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まもなく14番乗り場のぞみ120号東京行きが発車します。
正しくは燿(ひかる)くん
彼のビジュアルと性格、先生の丁寧で綺麗な絵と相まって好きなタイプの受けです。小悪魔〜
単行本としては自分にはあと一歩響かなかったのですが、面白いです。好きな人の方が多いと思う。
響かなかったのは、漫画が好きすぎるからだと思います…"BL"より"漫画"が好きなので、このタイトルとか、1話からのオムニバスとか、技巧的なことをすればする程逆に漫画的欠点が見えてしまってイマイチ乗れない。
これでもっとストレートにBLだったら、3CPさらに好きになれたと思う。この捻くれ加減、申し訳ない。
◾︎京都ー品川 澪×日野
くっつかない終わり方が好きです。でも続きが読みたい!これ単品まるまる1冊読みたい!
オムニバス形式のコミックスで
空手部の先輩後輩、外国人のセフレ同士、職場の上司部下、
電車内に偶然乗り合わせた彼らのそれぞれの恋物語です。
若さが眩しい高校生だったり
カラダの関係があるからこそこじれたり
実は過去に出会っていた仲だったりと
想いが溢れて止まらないような熱も感じながら
相手を思いやる優しさもありました。
誤魔化しのきかない気持ちをぶつけ合い
思い通りにいかないながらも二人での幸せを望んで寄せ合う姿に好感が持てました。
ただ、あまりに絵柄が綺麗すぎる為なのか
すっと読めてしまったのは私だけかもしれません。
個人的にもっと泥くささがあっても良かったかな…。
新幹線で乗り合わせた3組のカップルの話。
最初の高校生カップル(佐々木×吉川)がメインで、本編、aftar1・2、四コマ「遠距離恋愛のススメ」で1冊の半分を占めています。佐々木が広島から東京に行くまでの間に、2組目(ミカエル×エリク)と3組目(梶原×日野)が隣に座るのですが、佐々木編の時点で2組目のプロポーズの成功も、3組目の酔った勢いでの出来事も既に判明してるので、それまでの経緯とその後がちょっとあるといった感じです。
佐々木は問われて素直に好きだと答えられませんでしたし、エリクは友人としてでしか好きじゃないと言っていますし、日野は鼻ちょうちんで眠った挙げ句300円払って逃げようとします。
そんな一筋縄ではいかない話が私にとっては逆に楽しかったです。
タイトルの謎はメインの作品で解けました。
広島から東京までの243分を切り取った作品。構成が変わっていてとてもよかった。しかし、恋愛関係の方はなんとなく納得できないものもあり。
表題作は、空手の先輩後輩。まっすぐで気高く美しい後輩。後輩として稽古をつけたりとかわいがる先輩、望海。イケメンで明るい感じ。しかしある日、後輩から「俺のこと好きなんですか」とまっすぐに問われて否定してしまう。だけどキスする望海。どっちなのさ。。
上京することになった望海を追いかけてくる後輩だが、時間がなく新幹線は望海をのせて走り去る。その車中で出会うのが、別の2つのカップル。3人席に最初に座ってくるのは外国人カップル。とげとげした雰囲気だが、プロポーズを手伝うことになり、うまくいったようでした。その後に乗ってきたのはリーマンカップル。
電車が東京につくまでに、望海にどんな心境の変化があったのかはあまり語られないですが、まあ、243分間に2組のゲイカップルが隣に座るという経験もあんまりないでしょうが、ゲイでもいいじゃんという気持ちになり、新幹線を降りて後輩に好きだと電話するというラスト。
後輩の方は、吹き出したあげく知ってますという返事でした。後日談あり。
外国人カップルの方は、セフレだけど好きっていうパターンのようですが、なぜ新幹線車中でのプロポーズがうまくいったのかは結局分からず(というか作品から理解できなかった)。
3作目は短いですが、ゲイの部下と、男と浮気して離婚した上司のカップル。これが一番良かった。でもいかんせん短くて、くっついてからももうちょっと見たかったですね。
なんとなく、お話運びに色々すんなり理解できないところがあるなという印象でした。
でも絵は綺麗。
私は電車と電車がすれ違ったり、もしくは平行して走るときに、向こうの車両にいる人たちに思いを馳せることがあるんです。
多分この先、一生会うことがないと思われる彼ら。
彼らにも色々な人生があって、もしどこかで出会っていたら人生が交差することがあった、もしかしたらこれから先どこかであるのかもしれない‥‥とか感傷にふけることがあります。
主役の佐々木は故郷に気になる後輩・燿を残して、大学進学のために上京する青年です。
真っ直ぐに見つめてくる燿と向き合うのが怖い……
自分も気持ちもなかったことにしたい……
そのつもりで広島を去るはずが、まさかの見送りにやってきた燿を見て、心は再び揺れてしまいます。
そんな佐々木が広島〜東京間の新幹線の中でたまたま相席した二組のゲイカプと言葉を交わしたり、もしくは直接やり取りはしなくても居合わせることによって、彼自身が気づきを得て気持ちを固めていく、そんな243分が描かれています。
佐々木と隣り合わせた二組は、佐々木の目からすると些細な諍いをしつつも車内プロポーズをしちゃうある意味バカップルな外人カプと、意味深なやり取りをするリーマン二人組に過ぎません。
でも彼らとその狭い空間に偶然居合わせたことによって、確実に自分と燿の将来が変わった…そんな居合わせの妙とでも言うのかな、そういうものを感じさせます。
そしていいなと思うのは、前半は佐々木+乗り合わせてきた二組という描き方で、後半は二組のカプの馴れ初めやその先が描かれているところです。
前半に3カプ登場して、最後に全員が乗り合わせるという手法とは真逆の描き方。
これによって一介の乗客に過ぎなかった彼らにもそれぞれの人生があってそこに思いを馳せる……みたいな。
それぞれのカプについて少しずつ。
(1)メインの佐々木×燿カプ→広島弁がかわいい。
(2)広島ー京都間の外国人カプ→幼馴染からセフレ関係に。受けがちょっとツンがキツ過ぎたよ…。四コマの「同居のススメ」でようやくツンデレ程度になりホッ。
(3)京都ー品川間のリーマンカプ→部下×上司。出会った当時は既婚者だった上司が離婚した理由は酒の勢いで男と浮気だと!?そして酔った勢いで部下とも寝てしまう……。お酒大好きだけどお酒に弱くて酒癖が悪い……うーむタチが悪いわ。