雛鳥は汐風にまどろむ

hinadori wa shiokaze ni madoromu

雛鳥は汐風にまどろむ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神124
  • 萌×263
  • 萌18
  • 中立6
  • しゅみじゃない5

291

レビュー数
17
得点
932
評価数
216
平均
4.4 / 5
神率
57.4%
著者
南月ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784199607431

あらすじ

事故で亡くなった姉の子供・歩を引き取り、海の見える町に引っ越してきた勇一。
新天地での初めての子育てに悩んでいた勇一が出会ったのは、町で惣菜屋を営む元ホストの陵だ。ガッツリ胃袋をつかまれすっかり常連となった勇一に、「あなたのこと、もっとよく知りたいです」と口説くように囁やかれて…!?

表題作雛鳥は汐風にまどろむ

紅林 陵(28)惣菜店を営む、元ホスト
立花 勇一(28)会社員、小学生の甥を育てている

その他の収録作品

  • affer story(描き下ろし番外編)
  • カバー下「あとがき」
  • カバー下「雛鳥のララバイ」

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数17

愛と再生の物語。

家族愛絡みにはめっぽう弱いので泣きました。
1度ならず読み返すたびに泣けて都度ティッシュが必要になる。

帯に書かれている【愛と再生の物語】が沁みます。
7話かけて丁寧に描かれており本が分厚く読み応えあり!
ああ…すごく良かった…っ!!


受けと親を亡くした甥っ子が父子関係を築いていく過程で
攻めのトラウマも救われていく…、と展開する再生物語です。
恋愛というより無償の愛の深みを感じるお話に思いました。

登場人物は大人2人と子ども1人。
ですが、ストーリー内容は大人1人と子ども2人に感じる部分もありました。

幼少期のトラウマを抱え愛情不足のまま育ち、不安定さのある攻め。
母親を亡くして表情が消え、小さな体に寂しさを抱え込んだ甥っ子・歩。
受けはそんな2人に必死で愛を伝える。
寂しさが少しづつ解けていくのが伝わります。

歩の立ち位置が非常に良い。
空気を和ませる可愛い存在だけでなく大切なキーパーソンです。

攻めと歩の間にある空気は、作者さん曰く"魂の双子のような通じ合い"とされてます。
「受けの家族だから」という理由で仲良くしているのではなく、個々の人間として繋がりがキチンと描かれており、胸に刺さる場面もありました。

攻めには「愛とは奪うもの」という歪みがあります。
だから幸せそうな人を見ると自分も欲しくなる…。
受けに愛されてる歩が羨ましく、同じように受けに愛されたい、欲しい。と思ってしまいー。

でも歩は自分の幼い頃の境遇と既視感があり、奪っちゃダメだと苦しみます。
歩には幸せになってほしい、奪いたい、受けの愛が欲しい、でも奪えない。
愛を分け与える事が出来るという発想がないのが何とも切ないです…。

どこか常に影を落としているストーリー展開ですが、その度に暖かな言葉が沁みました。
受けのストレートな優しさは"キレイゴト"に思えるかもしれない。
けれど"キレイゴト"では人を愛せないし、相手には伝わらない。

幼少期のトラウマで愛が歪な攻めは、受けのストレートな優しさから逃げます。
けれど受けは諦めず、伝わるまで何度も強く言葉を口にし…。
もぉぉぉ…クライマックスでは涙ダパダパでした(´;ω;`)


萌え的な一押しは、
攻めが受けを押し倒した時の「嫌がらないで」がズキュンと。
縋るような表情で、ちいさな子どものようにも見えます。
元ホストで人を誑かす能力は抜群なのに、素の表情は子どもそのものでギャップにやられました。
不器用さが愛おしいわ…。

そして、最後の最後、カバー下を見てジーーンと(;ω;)
体格は攻めの方が大きいけれど、精神的にはこんな感じなんだろうな。
物語を象徴するようなイラストがとても良かったです。

15

恋愛というよりは家族愛に近いのかな

文句なしの神作品!泣けました!( ω-、)
南月先生の作品は本当に温かいお話ばかりで、大好きです。

過去に母親を病気で亡くし、薄情な叔父に引き取られ愛に飢えて育ったせいで、他人が大事にしている誰かを奪うような生き方をしてきた陵。事故で亡くなった姉に代わり、慣れない子育てに戸惑いながら甥の歩を育てる勇一。
自分の叔父と違い、愛情を持って歩を育てる勇一に牽かれながらも、これまでに自分がしてきたように歩から勇一を奪うことはできないと葛藤する陵が切なかったです。勇一を欲しいと思う陵の気持ちも、これまで傷つき続けてきた陵に寄り添いたいと思う勇一の気持ちも、恋愛というよりは家族愛に近いのかもしれませんが、歩を含めた三人の関係をすごくいいなと思えました。

