SS付き電子限定版
一見穏やか年下腹黒イケメン× おっとりお人好し大学生の元義兄弟の再会ラブ♥
親の離婚で離れ離れになった、元義弟と元義兄の再会ラブです!
個人的に兄弟ものや年下わんこ攻めにあまり食指が動かないのですが、神香うらら先生ならば…と思い手に取ってみました。
出会いは攻めのグリフィンが8歳、受けの翼が10歳の時に親同士の再婚で出会いました。グリフィンが外国人の父親の連れ子で、翼が日本人の母親の連れ後です。
そこでの初対面からグリフィンは大人顔負けのキザなセリフで翼を狼狽させます。
ふたつ上の年上の翼に「あんまり可愛いから」なんて言い、8歳にして攻めの片鱗をみせてます笑
グリフィンはすぐに翼に惹かれて、愛情表現もストレート。翼より好きな子はいないよ、と告白までしてます。
翼はのらりくらりとかわしていたのですが、翼が16歳になった時に再度告白されてキスをされちゃうんですね〜。ちなみにこのシーンは口絵になってますが、すごく良いです…!
そんな時に両親が離婚して、グリフィンとは気まずいままアメリカと日本の距離に別れて、次第に手紙のやり取りもなくなって…グリフィンは焦ったでしょうね。
ここで、タイトルの伏線回収です。
グリフィンは来日して、翼と同じ大学に留学してきます。翼を手に入れるため。
翼は当然気まずい思いをするのですが、グリフィンに「兄弟愛を恋愛感情だと勘違いしていた」と告げられて、それなら距離を置くのもおかしいよな、元義兄弟だし、と納得します。グリフィンにひそかに惹かれていた翼はホッとする反面がっかりするんですけどね。
ちなみに翼は男性からモテモテで、日本に帰国後に母が再婚して、現義弟になった光太にも不埒な目で見られていますし、バイト先の塾の教え子からも告白されています。
受けが同性にモテる描写が大好きなのでありがたかったです…!
グリフィンの嘘に騙される翼が天然すぎて心配になりました。
翼ほど騙されてはないですが、「え、あれもそうだったの」と思うこともあり…好きな子を手に入れるために用意周到すぎるグリフィンの策士ぶりに驚きました。
ただ、グリフィンにはだまし討ちみたいな形ではなく正攻法できてほしかったな…、とちょっと思ったので星4つでお願いします。
腹黒策士攻め好きなんですけどね。
なんだろう、年下だからかな?結局受けに甘えてるし、受けも弟可愛さで甘やかして。
ツメも甘いし、隠し事も出来ないし、ヤンチャで独占欲が強くて甘えん坊なシベリアンハスキー攻めですね。
しかしグリフィンの計画は見事でしたね。21歳ですよ!
過去の失敗を取り戻そうと紳士の仮面を被って。
翼はグリフィンをあんなに警戒していたのに。
あれよあれよと気がついたら同居して、恋人のフリをして、グリフィンの治療のために同衾して体をまさぐられ。
ついには翼の片想い状態に。
翼が体から落とされたのか、恋の駆け引きに負けたのか?あんなに好き好き言ってたグリフィンが、あれは勘違いだったと言い出したら…。
現義弟VS元義弟対決もまさかそんな都合よく活用されて!弟ホイホイな翼ですね。
最後にグリフィン視点があります。
俺は決してストーカーじゃない!いえいえ翼は呆れて許しても、やっぱりストーカーじゃない?
とんでも小説、だと思います。
少なくとも私にとってはとんでも設定と展開で、「いやいやいや、ないでしょ!」ってツッコミ入れながら読み続けましたwなので、こういうあり得ないお話を、「それはそれ」として楽しめる人にはお薦めなのかもなぁと思いました。
舞台は現代ですがリアルさは皆無で、攻めが受けをものにするために策略を練るんですが、その計画と実行内容、それに対する受けの反応が全くもって現実味が無くて、自分的に読み終わりはしたけれど、あまりにも現実と乖離しすぎていて、キャラクターがとか構成がとか、それ以前のお話でした…。
せめてファンタジーだったらもうちょっと受け入れられたかなー。
いやまあ、かといって嫌いってトコまでは行かないんですけども。
うーん、でもなあ~…
「伴侶」になるまでは絶対に帰国しないぜ!という意気込みとか、そもそも勝手な伴侶認定とか、思い込み激しい溺愛執着攻めだなっていうのが伝わってくるタイトルに惹かれて読んでみました。
7年前、若さゆえに暴走して翼(受け)に逃げられちゃった元義弟のグリフィン(攻め)。
機が熟したとばかりに来日し、今後こそ翼を逃すまい!としてるんですね。
突然の再会で、グリフィンを前にどうしても逃げ腰になってしまう翼に対して「あれは間違いだった。兄弟愛を恋愛感情だと思い込んでいただけだった」とグリフィンは詫びるんです。
そんな矢先にグリフィンが倒れてしまい、元かかりつけ医師だという人物が開設してるメンタルクリニックをグリフィンと翼は訪ねます。
そこで「現在のグリフィンは、一種の幼児退行状態なので、今夜から一緒に寝てあげてください」と言われてしまい……。
一緒に寝て何も起きないはずはなく、キスされまくり、乳首コネられまくり、ちんちん触られまくり。
だけど「これも治療の一環」だと思って堪える翼。
それからもアドバイスを求め、カウンセリングに通う二人……。
私、初読時に嫌悪感を覚えながら読んだんです。
というのも、どうせこの医師もグリフィンに買収されて、グリフィンに都合の良い事ばかり言っちゃってるんでしょーと。
医師の倫理観、どーなってるの?!
それが可能なら、医者なんて信用できんわ……!と。
そしたら最後に丸っとそこも種明かしされてて、その用意周到っぷりときたら予想以上!
最初に感じてた嫌悪感は杞憂に過ぎなかったとわかってから再読すると、改めて翼の驚異的な鈍感力を心の底から楽しんでウォッチすることができました。
そして色々画策しまくった腹黒グリフィンの「翼以外の相手にはどうしても勃たなくて」がかわいくて、もう全部アリだな!と思いました。
だけど初エッチで、目を見張るほどの巨チン×処女なのに解しもしないで、おまけにローションもなしでズブッといく展開には、ちょっと目が点……。
ふつーに流血沙汰よね。
2019年のバースデーフェア対象の1冊。日本人かと思ってたら攻めさんがアメリカの方でした。分かりやすく腹黒攻めなお話、本編230P超+あとがき。さらっと読めたので中立としました。
小学生のころ、アメリカ本社での研修に行く母に連れられていった翼。アメリカで結婚→離婚の上、日本に戻り、日本で大学生活を送っています。ある日その通う大学に、アメリカで義兄弟関係にあったグリフィンが留学生としてやってきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けの大学仲間少々、受けの義弟(日本人、母再婚相手の連れ子)、攻めかかりつけの心療内科医ぐらい。
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今回は分かりやすくて、あんまり驚かなかった腹黒さん。腹黒を推してくるなら、「うわ!」とめっちゃびっくりするぐらいスーパー腹黒か、わかりすぎて可愛くって笑ってしまう腹黒か、どちらかに振り切ってほしいなと個人的には思いました。わかりすぎるんだけど、可愛いと笑える度合いが少なかったのかな。難しい。
途中出てきた受けの義弟ともっとガチでバトルした方が面白かったかもしれないなーと思った一冊でした。ちょっと残念。