって躓きながらもやもやしながらそれだって笑ってしまう
人を好きだと感じるのは案外こういう瞬間なのかもしれません。

5

ゆるい!けどキュンキュンする!

エロなしの胸キュン漫画が読みたい!ということで雁須磨子、購入。
はははーキュンキュンしました。が、超かわええ!!
レビューで散々「可愛い」連発している私ですが、これは普段の「可愛い」とは違いますね。
主役二人がバカで可愛い(笑)
今時こんなバカでだらだら(いい意味で)した子供はいないんじゃない??
夏休みにクーラー求めてデパート、図書館、病院めぐりって凄くないですか(笑)
そんなバカな空気の中で時々匂いたつ恋の香り。
『いちごが好きでもあかならとまれ。』イチゴのように甘酸っぱい可愛らしい恋です。
幼馴染の二人。高校生になってもいつも一緒にいて、一緒のベッドで眠る。
その奇妙さに気付いた時、枝光はちひろへの恋心に気付く…。
ホモなのか、あいつが好きなのかと考えれば考えるほどどんどん意識してしまう。
顔が近づいただけで真っ赤になって、その場の空気がピンクになっちゃうんですよ。
この空気の出し方がすっごく上手いですね。恥ずかしいけど、ニヤニヤしちゃいます。
そして二人はキスをきっかけに1か月距離をおくことになるんですが、
枝光はその間悶々してましたが、ちひろのほうは望遠鏡でずっと枝光を除いたりして(笑)それなりに楽しんでいた様子。
そして解禁日、二人の可愛さといったらこれは、もう!!
その後も自然にラブラブな二人の可愛いこと。
高校生のくせに限りなくおバカですね、この二人。
もちろんチュウどまりですが、それがまたイイ!
そしてチュウどまりでやりたくてたまんないくせに、一緒にいるだけでいっか、やれなくてもいっかって思っちゃう二人が可愛い!!
初々しい!!甘酸っぱーい!!
枝光が思っているとおり、二人は生涯こんなかんじで進んでいくんだろうな。

3

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