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スピンオフ元未読です。
二人の恋愛については概ね楽しめたと思います。しかし、それ以外の部分でモヤモヤの残るストーリーでした。
主人公が面倒くさい性格ながらも愛嬌があって良かったです。
仕事に対して非常に真面目なので好感が持てました。
しかし、攻めについては仕事中に主人公を口説く言動が目立ち、主人公と対比する形で悪印象を抱いてしまいました。
職場でかなり強引に迫るシーンがあり、主人公に強制わいせつと糾弾されるのですが、それを指摘された時の言い分が「お前から誘ったんだろう(意訳)」だったことで更に不快になってしまいました。
そもそも、たとえ合意であったとしても、職場で手を出すのはあまり好感が持てる行為とは思えません(弁護士なので尚更)。
とはいえこれはかなり序盤の出来事です。
その後も似たような言動はしますが、お話の中で二人は和解しハッピーエンドを迎えています。
そのため二人の関係については最終的に祝福することが出来ました(個人的には攻めの行為は許せないが)。
しかし、主人公は攻め以外との対人関係でもトラブルが多く、そちらは最後まで読んでもスッキリしませんでした。
特に祖母との和解については全く納得出来ず、これは物語終盤の出来事だったため、読後感が悪くなってしまいました。
黒髪/一重切れ長の瞳/華奢な襟足美人。主人公は、京都の名芸妓の私生児。
嵐山や料亭があるあたりの自然描写;じわっと陽炎が立つ盆地の暑さの描写や、木陰に入ったヒンヤリとした冷気、風鈴の音や樹木や花の香の描写が素敵です。
生活感ある温度を感じる描写だと思ったら、なんと著者は、京都市出身・在住の人だった。
美しい街の京都は、余所者にホントは冷たい。閉鎖的な雰囲気も出ていた。
魅力的な古い街。
母を溺愛していた祖母から殺されかけた主人公の記憶。母の形見の振袖、ダラリの帯。
綺麗なものが潜める妖しさが、一杯。
「背徳のマリア」を読んだ後は、こんな柔らか目の綺麗なもの一杯の恋愛もので、心を癒したくなります。恋愛の心情描写も細かくて共感をそそられます。自然描写が美しくて、素敵でした。
主人公は、めいっぱい抗ってますが、攻めの恋人の掌中で転がされているだけ、素敵な二人です。母が心中したあと、養子に出されて居場所が無かった主人公が、やっと安住できる場所を得ることが出来て良かった。
この作品の関連が、倉橋柊一が登場する「スレイヴァーズ」シリーズということなので、読んでみます。
難攻不落な感じの受けを、攻めが口説いて口説いて口説きまくってやっとのことで落とす・・こういう話は大好きです。ツンデレのクールビューティーの受けはテンプレと言われようがなんだろうがやっぱり自分の大好物だと思いました。本編のスレイヴァーズシリーズより私は面白かったです。
攻めの弁護士さんはまだ30代前半なのに本当に寒いオヤジギャグをとばしまくります。かっこいい時間が短すぎるとか・・ウルトラマンみたいな人です(笑)受けの早瀬君はエリートサラリーマンで、京都出身の出生に秘密有のお坊っちゃまでクールに見えて本当はとても寂しがり屋さんでした(攻めいわく迷子の子猫ちゃん。笑)
なかなか落ちなかったのに、一度恋に落ちてしまえばとても情熱的な人で「私を捨てないでください」みたいな感じで攻めに泣いてすがる所がすごく可愛かったです。
雪舟薫さんのイラストも美しいです。一重瞼のクールビューティーが素敵でした。
数あるbl小説の中でもお気に入りの作品。
大人な抱擁攻め×クールビューティーツンデレ受け。
前篇は大人の駆け引きな感じですが、後編はお互いの弱みやくっつくまでの葛藤が描かれていて素敵でした。
エロく美しくといった感じで素晴らしかったです。
特に早瀬が過去の確執で苦しんでるときのセックス中の若宮と早瀬の掛け合いや別れを告げたあとに泣きながら追いかける早瀬のシーンがお気に入りです。
場面やツンデレ早瀬を優しく包み込みつつ、やるときはやってくれる若宮先生かっこいい。
年下攻めばかり読んでいたときに読んだ作品なのですが、年上抱擁攻めっていいなと思わされた作品です。
「スレイヴァーズキス」シリーズのスピンオフ。
本編がヴィクトリアンだとすれば、こちらは和のテイストで雰囲気は全然違う。
そして個人的には本編よりも好き。
元検事の敏腕弁護士・若宮と外資からの移籍組で柊一の教育係だった早瀬が主人公。
雪舟先生のイラストは相変わらず美しい。
この仕事はできる知的なクールビューティ早瀬を、
いきなり口説いたり寒い駄洒落を言ったりしている若宮。
二人が出会って付き合うようになるまでが前半、
後半は舞台を京都に移して、早瀬の過去に絡んだ物語になる。
風情のある京都の街、着物姿……
クールに見えて、うちに激しい情念を秘めた早瀬がいい。
そんな彼にべた惚れで、包み込む大人の若宮は出来過ぎだなぁ……w
ツンデレ好きにはよろしいかと♪