雛鳥は汐風にまどろむ

hinadori wa shiokaze ni madoromu

雛鳥は汐風にまどろむ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神80
  • 萌×229
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

142

レビュー数
11
得点
537
評価数
121
平均
4.5 / 5
神率
66.1%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥660(税抜)  ¥713(税込)
ISBN
9784199607431

あらすじ

事故で亡くなった姉の子供・歩を引き取り、海の見える町に引っ越してきた勇一。
新天地での初めての子育てに悩んでいた勇一が出会ったのは、町で惣菜屋を営む元ホストの陵だ。ガッツリ胃袋をつかまれすっかり常連となった勇一に、「あなたのこと、もっとよく知りたいです」と口説くように囁やかれて…!?

表題作雛鳥は汐風にまどろむ

紅林 陵,総菜屋
立花 勇一,サラリーマン,甥を引き取って育てる

その他の収録作品

  • affer story

評価・レビューする

レビュー投稿数11

続編求む

じんわりと来る漫画です。
最初は陵のビジネスの時の顔にまんまと騙されて、“ゲイばれして帰るところがなくなった”とかそういう過去かと思っていたのですが、結構な狼具合でしたね。歩はかなり最初から陵の素を感じ取ってた。それは二人が同じように親をなくして親戚に引き取られている境遇のせいなのかもしれませんがもしかしたら会った瞬間から勇一を巡るライバルとして直感が働いていたのかもしれませんね。

陵が勇一を欲しいと思ったきっかけには共感できないけど、勇一が陵をほっとけないと感じたのはなんかわかる気がします。同情なんかしちゃいけないんだろうけど、やはり守ってあげたいという気持ちにさせる人っているんですよね。

歩が勇一に内緒でシーグラスをプレゼントしようとしていたエピソード、「嫌いにならないで」の台詞には号泣せずにはいられなかったです。

三人でいることが当たり前になって、寂しさを感じている暇がないほど充実した毎日を送れることを祈ります。

1

癒しと再生の話

家族を失った痛みを抱える3人の優しくて温かいお話でした!

3人の中でも一番過酷な環境で生きてきたのは陵だけど、陵の抱える痛みは読んでて私までヒリヒリしたよ(☍﹏⁰)

陵の、歩に対する一方的な共感だとか、アレが欲しい。っていう渇望とか、コレじゃなかった。っていう落胆や、強烈な羨望には私自身が共感する部分が大きくて、心理描写の生々しさに脱帽。

ライバルでもあり、一番の互いの理解者でもある陵と歩の関係性も良かったぁ(;ω;)

巻末に魂の双子。って描写があったけど、この3人の中で、共鳴って意味で言えばこの2人が一番強いんだろうなぁ。って思います。

陵が歩と自分を重ねて癒されていくように、
勇一も陵が少しずつ苦しみが減っていく事で、
勇一自身が抱える苦しさや辛さを乗り越えて行けてたのかなぁ〜とか、想像したり…。

ただ、ただ…
必要なシーンだったのはよく分かるんですが
「それでも親は親だとろ--ちゃんと話せば-」って台詞にかなりモヤっときました( -᷄◞ω◟-᷅ )

っても、そんな事言えちゃう勇一だからあんなに心がキレイなんだよな〜 ( ˃ ⌑ ˂ഃ )

2

愛情が溢れる

亡くなった姉の子供・歩を育てる勇一。2人を気にかける惣菜屋の陵。ぎこちない歩と勇一の関係と、訳ありな陵を含めた関係を、あたたかく描いています。
勇一と陵の関係はもちろん、勇一と歩のぎこちないけれどお互い想い合った関係が素敵でした。親バカ全開な勇一が微笑ましい。
終わった後はほっと息をつく、素敵なお話でした。


以下、ネタバレです。


陵の、幼い頃の自分が勇一に引き取られていたらという想像が切なかった。
拒まないでと縋る陵は、身体は大きいけれど幼い子どものようで、勇一の大きな器に抱きとめられて、あやされ続けて、幼い陵が満足できたらいいなと思いました。

