雨降りジウと恋の約束

amefuri jiu to koi no yakusoku

雨降りジウと恋の約束
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない6

136

レビュー数
3
得点
64
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
42.9%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  ¥961(税込)
ISBN
9784773089523

あらすじ

貴琉は私の伴侶になってくれるのか

幼い頃神隠しにあった大学生の貴琉は、ある夜ジウと名乗る銀髪の男に命を救われる。
命の恩人にお礼をしろと家に押しかけられたが、人ではないジウは人間の暮らしに興味津々。
好奇心旺盛な彼と過ごす日々は心地よく、貴琉は次第に惹かれていった。ジウとずっと一緒にいたい。
そう思い始めた矢先、不思議な出来事が起こりーー。
「約束したよね、ずっと一緒にいようって」
これはずっと昔に交わした、約束の物語。

表題作雨降りジウと恋の約束

ジウ、貴琉を救った人では無い存在
穂波貴琉、幼い頃に神隠しにあった大学生、20

その他の収録作品

  • 奇跡の夜の願いごと
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数3

人外の存在と判っていても

今回は受様を事故から救った人ならざる存在と
一房だけ白い前髪を持つ大学生のお話です。

受様が攻様との交流で失くした過去を思い出し
種族を超えた恋を実らせるまでと
クリスマスにまつわる後日談を収録。

親の離婚後は父子家庭で育った受様は
それなりに料理をしますが

現在、父親が長期の海外出張中で
今日はバイト上がりに弁当を買い
最寄り駅まで歩いて帰る事にします。

先週は例年にない台風で
半日大雨に見舞われましたが

台風一過は晴天続きで
秋の夜のひんやりした空気は
散歩には最適に思えたのです。

受様は髪の一部だけ色が抜けた
前咬みを弄びながら
信号の変わった横断歩道に
足を踏み出した時、

目の前に強い光とブレーキ音と
クラクションの音が重なり
大型トラックが眼前に迫ります!!

身体が宙に飛んだ受様は
自分がトラックに撥ねられて
死を覚悟するのですが
なぜかふわふわとした浮遊感から
抜け出せません。

もしかして即死したのか!?
と思いますが
死んだ実感は全くありません。

それもそのはず
受様は眩しいほどの銀髪の美丈夫に
抱かれて宙に浮いていたのです!!

この美丈夫こそ今回の攻様です♪

攻様は受様がぶつかりそうだったので
ヒョイと攫ったと言い
命の恩人である自分を家に連れ帰り
最善の礼を尽くせと迫ります。

助けられた受様に否やはなく
普通の一軒家である自宅に連れ帰りますが
攻様は何もかもに興味津々です。

攻様が人でないことは明白ですが
受様が礼としてマッサージをすると
ヒヤリとしていた身体が少し温み
なぜだか離れがたくなってしまいました。

受様はたいした礼もしていないからと
しばらく攻様を自宅で歓待したいと
思ってしまったのです。

あまり社交的ではない受様ですが
攻様との時間はとても楽しく
攻様を喜ばせようと料理をしたり
買い物に出かけたりします。

しかしそんな日々は長くは続かず…

攻様と出会って6日目の朝、
攻様は受様の記憶を消し
受様の前からも消えてしまいます。

消された記憶を取り戻した受様は
やがて攻様と過ごした過去までも
思い出すのです。

そして受様は攻様に会うために
攻様の住む山を目指しますが…

再会モノで神と人と言う垣根を超えた
ファンタジックな恋物語です。

受様は多忙すぎる両親により
一時期祖父母の家に預けられました。

受様はなかなか友達が出来ずにいて
地元の皆が立ち入らない山に入り
信仰という支えを失っていた攻様と出会い
交流を深めます。

受様は攻様を一番の友としますが
人に顧みられなくなっていた攻様は
自身が消えつつあることを自覚していて
受様から離れようとします。

そんな攻様の思いを知らず
まだ幼かった受様は決定的な誤りを
犯してしまいます。

その結果、
受様は山で失踪する事になり
前髪の一部の色を失うのです。

攻様の力は削がれ続け
受様は攻様を忘れたまま
2人は別々の道を歩みますが

攻様の住む地が台風によって
大きな被害を受けた事で
攻様は最後に受様に会いたい
と望んだことから
再び2人が邂逅を果します。

野原先生は伏線の張り方が
とても巧妙な作家さんなので

2人の過去と攻様の状況が判明すると
最初から奇妙な攻様の存在を
受様がするっと受け入れた事に
ストンと納得できますが

2人の接点の謎が解けるまでは
何となく落ち着かない違和感が
付きまといました。

受様の幸せを願い
ただ見つめているだけで
幸いと思う攻様と

失った過去がなくても
攻様の存在をそのままに受け入れ
共にいたいと望む受様。

2人がお互いの手を取り
共に進む未来を掴み取る終幕まで
ハラハラ&ドキドキで
とても楽しく読めました。

共にいる未来を引き寄せたのは
人知を超えた神である攻様ではなく
限られた力しかない人間の受様なのが
強く心に響きます。

神様は全能な存在ではなく
人間も弱く守られるだけの
頼りない存在ではないのです。

これからの2人には
また新たな難関もあると思いますが
互いの存在がそれぞれの力になる
そんな素敵な未来を歩んで欲しいです。

今回は神&人の恋物語から
雨月夜道さん『好千年恋空―ずっと好きな君へ―』
を押し作としたいと思います。
何度も邂逅する2人の想いに泣かされます。

2

可愛いんだよ

しみじみ可愛い。その一言に尽きる。穏やかな愛情話が好きな方にはおススメしたいです。現代日本舞台のファンタジー、「本編230P弱+これまためちゃくちゃ愛おしい後日談6P+あとがき」。兼守先生の挿絵がまたどれもこれも神絵でして(涙)二人縁側に並んでいる図など、幸せ溜息をつかずにはおれません・・・