カバー裏のショート漫画が三人の関係を端的に表してて笑えました。陵は、愛情を求めてるという点では、歩よりもちょっと大きい小学生くらいですね(笑)。

10

ギャップ萌えな攻め

こちらの評価がとても高く、設定も気になるものだったので購入しました。
他の方もおっしゃられている通りBLというよりは家族愛をテーマにされているような作品です。

受けの勇一さんはとても真っ直ぐで純粋で他人を放って置けないタイプ。そしてほだされ受け。とっても好みです。
そして攻めの陵さんはイケメンで過去にトラウマがあり闇を抱えるギャップ萌え男性です。最初と中盤と終盤でまったくイメージが変わります。オラオラ系かと思いきやヤキモチやきで可愛い男性。ギャップ萌えな私にはどストライクでした。
ストーリーも素敵でしたが何よりキャラが光っていました。甥っ子ちゃんもカワイイ。


それから、良い意味で表紙と中の絵の印象が違いました。表紙はふんわりした印象ですが漫画は線がはっきり描かれておりとても綺麗でした。陵さんの切れ長のクールな目に惹かれること間違いなしです。
少しでも購入を迷っていらっしゃる方全員に手に取って頂きたいなと感じる本当に素敵な作品でした(*^^*)

7

カバー下や電子特典SSに至る隅々まで「神」でした。

先のレビュアー様の「家族愛」というキーワードが目に入って、今読みたいものが読めるのではという期待から手に取ってみたら、これがもうめちゃくちゃ良くって!
感想はタイトルの通り。期待以上でした!
コミック1冊にしてはやや厚め(250ページ)の作品ですが、ストーリーはさらに読み応えあるもの。表紙から想像した感じよりもはるかに重さがありました。
特に攻めが救われるお話が好きな方は読んで損なしの1冊だと思います!

この物語の本当の主人公は攻めの〔陵〕。
そして、物語の重要な立ち位置を受けの〔勇一〕が引き取った子供〔歩〕が担っています。
歩と勇一の関係を陵の存在が変えて、勇一と陵の関係を歩が繋げて・・・陵と歩は「魂の双子のように通じ合っていて」とあとがきに書かれていますが、これに少し補足するなら、魂の双子っていうのは足りないところを補い合える、似ているけど正反対の2人。それが陵と歩で、2人の関係性もまたこの物語をより一層面白くしています。
子育てモノのBLは今や珍しいものではなくなってきましたが、本作のような位置付けで子供が登場するのはなかったパターンかもしれません。

私が思うBLジャンルの心地良さのひとつに「恋愛だけでなく広義の愛を描いているお話が多いこと」が挙げられるのですが、こちらはまさにそんなお話で、3人がそれぞれに1対1で心を通い合わせていくのがとても良かったです。
全体を見渡せば「家族愛」の物語であり、3人の三角形の一辺一辺には恋愛や魂の共感などまたそれぞれの物語が詰まっている作品でした。

読後の印象を一言で言い表すなら、“ほどける”かな。
“解放”よりももっとおだやかで柔らかなイメージだな〜って考えて、この言葉がフッと頭に。
勇一は「歩の親代わりを頑張らなきゃ」って気負い過ぎていた気持ちがほどけて、歩は「勇一に捨てられないようにしなきゃ」って我慢し過ぎて子供らしさをなくしていた心がほどけて、陵は・・・

陵のモノローグを最後に一文だけネタバレさせてください。


──いつしか俺は歩と自分を重ね
「もしも勇一に引き取られていたのなら……」
そんな妄想に癒されていくような錯覚を覚えた

最後の一行に陵の色んな思いが読み取れてしまい、一気に決壊しました。(T_T)(T_T)(T_T)


紙派さんにとっては酷な仕様なんですが、本作については電子特典のSSまで込みでぜひ。
彼らの3年後のお話です。
最後の答えが陵はずっと欲しかったのだろうな。
これまでの陵にはきっとこの質問を投げられる相手さえいなかっただろうから。

【電子】シーモア版:修正○(修正が必要なコマはほぼ無いですが)、カバー下○、裏表紙×、電子限定SS(5p)・電子限定イラスト(1p)付き

6

癒しと再生の話

家族を失った痛みを抱える3人の優しくて温かいお話でした!

