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表題作善次くんお借りします

花岡清行
高校2年生,野球部エースで善次のクラスメイト
後藤善次
高校2年生,新聞委員,鍼灸院の孫

その他の収録作品

  • その後のふたり

あらすじ

俺、女に生まれたらよかったのになって

荒んだ野球部ヒーローxほっそり眼鏡の優等生
劣等感に揺れ動く17歳
等身大の心を繊細な筆致で描く、玉川しぇんな珠玉の青春ストーリー!

早くに両親を亡くし、野球好きの祖父と二人暮らしの高校生・善次は、顔を見ただけでその人の不調部位が判るという特技を持っている。けれど同時に、野球部のエースだった父のようになれず大好きな祖父の期待に応えることができないこと、貧弱で女っぽいことにコンプレックスを抱えていた。
そんな善次の密かな日課は、同じクラスの前の席の野球部のヒーローで、クラスで少し浮いている花岡の授業中の居眠り姿を見守ること。
逞しい花岡は、善次のなりたい姿そのものだったのだ。
ある夜、祖父と喧嘩をし家を飛び出した善次は、大泣きしているところを花岡に見られ、思わぬ接点ができて⁉︎
憧れと恋が複雑に絡み合う、甘酸っぱい青春ストーリー!
「あんま俺に気を許さんといて 友情以外のもんを感じさせんといて」

憧れだけのはずだった。だけど、好きな気持ちは止められない!
本編後の仲良しエッチ描きおろし収録!

作品情報

作品名
善次くんお借りします
著者
玉川しぇんな 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス・プレミアム
シリーズ
善次くんお借りします
発売日
ISBN
9784592720881
4.3

(207)

(110)

萌々

(68)

(22)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
26
得点
891
評価数
207
平均
4.3 / 5
神率
53.1%

レビュー投稿数26

No Title

男子高校生ふたりのお話。
1年生から野球部のエースなのに、野球を好きになれない花岡。
野球好きな家族のもとに生まれたのに体格に恵まれなかった善次。
一目見て相手の不調に気づく才能なんて凄い!と思うのにコンプレックスだらけでうーん高校生だなぁと思いながら読みすすめました。
花岡と善次が互いに弱みを見せながら歩み寄る様子はやっぱり青春ものっていいなぁと思わせてくれる。個人的には高校生でピュア(ムッツリ笑)な2人なのにえっちシーンが唐突に感じてしまい…もう少しゆっくりじっくり2人を見たかったなぁと思ったので続きも読んでみたいと思います!

0

男子高校生はやっぱりいい

こちらの作品は先日ソムリエさんに紹介していただきました。
自分では結構色んな作品を読んできたと思っていたのですが、まだまだ出会えてない素敵な作品があって、こちらの作品もタイトルは聞いたことあっても読んでいなかったので、紹介してもらったことがきっかけでしたが読んでみてめちゃくちゃ良かったです。
個人的に高校生で同級生って大好きですが、攻めは野球部のエースの清行、受けは鍼灸院の孫の善次。両親は亡くなっていておじいちゃんと二人暮らし。
あまり接点なさそうな二人は同じクラスで挨拶を交わす程度だったのがあるきっかけから急接近して善次が清行のこと好きだったけど清行も善次のこと段々好きになっていく過程が良かったです。
善次はいろいろ抱えているものがあるけど、清行に話すことで少し気持ちが軽くなったりお互いが支え合う関係に萌えました。

0

気付いたら泣きながら読んでた。。

電子版が1巻無料になっていたことから、なにげなく手に取ったこちら。
うおおおおお、なんでこんな素敵な作品をもっと前に読んでなかったんだ…!!!
と猛烈に思いました。

タイトルの「お借りします」って一体どういうことなんだろ?と思ったけれど、
読んで納得。胸に静かにきゅうううん…と来ました。刺さった…!!

