電子限定描き下ろし付き
この作品、表紙とあらすじで判断してはいけません。
アートで個性的な色使い。オシャレで、ややダークさも感じさせてしまう。
もしかしたら内容も濃くて上級者向けなのかな~と勘違いしがちなのですが、全然違います!!
かわいくて萌えます!!そして、基本コミカルな前半からシリアスな後半へのシフト。
この構成力、本当に素晴らしい!!
天使×悪魔なのでファンタジー要素多めかと思いきや、舞台は人間界なのですんなりお話に入っていけるところも良かった。
お見合いが嫌で人間界に家出してきた悪魔のソラはスリに遭い、所持金650円に。
さまよっていた風俗街でエリルに出会い、なんやかんや勘違いの結果、エリルがオーナーを務めるゲイ向けウリ専サロンで働くことに。
この2人、天使と悪魔ではあるのですが、中身は逆で、
【悪魔のように腹黒く金に汚い大人である天使・エリル】
【お坊ちゃまで世間知らず。まだ子供なので非常に無垢でかわいらしい悪魔・ソラ】という設定がまず面白いです。
ソラは実は精通すらまだのお子様。当然オナニーすら知らなかった!!
エリルは何も知らないソラの精通を手伝ってあげるのですが、性教育がお留守だったのか、自分が何をされてるのかさっぱり理解していない。
でも気持ち良くて体が反応してしまったり、頬真っ赤にして涙目になったり、もうイチイチかわいくて堪らないです。
これはエリルじゃなくても萌えると思う!!!
ソラは一応165歳なので合法ショタではあるのですが、初々しすぎる表情や反応に、もう本当にきゅんきゅん来ます。
で、初めての精通で疲れて寝てしまったソラは、ツノと尻尾が出て悪魔だとバレてしまい、エリルに魔力を吸われてしまいます。
魔力がないと魔界に帰れないソラは返してくれと訴えるも、
「返して欲しくば金払え」と言われ、お店の裏方で働く事に。(さすがにお客様相手は無理だと判断されたようです)
ドジっ子ソラはグラスを割ったりミスばかりで、借金は一向に減りません。
同じ部屋で生活しているエリルは毎晩ソラにキスしたりHなことをするのですが、お子様なソラはオスの顔のエリルを恐いと感じたり、自分に嫌がらせをしているのだと思い込んでいて、エリルがソラをすごくかわいがってる事に気が付きません。
まだ「好き」という感情も「嫉妬」という感情すら理解していないソラ。
だから自分が仕事出来ないから、悪魔だから、エリルはみんなに優しいのに自分にだけいじわるをすると本気で悩んでしまう。
この「好き」っていう気持ちを自分で認めるまでのぐるぐるもじれったくて好きです。(まあ、エリルもそんなソラを面白がってからかうからよけいこじれるんですけど)
さて、後半は、とある事件の結果、
ソラの教育係デューラが魔界へ連れ戻しに来たことで一気にシリアスモードへ。
実はエリルは天使と人間の間に生まれた混血で、天界を追われた身でした。
寿命の違いから、人と深く関わり、誰かの記憶に残ることを避けるようになってしまった「いきさつ」が描かれているのですが、前半あんなに悪い大人だったエリルが、その心の中にずっとこんな悲しい過去を隠してきたのだと思うと切なくて、やるせない気持でいっぱいになります。
ずっとひとりぼっちで孤独を背負って生きてきたエリル。
エリルは自分と同じ寿命のソラを本当はずっと返したくなかった。
でもソラの将来を思って返すことを選んだ。
そこに「オレの帰る場所はここだもん…!!」と帰ってきたソラ。
「オレはエリルをひとりにしないもん!!」と号泣するソラには本当に泣けました。
最後に「さびしい」「帰るなよソラ」と言ったエリルの言葉がきっと本心だったんだろうな。
まぁ、最終的には何故かソラの教育係デューラも居座る事になり、
エリルvsデューラの親バカバトルが勃発し、余韻ブレイカーになるところもまたこの作品らしく、楽しかったです。
ソラを帰らせないためにお金は役に立ったかもしれないけれど、
借金がなくなったソラが戻ってきた理由にはお金なんて関係なかったと思う。
ただエリルが好きで近くに居たくて戻ってきた。ただ、それだけ。
エリルが孤独なまま生きていくために見つけ出したのが「愛は金なり」っていう
現実的な教訓と言うか、強がり?だったのかな…と。
そう自分に言い聞かせて、独りきりの毎日をやり過ごしてきたんだと思う。
ともかく、いろんな想いをくれる作品です。
読んでみて損はしません!!