2

受けのまっすぐな性格に救われる

 総菜屋を営んでおり料理が上手く人あたりも良い陵と、亡くなった姉の子供である歩を引き取り越してきたお人好しの勇一、2人のビジュアルも設定もすごく好みで素敵な導入だなぁと思いました。実は陵の人あたりの良さは外面で、本来はもっと棘のある人物だというのも物語に深みを持たせることになっていたと思います。ただ、陵がそのような性格になってしまった背景も重く納得はできたのですが、勇一にあたってしまうところが少し自分勝手のように感じてしまいました。確かに勇一は今まで幸せな人生を送ってきたかもしれないけれど、彼も姉と両親を一気に亡くし、距離を測りかねている歩と2人きりの新しい生活を仕事と両立させながら懸命にやっているわけなので、もう少し考えた発言をしても良かったかと。個人的に相手の言葉の意図を考えず、同情はいらないとすぐ壁を作るキャラが苦手なので…。でも、この陵の不安定さ、満たされない心を抱えた子供がそのまま大人になったような性格が、この作品になくてはならない大きな一つの柱だと思うので、これはもう完全に読み手の好みの問題ですね。その子供っぽさが良いように働く部分もあり、特に優しさで包み込んでくれそうな勇一を切実に求める時の陵の言葉や表情にはすごく引きつけられました。歩も一見愛想がない子供に思えますが、彼の不器用さには早い段階で気付くことができましたし、実際にはとても健気な子供です。本音を晒す時と大事なことを言おうとしない時の感じも、リアルな子供っぽくてとても好感が持てました。

1

全てが詰まった素敵ストーリー

とにかく泣けます

1

カバー下や電子特典SSに至る隅々まで「神」でした。

先のレビュアー様の「家族愛」というキーワードが目に入って、今読みたいものが読めるのではという期待から手に取ってみたら、これがもうめちゃくちゃ良くって!
感想はタイトルの通り。期待以上でした!
コミック1冊にしてはやや厚め(250ページ)の作品ですが、ストーリーはさらに読み応えあるもの。表紙から想像した感じよりもはるかに重さがありました。
特に攻めが救われるお話が好きな方は読んで損なしの1冊だと思います!

この物語の本当の主人公は攻めの〔陵〕。
そして、物語の重要な立ち位置を受けの〔勇一〕が引き取った子供〔歩〕が担っています。
歩と勇一の関係を陵の存在が変えて、勇一と陵の関係を歩が繋げて・・・陵と歩は「魂の双子のように通じ合っていて」とあとがきに書かれていますが、これに少し補足するなら、魂の双子っていうのは足りないところを補い合える、似ているけど正反対の2人。それが陵と歩で、2人の関係性もまたこの物語をより一層面白くしています。
子育てモノのBLは今や珍しいものではなくなってきましたが、本作のような位置付けで子供が登場するのはなかったパターンかもしれません。

私が思うBLジャンルの心地良さのひとつに「恋愛だけでなく広義の愛を描いているお話が多いこと」が挙げられるのですが、こちらはまさにそんなお話で、3人がそれぞれに1対1で心を通い合わせていくのがとても良かったです。
全体を見渡せば「家族愛」の物語であり、3人の三角形の一辺一辺には恋愛や魂の共感などまたそれぞれの物語が詰まっている作品でした。

読後の印象を一言で言い表すなら、“ほどける”かな。
“解放”よりももっとおだやかで柔らかなイメージだな〜って考えて、この言葉がフッと頭に。
勇一は「歩の親代わりを頑張らなきゃ」って気負い過ぎていた気持ちがほどけて、歩は「勇一に捨てられないようにしなきゃ」って我慢し過ぎて子供らしさをなくしていた心がほどけて、陵は・・・

陵のモノローグを最後に一文だけネタバレさせてください。


──いつしか俺は歩と自分を重ね
「もしも勇一に引き取られていたのなら……」
そんな妄想に癒されていくような錯覚を覚えた

最後の一行に陵の色んな思いが読み取れてしまい、一気に決壊しました。(T_T)(T_T)(T_T)


紙派さんにとっては酷な仕様なんですが、本作については電子特典のSSまで込みでぜひ。
彼らの3年後のお話です。
最後の答えが陵はずっと欲しかったのだろうな。
これまでの陵にはきっとこの質問を投げられる相手さえいなかっただろうから。

【電子】シーモア版:修正○(修正が必要なコマはほぼ無いですが)、カバー下○、裏表紙×、電子限定SS(5p)・電子限定イラスト(1p)付き

4

ギャップ萌えな攻め

こちらの評価がとても高く、設定も気になるものだったので購入しました。
他の方もおっしゃられている通りBLというよりは家族愛をテーマにされているような作品です。

受けの勇一さんはとても真っ直ぐで純粋で他人を放って置けないタイプ。そしてほだされ受け。とっても好みです。
そして攻めの陵さんはイケメンで過去にトラウマがあり闇を抱えるギャップ萌え男性です。最初と中盤と終盤でまったくイメージが変わります。オラオラ系かと思いきやヤキモチやきで可愛い男性。ギャップ萌えな私にはどストライクでした。
ストーリーも素敵でしたが何よりキャラが光っていました。甥っ子ちゃんもカワイイ。


