かわいそうな光 俺なんか好きになったばっかりに

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表題作心を殺す方法(4)

篠原光
春樹の義弟
篠原春樹
義兄

同時収録作品心を殺す方法(4)

春樹の先輩
篠原春樹
後輩

その他の収録作品

  • 番外編 4
  • bonus track

あらすじ

妊娠中の母親は気づき始める。
実子・光が見せる、
10歳上の義兄への異常な執着に。

そんな義母から光との仲を牽制されたのを機に、
春樹は姿を消した。光に忘れられる事を願い、誰にも告げず、遠くへと……。


しかし、光は、春樹を見つけてしまう。

その瞬間、春樹は逃げる事をやめ、
身体を光の愛欲に委ねた。
そして密やかに、ある未来を選択するーー。


愛憎極まる義兄弟インモラルドラマ、衝撃の終幕。

作品情報

作品名
心を殺す方法(4)
著者
カシオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
心を殺す方法
発売日
ISBN
9784396784355
4.2

(171)

(109)

萌々

(30)

(8)

中立

(14)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
28
得点
703
評価数
171
平均
4.2 / 5
神率
63.7%

レビュー投稿数28

ラストまで目が離せない……

4巻も壮絶でした。いやはや、誰もが悲しみと寂しさを抱いて生き続けるラスト。幸せとは言えない、業を抱えたまま、それでも日常はやってくるという…。これはメリバの分類なのか…?むしろバッドエンドなのか?と思ってしまうぐらい全員「それでもあなたは幸せですか?」と聞きたいですね。

春樹失踪後の光との蜜時。春樹の心はもう壊れていたのかもしれないけど、この時が1番2人にとっての幸せだったのかもしれない。(春樹は現実からも逃避できて…)
お母さん……泣
彼女も若干子どもに対してズレてたように感じますが、それでもやっぱり"親"を感じましたね。

くー!!英先輩。報われないなぁ。でも、ここで春樹と復縁していたらそれはそれで許せなかったかも。春樹が【友人】と割り切ってくれて良かった。

これからも春樹と光は秘密の関係を続けていくのかな……全てを語りきらない、読者に想像させる終わり方も好きでした!!

0

終演

これをハッピーエンドととる人もいるのかもしらんが
なんだかなぁ。
ある意味、壊れたものは完全には治らなくて
歪みは歪みとして残ったまま
でもそれがまた新しいモノだと思えばそれもよし
個人的にはこの終わり方じゃなんだかなぁ
なんだけど。。。どなんでしょね。

先輩最後までいい人だったね
いい人で終わってしまったのが勿体ない
最終的に意気地なしなとこが残念だったけど

話の展開としても追い打ちがエグかった
久しぶりにこんなハードなBL読んだ
BLとして読まなかったら評価もすこし上かもなぁと
もう少し先に、愛でも恋でも生まれてくれれば良きですな。
壊れた穴は塞がらんかもしらんが

0

1度味わった闇からは逃れられないんだなって

こういうドロドロシリアスストーリー大好物なんですよ、、


春樹と光くっつきましたね。個人的な意見ですけど、春樹の光への気持ちは決して恋愛感情では無いと思ってます

春樹は英先輩とくっつくことが幸せへの道だったとは思います。でも、光とくっついた事にこの漫画の良さがあると思いました。落ちて落ちて落ちまくって、やっと解放される、、ってなった時に、よくあるオチなら英先輩とくっついて、ハッピーエンドって感じだと思うんですが、人間そんな簡単に変われないというか、落ちて落ちて落ちまくって春樹自身も罪を犯すし、そんな罪を誰も許せやしないけど、唯一最大の罪を犯してる光になら許されると感じているといった春樹の生き様がこの漫画を完結させてるなと思いました。

春樹が自分の罪を隠し通せばどうなっていたのか、母が死んで父に悲しい思いをさせてしまった罪悪感からか、春樹は死ぬことはなく生きていますが、生きていくのに誰にも言えず罪を背負うのはあまりにもしんどかったのかなぁ、、
生きていく上で自分の罪を許してくれる光が居てくれれば自分の罪を軽く思えることが出来たのかなぁ、、
何にせよ、もし誰にも言えずに生きていたら、いずれは死んでいたのかなって思いました。


1度汚れたらなかなか綺麗にすることは出来ない、そんな表現を感じられる作品でした。



結局最後光と春樹がくっついて、ヤったりしてるけど、春樹はいつからかインポになっていて、最後までイクことはなかった、っていうところが個人的には罪の意識と執着だけで繋がってる関係なのだと思いました。


決して幸せな作品ではありませんが、凄く引き込まれて面白い作品でした!

光視点から考えれば幸せかもしれませんが、、!

1

"愛"の形はひとつじゃない

最終巻まで一気に読んでしまいました。
こういったテイストの作品は、好きか苦手かで言ったら確実に苦手な部類に入るのですが、そんな感情面の引っかかりを飛び越えて読ませるだけの力がある、素晴らしい作品だと思います。

心理描写が秀逸で、登場人物の言動に納得感があり、どんどんストーリーに引き込まれます。
一人ひとりに選択肢が与えられているようで、結局選べる答えはひとつしかないような場面の連続で、なるべくしてなったラストだと思いました。
一見すると光の執着の異常さに目がいってしまいますが、心が満たされないゆえのものだし、春樹も優しいように見えてダラダラと関係を続けて光を増長させていく…
最終的にはふたりで同じ罪を抱え、共依存のようになっていったのが切なかったけれど、私の中ではこれ以上ないほどにしっくりときました。

途中から英先輩に気持ちが寄りすぎてしまい、彼視点の話がことごとく「番外編」とつけられていたのがつらかったです。
母の法事の後、ふたりでいるところを見かけた先輩の心情を思うと胸が締めつけられます…彼には何も知らないままでいてほしかった。

ボーナストラックがなければ間違いなく"神"でした。ふたりの行く末には、少しだけ想像の余地を残してほしかったです。

2

オベーション

結末に賛否が割れる最終巻。

あまりにも有名な作品が2巻に登場したからには覚悟してました。

うん…。

これは凄い。

長編インモラルドラマのエンディングに向けて親バレや心中程度では不充分だからね。

結末にも納得してます。これ以外考えられない。

私にはボーナストラックも幸せそうに見えなかったし。

改めてタイトルに唸ります。

途中腑に落ちないと嘆きましたが、この結末に向かうためと思えば納得。

推察ですが、重要な事が後だしなのは、順当なタイミングで丁寧に描写すると即バレる為でしょう。

初読時はここまで読み取れず、とにかく結末ありきの作品だと勝手に得心し、申し訳ないが読後しばらくレーベルと作家に対して慎重になりました。

評価はおもいっきり手のひら返してますが、レジェンド級の結末を堪能できたので神です。

0

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