表紙で迷ってる方、是非是非読んでみて下さい!
新刊コーナーで表紙がパッと目に入って、居ても立ってもいられないくらいに好みだ!!と思って衝動買い。
かわいい!!!
なんてキュートな緊縛なんでしょ♡こんなかわいいファックサインある〜??逆効果よ〜〜〜(〃ω〃)♡♡♡
ちなみに表紙のようなシーンはお話上出てこないので、この表紙は完全に作家様の趣味(性癖)でしょうかね?ありがとう熊猫さん!
人間界で出逢った天使と悪魔のお話です。
コミカル&エロかと思いきや、これが結構ガツンと切なくってですね…やられたよ熊猫さん、、後半読ませてくれます( ; _ ; )
エリル(攻)のとあるセリフに胸がぎゅーーーっと締め付けられました。。
初読時はただのショタコン兄ちゃんにしか見えなかったエリルさんが、再読時にはすっかりもうソラくん(受)への“愛おしい”が溢れまくってるスパダリキャラにしか見えなくって、エリルさんのセリフ全部が萌えの洪水!
2周目はきゅんきゅんじたばた萌え転げながら読みました。
エリルさんもソラくんもむーーーっちゃかわいい!!
※ここからちょっとネタバレ気味です。
『愛は金なり』
最初はね、なんでこんなタイトルなのかな?って思ったんですよ。
でもこれってエリル目線だったんだなぁ。
お金で一緒にいてもらおうと思ったんだ。ソラくんに。
エリルは出自のせいでひとりぼっちで人間界にほっぽり出されて、でも人間と同じスピードでは老いないから、奇異の目で見られるのを避けて人の記憶に残らないように生きてきた訳ありの天使なんですよね。
記憶に残らないよう希薄な関係しか築かないってことは、それってつまり思う存分に誰かに愛情を注ぐことが出来ないってことじゃない?
エリルの言う“寂しさ”って、単に独りが寂しいってことじゃなくって、そういうことだと思うんだ。
「すこしだけ独り占めしてやろうと思った」
エリルの何気ないこのセリフには言葉以上のものが詰まってるよねって思ったらもうめちゃくちゃ切なくって・・・。
で、読み返すとソラくんに愛情を注ぎまくってるエリルさんがいるわけで。
そんなのもう萌えるしかない。
エリルさん、今まで出来なかった分全部ソラくんにめいっぱい注いであげて!って思いました。
ソラくんはきっと家族に猫可愛がりされてきた子だろうから少々重いくらいの愛情でちょうどいいはず!(^^)
今回初めてequalのコミック買ったんですが、equalって雑誌は白抜きなのにコミックは白抜きじゃなくなるんですね。嬉しい♪
電子系のレーベルではめずらしい気がします。
【電子】レンタ版:修正○、カバー下○、裏表紙×、電子限定特典(1p)付き
熊猫先生はギャグがキレッキレなのに、ちゃんと萌えも感じさせてくれるのが好きです♪
守銭奴天使と、ショタ味ある悪魔とのコミカルファンタジー。
前半はこれがショタを愛でる醍醐味かーとショタに感化されつつ、エロコミカルに笑かしてもらってましたが、後半の孤独を描いたストーリーには胸を締めつけられました…
ソラは家出したその日のうちにスリにあって一文無しになり、風俗街に迷い込んだら、ゲイウリ専サロンのオーナー・エリルに面接だと勘違いされて雇われてしまう。
カラダ売る=心臓売る?
