森に住む美しき異邦人×無垢で淫らな赤ずきん。官能童話第3弾!

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表題作赤ずきん王子

クラウス,リルを救った異国の美しい青年,猟師
リル,16歳,ヴァルセント王国王太子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ヴァルセント王国の王太子・リルは、母親代わりの祖母の女王から贈られた赤いマントを大切にしていた。そのお礼にお菓子を作るため、森に住む先代の料理長を訪ねるが、その途中で暴漢に陵辱されそうになった所を銀髪の美しい青年・クラウスに助けられる。異質な風貌の彼にも無警戒なリルを窘めるように、唇を奪うクラウス。その官能が忘れられず、リルは度々森を訪ね、逢瀬を交わすように。しかし国を脅かす悪しき狼に捧げる贄として、王族であるリルが選ばれてしまい…!?

作品情報

作品名
赤ずきん王子
著者
犬飼のの 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
人魚姫の弟
発売日
ISBN
9784041072370
3.6

(72)

(23)

萌々

(18)

(21)

中立

(5)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
11
得点
255
評価数
72
平均
3.6 / 5
神率
31.9%

レビュー投稿数11

官能童話第3弾

森に住む美しき異邦人×無垢で淫らな赤ずきん。
官能童話第3弾
ヴァルセント王国の王太子・リルは、母親代わりの祖母の女王から贈られた赤いマントを大切にしていた。
そのお礼にお菓子を作るため、森に住む先代の料理長を訪ねる途中、山の樵3兄弟に拉致され凌辱を受ける。
顔を見られて殺される寸前を、クラウスに助けられた。クラウスは獣人。

物語は、赤ずきんを土台にした、王道もの。
筋書きが王道で単調な文、頑張ったのか挿絵が超淫靡。
笠井先生の描画は、赤く塗りつぶしてもうっすら見える、この技法は浮世絵の春画の技法を意識しているように思う。
遊び心が入っていて、もの凄くエロい。

0

本物の狼王は?

犬飼先生と笠井先生のタッグは最強だと思っています。詳しいストーリーは他の方にまかせて感想です。

てっきり贄に選ばれてしまったリルの元に現れるのはクラウスだとばかり思っていました。慈悲深そうに見えた女王の正体とクラウスによる屠られ方に、犬飼先生はやっぱり上手いと思ってしまいました。

クラウスとリルが結ばれた場面は一度きりしかありませんでしたが、王となったリルの後日譚のクラウスとの会話から、しっかりと関係してるのが分かりました。

王位を次の王に委ねたら2人きりで幸せになって欲しいと思いました。

笠井先生のクラウスが歴代攻めの中でも抜群にカッコいいです。リルも赤いマントの中の華奢な肢体がとても萌えました。

0

良い子と悪い子の言い訳にちょっとうんざり

ごめんなさい。本の半分まで読んでもひたすらエッチな事がしたくて頭がいっぱいのリルに共感できませんでした。

木こりに襲われあわや!というところにクラウスが現れ助けてくれて。でもなんだか不本意そうで、あれ?でもなんかエロいことはちゃんとしてって。

その後も良い子と悪い子のリルが葛藤し心の中で言い訳を繰り返してはクラウスにエロいことをしてほしくて、快感の先を体験したくて頭がいっぱいで。

君、王子だろう。箱入りすぎ!あとエロいこと好きすぎ!

半分まで読んでやっぱりクラウスを誘うリルにもう着いていけませんでした。

本の半分かかってエロいことしたいで頭がいっぱいのままで。
また気を取り直して今度こそ最後まで読もうと思います。途中でレビューしてすみません。こういう感想もあったということで…。

追記
最後まで読みました。
女王とリルとクラウスの正体、乗り越えた後の暮らし。なるほどなあ。クラウスの愛は思っていたよりもずっと深かったのですね。リルの成長を助けたり、その後のリルを生かしたり。
でもやっぱり評価はそのままかな。

3

相変わらずその発想に脱帽!

この『官能童話BLシリーズ』、
毎回犬飼さんの発想とアレンジに驚かされます。
大胆にアレンジされつつ、しかし元の童話からは決して外れない。

今回の「赤ずきん王子」も、元の童話とは全く違うお話なのに、
ちゃんと「赤ずきんちゃん」なんですよね。
更に官能もてんこ盛り!
敢えて『エロ』とは言わず、『官能』と言いたくなる絡みのシーンv

頼りなく色々と分別のつかないリル王子。
謎だらけでも逞しくカッコいいクラウス。

前半、読んでいてなかなか物語が先に進まず、
同じループが続いているように読めてもどかしくなるのですが、
後半はその謎も解け始め、一気に物語が進んで面白くなります!

『恐竜シリーズ』を彷彿とさせる大格闘シーンは迫力があります!
この辺も流石犬飼さんです!

ちょっと間違えば、嫌な子になってしまいそうなリル王子ですが、
私の中では不思議と最後まで健気で可愛く君臨していましたv

評価はちょっと迷ったのですが、
やはり犬飼さんの『創造力』に感服して『神』で!

5

いろいろ(笑)よかったです。

この作品はネタバレしてしまうともったいないので、1番書きたいところを詳しく書けないのがもどかしいのですが、クライマックスにきて、おお〰️っ、こうきたか!と思わせる展開があり、官能童話シリーズの中では1番おもしろかったと思います。

無垢で無知で無邪気さと、忌み嫌われる赤い瞳を持つことで苦しみを併せ持つ王子リルは、言いつけを守らず、寄り道をしたせいで最悪の事態になるところを、今まで見たことのない美しい異国人に既のところで救われ、二人関係は始まるのですが、まぁ〰️無垢な王子様のエロいことエロいこと。いくら好みの相手で、心臓ばくばくしちゃったとしても、なんで初対面の人間にこんなにも発情しちゃうのかなと驚くくらいの乱れっぷり。釣り橋効果なのかなぁ?などと、とぼけたことを考えながら読んでいたのですが、最後まできて「ああぁ~なるほどね」となりました。

一方の美丈夫の異国人クラウスも、リルに惹かれているのが言葉の端々から伝わってくるものの、犬飼作品には珍しく最後の一線を越えることもなく、ずぶずぶとはまるというよりはむしろ突き放し気味。さらには王子としての在り方などを示している姿におや?っというひっかかりを感じながら読み進めることになるのですが、途中で正体はおおよその見当はつくものの、終盤のどんでん返しで立場は変わってきたりと最後まで気を抜けない作品でした。

私としては攻めも受けも好きなものでまとめられていたので、テンションは上がりつつも、欲張りだとは思いますが、せっかくこうきたなら、もうちょっと「もふ」にきりきりと絡み付く姿でもエロエロ楽しみたかったなぁ~(笑)

6

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