3人の中でも一番過酷な環境で生きてきたのは陵だけど、陵の抱える痛みは読んでて私までヒリヒリしたよ(☍﹏⁰)

陵の、歩に対する一方的な共感だとか、アレが欲しい。っていう渇望とか、コレじゃなかった。っていう落胆や、強烈な羨望には私自身が共感する部分が大きくて、心理描写の生々しさに脱帽。

ライバルでもあり、一番の互いの理解者でもある陵と歩の関係性も良かったぁ(;ω;)

巻末に魂の双子。って描写があったけど、この3人の中で、共鳴って意味で言えばこの2人が一番強いんだろうなぁ。って思います。

陵が歩と自分を重ねて癒されていくように、
勇一も陵が少しずつ苦しみが減っていく事で、
勇一自身が抱える苦しさや辛さを乗り越えて行けてたのかなぁ〜とか、想像したり…。

ただ、ただ…
必要なシーンだったのはよく分かるんですが
「それでも親は親だとろ--ちゃんと話せば-」って台詞にかなりモヤっときました( -᷄◞ω◟-᷅ )

っても、そんな事言えちゃう勇一だからあんなに心がキレイなんだよな〜 ( ˃ ⌑ ˂ഃ )

5

なんだろう泣きたくなった

死んでしまった姉の子供を引き取って育てることになった勇一とお惣菜屋さんの陵の温かい恋の話

陵は誰かのものを取りたいのではなく愛されたいのだと思いました。家族から充分に愛されていなかったからなんだろうと思いますが…

最初はスパダリぽいと思った陵が回を重ねる事によって不器用なところが出てきてなんだか抱きしめたくなりました。

また勇一の歩に対する愛情も胸がギュッとなりました。

表紙買いしたものですが温かい話が好きな人にはオススメです。
あの3人が仲良く暮らしてほしいです。

4

全てが詰まった素敵ストーリー

とにかく泣けます

2

いいお話です

自分の両親と姉を事故で失い、残された姉の子供、歩を引き取り引っ越してきた28才の勇一。街でイケメンの陵が営む総菜屋を見つけ通うようになり。。。

最初は、歩を育てながら仕事をする勇一の葛藤に、陵が手をさしのべる感じですが、実は陵も昔叔父夫婦に育てられ、虐げられてきた身の上。人の彼女や奥さんに手を出し、激怒されるが、それでも人のモノを手に入れたいと思ってしまう陵。
そんなホントの姿を隠して、総菜屋をしていた。

独身の28才が、小学校三年生の子を育てるって、かなり大変。どんなに性格が良くても、本当に難しい。そんな時、優しくされたら、あれ?って思うよね!それもイケメンに!ここまではよくある話の展開ですが、今まで人から恨みをかう生き方をしてきた陵。こちらはこちらで、色々面倒な心の葛藤があるのです。
正直、もっとさっぱりしたイケメンかと思っていたので、実は面倒くさい男だ!と思ってしまいました。海に入った時とか。

この作品で、唯一さっぱりしたいいキャラ。歩の友だちのママさん!
BL作品の中で、こんな理解ある女性の登場はあまりないのでは?もう、何なら自分がこのママさんになって、二人を見守りたい気分です(笑)

二人がくっついて、この先の歩との三人での暮らしが読みたい。スピンオフではなく続編であればなぁと思いました。
そして、シーグラスを探してみたくなりました。

1

傷みと孤独を癒してくれる、愛情への渇望。喪失と再生の優しい物語。

読了した頃、これはちょっと再読し難い重さが迫って来て。
レビューを書くことが躊躇われました。
寂しい心と孤独な心の、魂の邂逅と。喪失と再生の物語。
と、書いてしまえば。何て陳腐なんだろうかと。
確かに男同士のセックスシーンはあるけれど、その性癖への葛藤などというものは無く、
BLという枠を軽く飛び越えた、愛情というものを真摯に描いた物語である。