タチネコどっち?→ネコ派!(猫飼ってるから)って…
エリルとソラの認識はズレてるのに、会話が噛み合っちゃってるのがおっかしい!
百戦錬磨のエリルは、ソラが純朴少年だと知ると、ついエロいことを。
ソラが出したものを舐めさせるって、なかなかエロいことしてくれるじゃないか、おっさん!(※エリルは美形の外人です)
童貞処女はそれなりに経験があるエリルも未精通は初めてでとってもご満悦w
その後、疲れて寝ちゃったソラに悪魔の角と尻尾があらわれた!
翌朝、ソラが飼い猫のメギドと話そうと思ったら、メギドはニャーンしか言わない?
実はエリルは天使で、ソラの魔力を吸い取ってしまい、「返して欲しくば金だよ金」と悪い顔をw
ソラは3千万円目指して、エリルの店で雑用をはじめるけど、皿を割ってばかりの役立たずで、日給650円しかもらえませんw
そうして、ソラは昼間はサロンで働いて、夜はエリルにかわいがられる生活が続きます♥
サロンのボーイの皆さんは、エリルがソラをめっちゃ気に入っているって気付いてるのに、ソラ本人はエリルは自分にだけ意地悪で、スタッフには優しいのが気に入らない!
ソラは、自分が嫉妬してるってことも、エリルを好きになりつつあることにも気付かない、ちょっとアホな子です。そこが愛おしくてかわいいんだな♪
私はショタよりオトナの麗しい男達を愛でたい派なんですが、
「おいで、ぎゅっとしてあげる」「やじゃない」
「キスしてあげる」「や、ちゅーされると変になる…」
って、ソラがテレテレで嫌よ嫌よも…をしてるのが、たまらなくかわいくって、これがショタを愛でる醍醐味かーって悟りました!
でも、魔界からソラの教育係・デューイが迎えにきて、借金も清算して、ソラは連れ戻されてしまう…
その途中、デューイは、エリルが罰を受けている天使だと、ソラに教えます。
エリル自身は悪いことは何もしていない、でも天界が悪と決めて、エリルを寿命が違う人間界の中に、たった一人で置き去りにした。
自分自身の存在も、愛しき者の存在も否定されて、引き離される、こんなに心えぐられるような辛い罰が他にあるだろうか?
「帰る場所なんてどこにもないよ」この一言に、エリルが抱えてきた孤独と諦めが凝縮されています…
「誰かに忘れ去られることより 誰かの記憶に残ることの方が つらい」
年を取らないエリルは住む場所を転々として、人間関係を希薄にして、人々に忘れられることで生きてこられた。エリルにとってはそれは自然なこと。
エリルのことを鮮明に覚えている人に会えたら?
でもその人はエリルの記憶と一緒にすぐに寿命を迎えて去ってしまう…
寿命を違う世界を生きるのって、細胞がただ息をしているだけで、心はだんだん死んでいくように感じます。
ソラはエリルが初めて出会った同じ寿命を生きる者だから、エリルはソラを独占していたかった…
デューイからエリルの正体を聞いたソラは、自分の気持ちに素直になって、自分のやりたいと思うことをします。
ソラの一生懸命なあたたかい言葉も、エリルがやっと漏らした本音も、もう涙吹き出さずにはいられないです。
前半は、ソラのショタ味を愛でて笑っていたのが、後半でこんなに泣かされるとは…
すっごくいろんな物が詰まりに詰まった一冊!読んだぞーって達成感と満足感があります。
作家さん買い。
3話くらいまで連載で読んでたんですが、もうエロかわいくてかわいくて、コミックスを楽しみにしてましたー。
で、未読部分だった後半を読んでみたら……
まさかの泣ける展開になってるじゃないのっ!!