泣き父親のようなガッシリした体躯にはなれず、母親似の自分の顔体に
強いコンプレックスを持つ善次くん(なんとなく、”くん”を付けて呼びたい)。

もうこの善次くんへの共感が止まらず、切なくて切なくて気付いたら
深夜に泣きながら読んでました。

自分も小さい頃からチビで、何度も「(背が)高くなくてもいいけど平均ぐらいは
欲しかった」と思ったし、どんなに頑張ってもスポーツで一番にはなれないんだなあ…と実感してたので;
努力ではどうにもならない部分、というのは確かに存在するんですよね。。

そんな善次くんがおじいちゃんを迎えに行った先でコンプレックスを強く刺激され、
えーんえーんと声を上げて一人泣くシーン、一緒に泣いた( ; ; )

で、最後の最後に、恋のライバル(?)・宮崎が、善次くんの亡き父の写真を見て、
善次くんに何気なく言うセリフ!!

もーーーーーーこれがどれだけ、善次くんにとって嬉しくてたまらない一言か!!
もうこのシーンでも目の前が霞み、ぶわっと涙が込み上げてきました。
最初から最後まで涙流してた…

そんな善次くんの恋の相手・花岡がまた、すごくすごくいいキャラなんですよね。
善次くんが憧れる体と顔、野球の才能全てを持ってるけれど、
都合のいいように手の平を返す周囲の人間に対する不信感を持ってる。

野球から敢えて距離を置き、彼が人間不振になったきっかけを知らない
善次くんにだからこそ、自分の悩みを打ち明けることができて…

雨の日の出会いから急速に近づいていき、互いの違う部分、自分の持っていない部分を愛しく思い合うようになる姿に、じーんとして心震えました。

とりあえず続刊をまとめてカートに入れたので、これからじっくり読み進めていこうと思います。

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No Title

 最初キラキラした青春野球もの、かと思ったんですが、試し読みして、うおって刺さって神本買いました。
 善次くんの心を丁寧に描写してるのがすごく好きです。善次くん、ほんまにきれいやし。
 大好きなじいちゃんの中には、今だに甲子園に行ったお父さんが大きく存在していて、それが花岡くんへと繋がっている。善次くんは野球を諦め、自分にできることでじいちゃんに認められたい、お父さんより自分を1番に見てほしい。
切ないけれど、たぶんじいちゃんの意識を変えていくのは難しいですよね。死んだ人には敵わない。
 花岡くんは不本意ながら続けてきた野球ですごい成果を上げていても、ある事をきっかけに世間や野球部以外の人には心を閉ざしたようになる。
 善次くんとの出会いで違う道、というより違った見方ができるようになり、気持ちの有り様が変わっていきます。もう結婚って、ド直球な執着ぶりもいい!
 善次くんは、花岡くんとの関わりや、これまでじいちゃんの役に立ちたいと思ってやってきたことから野球部のマネージャーを引き受けることになります。これから、善次くんが野球との関わりを通して、どう自身の意識、見方、気持ちを変えていくのか、色々あるんだろうけど楽しみです。
 そして最後はやっぱりハピエンを願っています。

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攻めも受けも思い切りがいい

 表紙からBLファンタジーも多めの可愛らしいラブコメをイメージしていたのですが、思ったより話の運び方や台詞回しが現実的で、良い意味で予想を裏切られました。高評価が多いのも納得。個人的に善次の容姿があまりタイプではなく、1巻はこの評価に落ち着きましたが、今後もっとハマっていく予感がしています(母親に似ていると言われるのが嫌だったならもう少し髪が短くても良かったんじゃないかと。でも、顔を隠したかったのかな)。

 コメディ展開をほとんど用いずにこの1巻で一気に関係を進めてしまうところも読んでいて爽快でした。不自然なほどトントン拍子というわけでもなく、お互いもちろん悩む期間はありながらも、高校生らしい、花岡については体育会系らしい勢いと行動力ですんなりくっつくところが、本当にちょうど良い現実感があるというか。花岡は善次のフラットな視点やコンプレックスを理解し、善次は花岡の一見取っつきにくく見える性格に潜む本質を理解し、互いに惹かれ合う過程も自然でした。野球部の面々などとのちょっとした会話もリアルな高校生感があって、玉川先生の高校生の解像度が高いなと思いました。次巻以降も読むのが楽しみです。

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