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実は先にCDを聞いててすごく良くて。やっと本を手に入れて読めました。
もう脳内では平川さんと緑川さんの声で再生されるし、再現率の高さ?あのままだ!と感動しました。
とても読みやすいですね。余計な比喩や情景描写とか省かれていて、知りたいことがすぐ読める!
もう二人が純情で純情過ぎて泣けて泣けて。
お姫様は王子様の大きな愛情に10年も包まれ、でも素直になれず純情過ぎてそれが恋心だとわからなくて。
いっぱいすれ違って辛い目にあって。
王子様も泣かせます。お姫様を救い出そうと幼い知恵を絞って。
王子様がお姫様を攫って幸せにいつまでも一緒にいてね。
俺のこと好きって言え。行かないで一緒にいたいって言え。攻め立てるのがまたいいんですよ。
お姫様がやっと素直になって。
はぁ、この感動を表現出来ない。
出会いから一緒に仔猫のようにじゃれ合って育って、回り道したりすれ違ったりしながら最後には最高の結末が!
鼻水が止まりません。
遊郭ものでは珍しい、色子同士のカップルです。
今作では、幼い?頃の話も書かれていると
あったので、それのために買いました。
文はいつも通り読みやすく、
きた頃の二人の話はとてもツボでした。
二人とも幼少期可愛くて、本当に仲良しで。
性格自体はそれほど変わっていないかなと思いました。
上に書いたように、色子同士のため攻めは攻めでいて欲しい!
他の男との関係を持って欲しくないと思う方には地雷かもしれません。
しかし、とても読みやすい作品なので興味あれば一読してください。
花降楼シリーズ第二弾は、色子×色子のカップリングになります。
花降楼シリーズは第五弾と第八弾以外は一冊ごとに主役カップルが変わる独立した話ので、わりとどこから読んでも大丈夫だとは思うのですが、この第二弾の二人は10年以上花降楼に居た上になにかと目立つ存在でもあり、シリーズの他の話にもよく登場するので、花降楼シリーズを読むならばこの第二弾を押さえておいた方がスムーズに読み進められるのではと思います。
人気のある二人なので番外編も多いですしね。
ただ最初に書いた通り色子×色子なので、攻めである綺蝶も受けである蜻蛉も不特定多数の客を相手にしています。
それがどうしても受け付けない、という人は避けた方がいいのかもしれません。
綺蝶も客の相手ではもちろん受けなので、受けは受け攻めは攻めでいてほしい、という人にも楽しみづらいかも。
個人的には、蜻蛉は客にどんな風に責められたか、みたいな描写も少しはあるのですが、綺蝶についてはほとんどなく、客との会話とかからもあまり受けっぽさは感じられないように書いてある感じがするので、受けは受け攻めは攻めじゃないと絶対ダメ!というわけではなく、少し苦手…くらいならば読んでみてもいいのかもとは思います。
まあ、私はリバも平気なタイプなので、あまり参考にならないかもしれませんが…
話としては、10年間の両片思いものになるのでしょうか。
想い合っているのに、色子という立場、意地の張り合い、タイミングの悪さ等々のためにすれ違って仲違いみたいなこともして、色々とこじれながらも想いあっていく…みたいなのが切なくって。
最終的にどんでん返しでハッピーエンドになって、本当に良かったねという感じでした。
キャラクターも、正反対なんですがバランスがいいです。
綺蝶は「俺と一緒に居ても、いい暮らしさせてやれない」って思っていて、蜻蛉は「綺蝶と一緒ならいい暮らしなんてできなくてもいい」と思っているところとか、お互いの育ってきた環境の違い、それによる価値観の違い、そして人を好きになる時の好きになり方の違いがよく出ていてとても好きなエピソード。
基本的に蜻蛉は鈍感で、綺蝶はよく気がつくタイプなんですが、恋については綺蝶も鈍感なところがある感じですよね。
この二人のすれ違いも、綺蝶が思っているよりも蜻蛉は綺蝶のことが好きだということに綺蝶が気づけていなかったというのも、こじれた原因のひとつな気もします。