事故で、両親と姉を一度に亡くして、姉の子供を引き取った勇一。
まだ20代の彼にとって、子育ては生易しいものでは無い。笑う事も泣くこともしなくなった、感情が欠落してしまったかの様な歩を抱えて生きて行くこと。俺はこんなに頑張っているのに。
そんな勇一の心にグイグイ迫って来る陵。元ホストだという彼は、パーソナルスペースが狭い。
その顔面偏差値の高さとフェロモンに圧倒されながら、美味しいお惣菜を作るその腕前に胃袋をも掴まれてしまう。
最初、慣れない子育てに疲弊している勇一を癒していくのが陵かと思いきや…。です‼︎
陵は陵で、母を亡くしてからおよそ愛情というものに触れずに生きてきた。
その心は荒んで、傷んでいて。貪欲に愛情に飢えている。
そして、愛情というものが何か分からなくなっている。
この、怒涛の陵のターンに入ってからは、読み手側はあっ‼︎っと驚かされる事になる。

「大切な人を守るために、できることが ひとつでもあればいい。」
「愛情は奪う必要なんてない…」
「愛情は半分になったりしない、きっと何倍にも増えるんだよ、人を愛するって、そういうことだから。」
心に刺さりまくるセリフのオンパレード。
笑顔を取り戻す歩。お互いに愛情を持て余していた勇一と歩の成長。
大切な人の死を乗り越えて生きて行く覚悟。
そして、2人と出逢い、勇一を愛する事と、愛情とは何たるかをついに悟った陵。
涙無しには読み進めません‼︎‼︎

歩の同級生のシングルマザー、島村さんもとてもいい。
そして!そして!電子限定の描き下ろしが凄く良いんです‼︎
歩と同級生の和也くんがあっという間に成長していて。歩は近所のおばちゃんも「きっとイケメンになる。」というくらいの美少年なので、和也くんもきっと惹かれてく筈なんだが。
今のところは、勇一を巡って陵と張り合っている。というか、陵が張り合っている。
カバー下のオマケ漫画もそうですね。陵が引く程のイケメン君に成長して、陵にはハラハラして欲しい。
本編がシリアスモードで、いっぱい泣かされてしまうので。この補完には本当にホッコリ。
癒されます。
久しぶりに再読して、やっぱり良いなあと。しみじみしました。


1

「玉子焼き」が食べたくなる

作家買い。手に取るとわかるのですが、この作品、ちょっと厚いんですよ。ページ数が多いんですね。読み応えたっぷりな作品でした。

という事でレビューを。ネタバレ含んでします。ご注意を。






主人公はリーマン・勇一。
姉と両親を事故で一度に亡くした彼は、姉の子である歩を引き取り二人で生きていくことに。二人で海が見える街に越してきた、という所から物語はスタート。

越してきたその街で出会ったのは、総菜屋を営む陵。イケメンで、人たらしで、そして料理もおいしいという陵と仲良くなる勇一だが…。

という、既視感のある出だし。

母親を亡くし心を閉ざした歩と、歩のために家族を失った悲しみをこらえて懸命に子育てに奮闘する勇一。そんな二人を食事の面で、そして精神面でサポートするのが陵。

良くある話だなあ、と思いつつ読み進めましたが、この作品が他の作品と一線を画しているのは、心に傷を負っているのは陵も同じ、というところ。

視点は勇一、そして歩との暮らしが前面に出ているのでそちらがメインの話かと思いきや、実はこの作品の真の主人公は陵ではなかろうか。勇一と歩という二人の存在のおかげで、彼が孤独の闇から救出されるという話だったように思います。

陵の孤独と過酷な過去。
そして、それらのトラウマから生じたトラブル。
そういった過去の話が丁寧な描写で綴られている。そして、勇一と歩の存在のおかげで、その暗闇から抜け出せたことも。

二人が、少しずつ心を通わせ、唯一無二の存在になっていく。
その過程に激萌えしました。

そして、この作品にちょいちょいと出てくる「玉子焼き」。
歩が求める「玉子焼き」の意味するところに、思わず落涙しました。
玉子焼きを作ってくれる人がいて、食べてくれる人がいて。そこに存在する愛情のカタチに。

本編を通してずっとシリアスな空気が流れていますが、その分描き下ろしの甘々な二人にキュンキュンします。可愛いです。ほっこりです。

で。
読後はカバー下を読んでほしいです。
裏表紙の、勇一を取り合う歩と陵のバトルには爆笑してしまいました。

綺麗な絵柄で、丁寧な描写で描かれた、孤独な男たちが得た愛のお話。
めちゃめちゃ萌えました。

10

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