期待を上回る仕上がりに、神よ〜!って思いました。
ただのエロカワコメディだと思ってたよー。
この後半のシリアスパートがとってもよかった。
もしかしたら、ちょっとゴチャついてると思う人もいるかもしれないけど、熊猫さんの大好きなものをいーっぱい詰め込みました!って感じの宝箱作品だと思います。
つり眉タレ目のちょい意地悪天使攻め
無垢なピュアっ子悪魔受け
ぬいぐるみのような猫のメギド
ゆるふわに見せかけて肉食ビッチな同僚アモちゃん
そして着せ替えあれこれお洋服。
熊猫さん、楽しくのびのび〜と描いていらっしゃるなぁと。
天使×悪魔という組み合わせなんだけど、天使や悪魔に抱くイメージとは逆の性格を与えたというところが、まずいいと思うんですよね。
攻めのエリルは天使なんだけどゲイ風俗のオーナーをやってるというダーティーさ。性格は腹黒でちょいSだけど甘い。
受けのソラくんは悪魔だけど、世間知らずの超ピュアっ子。
ソラの教育係・デューラさんのせいで性に関する知識は皆無どころか精通すらしてないという超無垢物件。
おっきくなるのも初めてだし、何が起きてるのか判らず戸惑うソラときたら罪作りなかわいさで、あれこれしちゃいたくなるエリルの気持ちがわかるし、これがうぶな子を自分色に染める楽しみってやつかぁ〜となんかわかった気がする。
そして怖くないよ〜となだめつつも「気持ちいいねえ お手てつなごっか」とシーツの上で恋人繋ぎをしちゃうエリルに激萌え。
意地悪しつつの恋人繋ぎがほんと好き。
最高。
エリルもソラも最高。
読めばわかる。
読むしかない。
開始数ページで攻めのエリルのハイキック姿にズキューン!「か…かっけ〜〜(//∇//)」
さらに数ページで性知識0、正真正銘まっさらな受けのソラの姿にきゅぅ〜〜ん♡
「か…かわえぇ…(*´-`)」
両者にハートを持っていかれました。
やっぱり掴みは大事!キャラに惚れると作品は何倍も楽しく読むことが出来ます。
家出した悪魔のソラは、勘違いからゲイ風俗店《パライソ》のオーナー・エリルに拾われる。
実はエリルは悪魔とは犬猿の仲の天使で、ソラは魔力を奪われ、さらに借金を負わされ魔界に帰れなくなる。同時にウブなソラはエリルにより快楽を教え込まれ…
意地悪なようでときに優しいエリルに対し、ドキドキや嫉妬など様々な生まれて初めての感情を抱いたソラは、そんな彼に徐々に惹かれていく。
アモちゃんを始めとするパライソのボーイたちも可愛い子揃いで、前半はコメディタッチで物語は進んでいきます。
後半、ソラが魔界に連れ戻されると一転物語はシリアスな展開へ。
エリルの出生の秘密が語られるのですが、これがものすごく切ない。
分量は少ないながらも、このシリアスパートがとても素晴らしかった。このあたり、絵柄も少し美麗なタッチになっていて、ストーリーを美しく演出していたのが印象的。
エリルの孤独や悲しみを救うため、必死に縋り付いたソラ。萌え死ぬくらい可愛いのに、オトコだよ、偉いよ…
エロ度は標準になっていますが、私の中では『初めて知る快感』的シチュエーションは本当にどエロく感じるので、この作品は勝手に【エロエロ】認定です。
な〜んにも知らない子に性の快感を仕込んでいくって、男のロマンだよなぁ…きっと。
最初のほうはただただ一方的に受けを愛でてます。
可愛い子を愛でるシーンが大好き(あたしゃオッサンか)&愛でたあとの攻めって、興奮した自分をどう鎮めてるの〜〜?とか妄想膨らんじゃうんですよね。
我ながら何言ってるんだかわからないけど汗
熊猫先生、初読みでしたが、コメディからシリアスまで、一冊にまとめる構成力やセンスが素晴らしく、これからも追わせていただきたい作家様となりました。
なによりソラの可愛さは反則級。ソラの笑顔と赤面で今日はいいお酒が飲めそうです(^^)