まあこの二人については、すれ違っていたからこそ遊廓で働かなければならない状況に耐えられていたのかなとも思うので、なんとも言いがたいのですが…
あと、相手を想うあまり無理矢理…という展開は個人的には好きではないんですが「このまま他の男にやられてしまうんなら」という気持ちにはすごく納得がいって、遊廓ものとその展開は相性がいいなぁなんて思いました。
最後に、ここからはちょっと電子書籍についての話です。
この作品を私はebookjapanで購入しましたが、やたらと誤字脱字が多いんですよね。
花降楼シリーズの他の作品にも多少の誤字脱字はありましたが、この作品だけ明らかに多い。
数年前に紙書籍でも読んでいて、その時はそんなに気にならなかったんですが…
調べてみると、他の電子書籍サイトの購入済みマークが付いたレビューにも「誤字脱字が…」という書き込みがあったので、もしかすると出版社側が配布しているデータがおかしいのかも?とも思います。
問い合わせしてみるつもりですが対応してもらえるか分からないので、電子書籍での購入を考えている方はご注意ください。
私は、鈴木さんは基本的に合わないんですが、この花降楼シリーズは例外と言ってもいいお気に入りのひとつです(一応、他にもいくつか好きな作品・シリーズもあります)。
個人的には、受が攻以外と~というのは苦手要素には違いないので、遊郭・男娼ものは本来の好みとは言えません。
ただ、絶対ダメというわけでもないんです。作品・書き方次第では十分OKになり得るので。
しかし!ですね、私はシリーズ中こちらのCPだけがダメなんです。
↑レビュータイトル通り、このCPがシリーズいちばん人気と知ったときは『・・・こんな変化球設定でさえズレてんのか、自分!?』と遠い目になったもんです。
何がと考えてみると、まず『色子同士』の時点で許容不能でした。『攻が(受ポジションの)色子』というのがもう何をどうしても無理。
単に『元受(過去に受経験アリ程度)の攻』なら、苦手要素には違いないけどまだいいんです。逆(元攻の受)はものすごく苦手だけど。
さらに、これが百合っぽいというのかわかりませんが、そういう意味でも(好みとは到底言えないが)別に構わない。
それでも、この設定は無理だった。とにかく、綺蝶が攻として一切受け付けませんでした。もともと、所謂『美人攻』が苦手なんです。
個人的好みで、何よりも『攻受がハッキリしている』のがいい、というよりそれが最低条件ってくらいですから。
その上、そういう『根本的苦手』を避けても、キャラクターがどちらもまったく好みじゃないんですよね。(私が)一切魅力を感じないんです。
ホントに、このシリーズはすごく好きなんですよ。このCPの作品以外は(特に好きな作品は何十回も)繰り返し読んでます。
ただ、こちらのCPメインの今作と8作目『愛しき爪の綾なす濡れごと』(と『夜の帳、儚き柔肌』の同時収録作『愛で痴れる蜜の劣情』)だけは再読する気はありません。←実は『夜の帳~』本編はシリーズ中いちばん好きなんだけどね~。
イヤもう、正直なところ別キャラクターメインの作品で脇に出て来るのも邪魔だと感じるくらい、こちらのメインCPは心底苦手です。
美貌の双壁…萌えをくすぐられる言葉ですね。
蜻蛉は壮絶な美しさでまさに傾城という見た目ですが、反して精神面では大分幼さが残ってるなという感じを受けました。幼いころに見世に売られたなら辛酸をなめさせられ、精神面でも少しは擦れた部分があってもいいだろうに…。何でもかんでも綺蝶が手助けしたせいもあるんでしょうね。…そう考えると綺蝶って相手に尽くしすぎて、逆に相手をダメ人間にしちゃうタイプなのかしら。
このお話は蜻蛉の目を通して語られています。かなりじれったく感じました。「あー、もう本当に鈍臭いんだから。」、と。
蜻蛉の美しさはよく語られていまして、それが逆に精神面の幼さを強調しているように思います。まさに「顔だけ」という印象でした。綺蝶が蜻蛉にそこまで入れ込む気持ちに納得できなかったので、つまり綺蝶はかなりの面食いなんだな、と。
大見世、毎度お職をはり合う、まさに城を傾けさせる美貌や色子同士の恋…などなど設定は萌えるんですけどねぇ…。
う~ん。