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雁先生は8作品読んだうち、のはらのはらの、オロチの恋、湯気と誘惑のバランス、うそつきあくまが特に好きでして。全作品読みたいと今回本作含めて7作読みます。それでもまだ未読作があるのがうれしいやら楽しみやら。
お隣さん幼なじみDKという王道ですが、雁先生ですものやっぱりおもしろいです。
枝光がちひろを意識して悩む姿が直接的な言葉ではなく、ボーっとしたり、公園で変な深呼吸したり…それでわかる〜となるのが先生の好きなところです。
枝光が悩んだりぐるぐるするのがどこか抜けていて微笑ましいところが大好きです(悩み方がぐるぐるうじうじしつこいのが苦手なので)
くすっと笑えるところがめちゃくちゃよくて。
そして笑っちゃ悪いかなと思うところでツボって大爆笑してしまったところが2ヵ所ありまして。
1つは
真夏に倒れたというちひろの元へ向かう途中に夏バテで倒れる枝光と、人んちになってる野菜を勝手に食べて食中毒で倒れたちひろ。どちらも家族に恥ずかしいと言われ医者に怒られ。こんなことってあるー?!と声出して笑ってしまいました。
でもその後、倒れたちひろが果物とかいっぱい持ったままだったことを大久保が「多分 果物はおまえ(枝光)へのみやげだったんだよ……」に痺れました。ちひろにも大久保にも雁先生にも。笑ってごめん〜となりましたw
ツボった2つめは
やっぱりオチですね。気の毒だけどあれは笑っちゃいますよね。
枝光がちひろを好きなのに女子にモテようとしたのはダメだけどわかる気がする描き方がいい。
傷つけるつもりも悪気もなく見栄とか嫉妬からくるものだけど、相手が傷ついたとわかって初めて自分がしたことの酷さがわかるという。こういうことって誰にでもあるよなぁと身につまされます。
そして枝光がひどく後悔した時にそれまではそっとしていたちひろが枝光の頭を抱いて何気ない言葉で慰めるのがめちゃくちゃいい。
そして雁先生の好きなところは、脇キャラがもれなく個性的なところ。
大久保、母たち、女子生徒、枝光のバイト先のおねえさん、お医者さんなどなど。
脇役を魅力的に描く作家さん大好きです。
萌か萌2かで迷って萌2にしたのは、大久保の立ち位置と、4話が非常に好きだったからです。
主役は枝光(明美,高校生)で、彼視点で話は進みます。あとがきに書かれている通り「かんがえがちで気が小さくて、頭が弱くて無神経」なひと。愛すべき存在と言いたいところですが、可愛い漫画のキャラクターというよりも、もはや友人並みにリアルな1人のひとです。キャラクターって読者の受け狙いでカッコ良かったり、あざとかったり、劇的だったりすることもありますが、枝光くんはエッセイ漫画の如く怠惰でリアル。
そんな彼が4話で、モテたいから始まって多良見さん(同級生の女の子)に思わせぶりな態度をとるんです。この展開、BL漫画ではあまり見ない気がしますが、非常にリアルな男子高校生的思考に思えて、大変好きなお話です。ちひろ(高校生)のことが好きなのは確かだけれど、でも…っていうね。ゲイではないんだよな、枝光は。
友達の大久保がかなりいいキャラでした。人気があるのわかる。いい塩梅で首突っ込んでこないところが好きです。若いのに視野が広い。
分からんもんは分からんし萌えんもんは萌えんけんしょうがなかね、と思いました。同郷のよしみで(?)★1つオマケです。
絵の個性が強いですが、美麗=正義と思っているわけではないので絵そのものはいいんです。そうではなく、個性が強いなら強いなりに丁寧に描いてほしいと思うのですが、どうも全体的に手抜き感が強くて残念でした。そういう筆致も含めて名作だと言うなら、もう私の「名作」の概念とは違う名作なんだろうなと思うしかありません。
お話の方もふわふわ~ゆるゆる~ダラダラ~っとしていて、緩急がなくずっと緩いままで、だんだん読むのがしんどくなってきました。こんな表現は不躾でしょうが…小説だったら面白い展開の作品なのかも。
学生時代に読んで大好きだった本。今は物足りなく感じるんじゃないかなと思って読み返してみましたが、逆に(?)新鮮で胸ぎゅうぎゅうでした。
気心知れて近い存在になりすぎている2人が、幼馴染の関係はそのままに、遠慮がちに距離を縮めていくこの初々しさ。口にするたびに甘酸っぱかったり甘かったりで、まさにイチゴを食べているかのよう。説明しすぎない台詞と「間」が絶妙で、BL読んだ事ない人を引きずりこむには最適な1冊です。
幼なじみ同士の明美の千紘ですが、明美はもしかしたら千紘のことが「好き」なのかもと自覚してしまうのです。
まだはっきりと形を持つ前の好きという気持ちと、何も知らない千紘は、これまで通り抱きついてきたりと、「友達」としてのスキンシップをするのです。
こういう設定は嫌いではないのですが、絵柄が古いように感じてしまったのと、話自体が何とはなく分かりずらかった様な気がして、萌えないで読み終えてしまいました。