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どちらかと言うと、BL<サスペンス風ストーリーで、BL読みたさでいくと、BL感が薄くてがっかりしちゃうと思います。えっちの描写もそんなにありません(というか、ない)。ストーリーの厚みでいくと、bassoさんに似ているかも。
タイトルの『あにと弟』、血の繋がった兄弟ではありません。が、家族として弟を守りたい兄らしさが勝っていて、どちらかというと恋愛…BLなのかなと言われるとBLじゃない気がします。
なので、江戸でいうところの同性愛や衆道における義兄弟の契りのような絆を感じました。恋愛…というよりもそういう、同性特有の強い絆。
設定が設定なだけにすごくもったいない。BLでなくても読める、逆に言えばBLでカテゴライズされていているからか、BLっぽくなくてびっくりする。
もう少しBLっぽい要素がたくさんあれば、もう名作中の名作だなと感じました。
設定のオメガバースといい、諸々は素晴らしいです。続編があれば、ぜひ買いたいものです。何か、この一巻だけでシリーズ終わらせちゃうの、もったいないです。
ちょっとおまけの神。初めて作家さんだったので今後に期待を込めて。
絵が好きな作家さんというのは1ページ開いただけで分かる。線の強弱があって手描きの味があったり、背景の書き込みとかコマ割とか、これ漫画だからこそだよなーと、素人ながらしみじみと感じられて好きです。
遊郭にいるあにを救おうとする弟、ユキ。あにはアルファながら孤児で、跡取りながらオメガに生まれた弟の代わりに引き取られた。その兄を救うため、成人して刑事になったユキ。
刑事として事件を追いながら、兄を救う道にもつながる、そんなストーリー。1巻で完結だからお話運びが早い気もするけど、物語がとても丁寧で、ストーリーも最初からしっかり作り込まれて考えられている。
今後マストバイにしようと思う作家さんになりました。
印象的な表紙に釣られてジャケ買いしてしまった1冊。『遊郭×兄弟×オメガバース』なんて帯まで付いてたら読まずにはいられないと期待過多だったとは思うのですが、すっきりと面白かった!とは感じられませんでした。
独特なタッチの絵が私はわりと好きなのですが、それでも所々ちょっとわかりづらいところもあり、さらに内容も大がかりな設定のわりには舞台となる遊郭があっさりと閉鎖に追い込まれてしまったり、脇を固める人物もいい味出せそうなキャラなのにさらりと終わってしまったりと、う~ん、もったいない。さらにはせっかくのオメガバースも、(義理の)兄弟という設定も、重要な要因にはなっているものの活かしきれていないのが正直な感想です。
せめて最後に、兄弟という禁忌を越えて、何に縛られることなく愛する番として生きられるようになった二人の、今までに溜めに溜め込んだ想いをぶつけるような超濃厚の絡みでもあったら、全然評価も変わったと思うのですが…。設定も始まり方もおっ!と思わせるような作品だっただけに残念でした。
遊郭モノが珍しく興味をそそられたので読みました。表紙の雰囲気や小さな喫茶店の地下にあるという夢原遊郭の設定はすごく素敵で読みはじめから早速ワクワクが止まりませんでした。とても期待していたのですが、うーん、これはどう評価していいものか。人によって評価が分かれそうですね。私の場合は、(私の理解力が足らなかっただけかもしれませんが)あまりにもストーリーの説明がなさすぎて…多くの場面で内容が理解できませんでした。でも理解できないからと言ってわざわざページを戻って読み返そうという気にもなれず…。すみません、はっきり言ってあまり内容やキャラに魅力が感じられませんでした。設定はすごく良かったのでなんだかもったいないと思いました。
絵柄がアーティスティックな感じでそれが遊郭という舞台にあっていて、雰囲気があってよかった。ただ、話の舞台が現代にある遊郭で大掛かりだったからか、全体的にさらっと終わってしまった感がある。特に、主人公のカップルがオメガバースなのに!キスやその先の描写がなく、無事二人が一緒になれた後の描写も数ページだけだった。それによって、とても物足りなさを感じてしまう。ストーリーはよかったのだが、読後にこれでもう終わりなの???と思ってしまったのでこの評価です。主人公以外にも気になる登場人物がたくさんいたので、(遊郭の藤真とかゆきの先輩とか)続きがないのがとても残念です。