Renta!&電子限定かきおろし漫画付
この感情は、愛なんて言葉じゃ片付かない。
峰島先生は「海とヘビースモーカー」がとても好きでした。
その峰島先生のヤクザBL、かっこいい表紙に惹かれて読みました。
□花と月 prologue、月の照らす先
すごく好きです。
神崎が長身短髪寡黙有能年下イケメン…理想の攻め♡
そんな神崎が自分の命より菅原が大事←ヤクザBLの醍醐味!!
□花と雷音
途中から、もしかして、いじめを描くBLで見たことある展開なの?と思ったらその通りでした。
怖いよ〜鷲見がかわいそうよ。鷲見しあわせになってくれー。
□花と月
続きが見られるのうれしいと思ったらいきなり菅原の娘登場。がっかりしたのが正直なところです。
でも神崎にとってお嬢は菅原の娘なので守るべき存在。
神崎がお嬢に菅原が絶対的な存在だと伝え、お嬢がそれを理解し「ありがとう」「お父さんを一人にしないでくれて」と言う場面はよかったです。
お嬢を誘拐したヤクザがロリコンじゃなくてよかった。
3人ともしあわせな結末でよかったです。
ただ、ヤクザモノ、BLとしてはもう一押し何かあればなぁと。
雰囲気はよかったので、個人的には少〜しだけ惜しい気がしました。
初の作家さん買いです。
表紙が、仄暗い感じでヤクザものだったので読んでみました。
んんんんん・・・案外、さらっと読めちゃいました。
受けの菅原さんと、菅原に救われた攻めの神崎くんのお話。
絵柄が白黒調で素敵でした。
けど、ごめんなさい。
ストーリーも良かったのに、なんだか読んでいて心に残るものがあまりなかったなぁ〜。
菅原さんの娘さんが出てきたりして、もう少し神崎くんとのお話が読みたかった。
高校生の方の話の方が面白かったかな。
閑話休題的な同時収録にこころをやられました…。
出だしから表題作も重いのに、間に挟まれた同時収録がもっと重い。
読むのに十分な心の準備が必要です。
【花と月ーprologueー】【月の照らす先】【花と月】(2話+epilogue) 萌
プロローグと【月の照らす先】と本編の間に同時収録の短編があります。
一瞬、表題作は前半で終わりかと思いました。
前半は893の組長の菅原と、その菅原に拾われて育てられた神崎の救いのない話。
育ててもらった恩義とも、893の忠誠心とも違う執着を菅原に対して抱いている神崎が、その関係の幕引きのために取った行動は…、というのが前半です。
後半の本編では、罪を償ってカタギになった2人に菅原の娘が加わっての奇妙な3人暮らしが始まります。
母親に育てられて父親の顔も知らなかった娘の反発や、戸惑いながらも父親になろうとする菅原、さらに3人というバランスの悪さに「邪魔なのは誰?」という疑問も生じて、全員が不器用ながら、3人の形を作っていく過程が描かれていました。
前半はお互いに研ぎ澄まされたナイフのようだった菅原と神崎でしたが、後半は神崎の番犬っぷりはそのままに、菅原は毒が抜け切った印象でした。
【花と雷音】 しゅみじゃない
素行の悪い鷲見(すみ)と幼馴染みの羽根田の奇妙な関係が、もう怖い。
ふつうの幼馴染みものだと思って読み進めていただけに、怒涛のネタバラシで背筋が凍りました。
途中から予感はあるものの、予感くらいじゃ全然平気では読めませんでした、怖い。
タイトルから表題作と関係のある話かと思いましたが、無関係です。
同時収録にしては入る場所がおかしいのですが、後味が悪すぎるので順番的に最後じゃなくて良かったと読み終わったときに実感するはずです。
重い1冊でしたが、後半に収録された本編と描き下ろしで救われました。
同時収録は読む前に深呼吸して、何があっても気持ちを切り替える準備をして読んでくださいますよう…。
蜂島なわこ先生の作品は、どうもあと一歩何かが自分と合わない。舎弟×枯れおじさんて好きなのに、好きなはずなのに何かが。
神崎が撃たれそうな場面で何故さらっと撃たれないのかが疑問で仕方なかった。ゼロ距離で頭に銃口突きつけて撃たないって、モブヤクザよ飾りかその拳銃は。
咲来ちゃん登場も、序盤もう少し伏線はってあった方が好みだったな。あまりにも唐突だったので。
"花と"シリーズで途中に入ってる「花と雷音」は、別CPの作品です。メリーバッドエンドっぽい。
任侠もののオトコの世界を期待すると後半は合わないかもしれません。
かといって、アットホームな作品が好きな方には前半が合わない気がします。
でも私はこの作品が好きなので、オススメしたいんです。
あらすじに書かれている部分は、「花と月 prologue」「月の照らす先」の内容なんですね。
もちろんこのお話も「花と月」には違いないんですが、「花と月」という題で本編として書かれているのはその後、出所した菅原と神埼とが一緒に暮らし始めてからなんです。
前半の任侠世界の暗い澱んだ退廃した雰囲気も好きですが、後半のアットホームになっていくところ、私はとても素敵だと思ったし、救われた気持ちになりました。
「花と月 epilogue」で咲来ちゃんが幸せそうなのが三人で暮らした生活への答えだと思うし、彼女の最後のモノローグが作者さんが一番言いたかったことなんじゃないかな、と思いました。