それから、良い意味で表紙と中の絵の印象が違いました。表紙はふんわりした印象ですが漫画は線がはっきり描かれておりとても綺麗でした。陵さんの切れ長のクールな目に惹かれること間違いなしです。
少しでも購入を迷っていらっしゃる方全員に手に取って頂きたいなと感じる本当に素敵な作品でした(*^^*)

4

愛のお話。

優しい雰囲気の表紙どおり、素敵なお話でした。

事故で両親と姉を亡くした勇一が、引き取った姉の子・歩と共に越してきて出会ったのが総菜屋の陵。
この二人が好きあっていくだけのお話ではなく、歩という存在が物語の肝です。

歩への愛も愛情を持ちながら、責任感、無力感とやるせなさ感…複雑な想いを抱えながら一生懸命な勇一。
そんな勇一の姿を歩はちゃんと見てるんですよ…。
勇一のためを思ってやっていた事に泣けました(;ω;)
陵の勇一への愛情は、子が親に求める愛に似たところがあるかもしれません。
勇一が歩に向ける愛が自分も欲しい、でも歩から勇一は奪えない…という陵の葛藤が苦しかったです。

陵の心の機微などとても丁寧に描かれているのですが、バイの陵はともかく勇一の元々のセクシャリティは?とか、陵が暴行された所は東京だと思うがそのまま勇一のところまで来たのか?とか、細かいどうでも良いような事が気になってしまいました。
重箱の隅をつつくような感じで申し訳ない(;´д`)

今作は電子で購入したのですが、電子特典(5P漫画)に萌えました…(〃ω〃)
三年後のお話で、歩が陵の料理手伝いをしてます。
陵に勇一から「歩の作る卵焼きは1、2位を争う美味さ」と言われたと話す歩。
勇一が起きてきて歩が出かけたあと、陵は勇一を後ろから抱きしめ、歩と自分どちらが1番かを聞く…という内容。
ふわぁー!陵が可愛い!!!
カバー下の、勇一を挟んで川の字になって寝てライバル視しあう陵と歩の様子にも萌えましたが、三年後も変わってない様子にまたキュンキュン(*´Д`*)
勇一の包容力も変わらずで、皆幸せなんだろうな〜。
5Pですが満足度の高いお話でした。

3

恋愛というよりは家族愛に近いのかな

文句なしの神作品!泣けました!( ω-、)
南月先生の作品は本当に温かいお話ばかりで、大好きです。

過去に母親を病気で亡くし、薄情な叔父に引き取られ愛に飢えて育ったせいで、他人が大事にしている誰かを奪うような生き方をしてきた陵。事故で亡くなった姉に代わり、慣れない子育てに戸惑いながら甥の歩を育てる勇一。
自分の叔父と違い、愛情を持って歩を育てる勇一に牽かれながらも、これまでに自分がしてきたように歩から勇一を奪うことはできないと葛藤する陵が切なかったです。勇一を欲しいと思う陵の気持ちも、これまで傷つき続けてきた陵に寄り添いたいと思う勇一の気持ちも、恋愛というよりは家族愛に近いのかもしれませんが、歩を含めた三人の関係をすごくいいなと思えました。

カバー裏のショート漫画が三人の関係を端的に表してて笑えました。陵は、愛情を求めてるという点では、歩よりもちょっと大きい小学生くらいですね(笑)。

7

愛と再生の物語。

家族愛絡みにはめっぽう弱いので泣きました。
1度ならず読み返すたびに泣けて都度ティッシュが必要になる。

帯に書かれている【愛と再生の物語】が沁みます。
7話かけて丁寧に描かれており本が分厚く読み応えあり!
ああ…すごく良かった…っ!!


受けと親を亡くした甥っ子が父子関係を築いていく過程で
攻めのトラウマも救われていく…、と展開する再生物語です。
恋愛というより無償の愛の深みを感じるお話に思いました。

登場人物は大人2人と子ども1人。
ですが、ストーリー内容は大人1人と子ども2人に感じる部分もありました。

幼少期のトラウマを抱え愛情不足のまま育ち、不安定さのある攻め。
母親を亡くして表情が消え、小さな体に寂しさを抱え込んだ甥っ子・歩。
受けはそんな2人に必死で愛を伝える。
寂しさが少しづつ解けていくのが伝わります。

歩の立ち位置が非常に良い。
空気を和ませる可愛い存在だけでなく大切なキーパーソンです。

攻めと歩の間にある空気は、作者さん曰く"魂の双子のような通じ合い"とされてます。
「受けの家族だから」という理由で仲良くしているのではなく、個々の人間として繋がりがキチンと描かれており、胸に刺さる場面もありました。

攻めには「愛とは奪うもの」という歪みがあります。
だから幸せそうな人を見ると自分も欲しくなる…。
受けに愛されてる歩が羨ましく、同じように受けに愛されたい、欲しい。と思ってしまいー。

でも歩は自分の幼い頃の境遇と既視感があり、奪っちゃダメだと苦しみます。
歩には幸せになってほしい、奪いたい、受けの愛が欲しい、でも奪えない。
愛を分け与える事が出来るという発想がないのが何とも切ないです…。

どこか常に影を落としているストーリー展開ですが、その度に暖かな言葉が沁みました。
受けのストレートな優しさは"キレイゴト"に思えるかもしれない。
けれど"キレイゴト"では人を愛せないし、相手には伝わらない。

幼少期のトラウマで愛が歪な攻めは、受けのストレートな優しさから逃げます。
けれど受けは諦めず、伝わるまで何度も強く言葉を口にし…。
もぉぉぉ…クライマックスでは涙ダパダパでした(´;ω;`)


萌え的な一押しは、
攻めが受けを押し倒した時の「嫌がらないで」がズキュンと。
縋るような表情で、ちいさな子どものようにも見えます。
元ホストで人を誑かす能力は抜群なのに、素の表情は子どもそのものでギャップにやられました。
不器用さが愛おしいわ…。

そして、最後の最後、カバー下を見てジーーンと(;ω;)
体格は攻めの方が大きいけれど、精神的にはこんな感じなんだろうな。
物語を象徴するようなイラストがとても良かったです。

9

「玉子焼き」が食べたくなる

作家買い。手に取るとわかるのですが、この作品、ちょっと厚いんですよ。ページ数が多いんですね。読み応えたっぷりな作品でした。

という事でレビューを。ネタバレ含んでします。ご注意を。






主人公はリーマン・勇一。
姉と両親を事故で一度に亡くした彼は、姉の子である歩を引き取り二人で生きていくことに。二人で海が見える街に越してきた、という所から物語はスタート。

越してきたその街で出会ったのは、総菜屋を営む陵。イケメンで、人たらしで、そして料理もおいしいという陵と仲良くなる勇一だが…。

という、既視感のある出だし。

母親を亡くし心を閉ざした歩と、歩のために家族を失った悲しみをこらえて懸命に子育てに奮闘する勇一。そんな二人を食事の面で、そして精神面でサポートするのが陵。

良くある話だなあ、と思いつつ読み進めましたが、この作品が他の作品と一線を画しているのは、心に傷を負っているのは陵も同じ、というところ。

視点は勇一、そして歩との暮らしが前面に出ているのでそちらがメインの話かと思いきや、実はこの作品の真の主人公は陵ではなかろうか。勇一と歩という二人の存在のおかげで、彼が孤独の闇から救出されるという話だったように思います。

陵の孤独と過酷な過去。
そして、それらのトラウマから生じたトラブル。
そういった過去の話が丁寧な描写で綴られている。そして、勇一と歩の存在のおかげで、その暗闇から抜け出せたことも。

二人が、少しずつ心を通わせ、唯一無二の存在になっていく。
その過程に激萌えしました。

そして、この作品にちょいちょいと出てくる「玉子焼き」。
歩が求める「玉子焼き」の意味するところに、思わず落涙しました。
玉子焼きを作ってくれる人がいて、食べてくれる人がいて。そこに存在する愛情のカタチに。

本編を通してずっとシリアスな空気が流れていますが、その分描き下ろしの甘々な二人にキュンキュンします。可愛いです。ほっこりです。

で。
読後はカバー下を読んでほしいです。
裏表紙の、勇一を取り合う歩と陵のバトルには爆笑してしまいました。

綺麗な絵柄で、丁寧な描写で描かれた、孤独な男たちが得た愛のお話。
めちゃめちゃ萌えました。

6

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