お話は、自宅から2駅のところにあるバイト先から帰宅途中、貴琉(たける)が、大型のトラックに迫られていることに気付くところから始まります。死を覚悟したものの、地面にたたきつけられないので、?と思っていると、「死んでないぞ」「私が助けた」という声がかかります。男性に抱きかかえられて宙に浮いている状態で、とにもかくにも礼を言うと「お前の命の恩人だろ?」「お前の家に行こう」ということになり・・・奇妙な同居が始まります。

攻め受け以外の登場人物は、ちょっぴりいますがほぼほぼ二人でお話は進みます。

**以下は好きだった点

ジウが嫌味ない真っ白で、可愛くってしょうがなかったです。1回目読んだ時、特に前半、なんじゃこいつは???と凄く戸惑ったのですが、1回目読み終えた後にすぐ読み返すと、まあジウが可愛くってしようがない。あんなに頓珍漢な受け答えだったのにも全て理由があることがわかると、切なくて愛おしくて・・・。こんなに真っ白な攻めさんは久しぶりかも。いや初めてかもしれない。「すまなんだ」なんて言われると、どんなに怒ってても許してしまいそうなぐらい、好きでした、この穏やかな攻めさん。

真っ白なのに、後半の色っぽいところではちゃーんと思いがこみ上げて、二人で高みに上っていきます。この辺り、すんなり読めて、「あんなに真っ白だったのに、なぜこの色っぽい部分にすんなり移行できるの!うまいー!」と驚きでした。

この後どうなるんだろうと少々気にはなるものの、二人で寄り添い生きていくことは違いないようなので、本当に桃色吐息、幸せーな話でした。去年の魔王様がお好きな方は、これもお好きなのではないかな。

2

切なくもあたたかい物語。゚(゚´ω`゚)゚。

こちら、健気で純粋過ぎる「人ならざるモノ」と、そんな彼と共に過ごした大学生の、切なくもあたたかい物語。
結構、胸が痛い部分もあったりするんですが、終始しっとり優しい雰囲気で読ませてくれる作品でした。

ところで野原先生と言うと、一筋縄ではいかない、巧みな構成や予想外の展開で読ませてくれる作家さんだと思います。
今回もですね、ほのぼのからの切ない、そして驚きの真実と、緩急の付け方がお見事でした。
突然の驚きの展開に、愕然とさせられましたよ。



内容ですが、人外×大学生による、切なく優しいラブストーリーです。
幼い頃に神隠しにあった大学生の貴琉。
バイト帰りに車に轢かれそうになった所を、銀髪の不思議な力を持つ男・ジウに救われます。
命の恩人に礼をしろと家に押しかけられ戸惑うものの、共に過ごす事に深い安らぎと心地良さを覚える貴琉。
互いの気持ちを確かめ合いますが-・・・と言うものです。

まずこちら、受けである貴琉ですが、7才と幼い頃に神隠しにあっています。
で、現在大学生である貴琉ですが、何故か前髪の一房だけ白髪。
そして、その白髪の存在に何故か安心感だったりを覚えと言った所でしょうか。

対して、攻めとなるジウ。
空に浮き、銀髪の長髪で着物と、明らかに人間ではありません。
で、好奇心旺盛で強引かと思うと、妙に謙虚だったりもする。

この二人の同居生活が、ほのぼのキュンでして。
そもそも、ジウがかなり世間知らずなのです。
あからさまに人間ぽく無い言動を繰り返しておきながら、「ジウって人間じゃないですよね」と貴琉に聞かれれば、「なんと。よくぞ見破った」みたいな!!
いやもう、おトボケすぎる言動が、時に笑わせてくれ、時にジンワリさせてくれと言った感じで。

そんなジウと過ごす時間に、心地良さを覚える貴琉。
貴琉ですが、最初からほぼほぼ抵抗感無くジウを受け入れます。
あからさまに「人では無い存在」であるジウ。
どこか一歩引いていてすぐにでも去ってしまいそうなジウに対して、明日はこうしよう、これこれを二人でやろうと、懸命に明日も共に居られる約束を取り付けようとする・・・。
これ、ふつうなら違和感を覚えると思うんですよ。
何で出会ったばかりの人間でも無い存在に、そんな心を許して馴染んでるんだよ的に。
が、ジウの不思議でありながら魅力的な雰囲気だったり、貴琉の物静かなモノローグだったりで、違和感無く自然に読めちゃうんですよね。
あと、タイトルにもある「雨」が、この雰囲気作りに一役買ってて。
う~ん・・・。さすがの文章力です。

あとこれ、二人の真実が後々分かると、この部分の貴琉の心の動きにストンと納得が行くんですよね。
彼は彼で、無意識にでもジウの存在を求め続けていたのであろうと、胸がキュッと締め付けられるような気持ちになる・・・。
プロの作家さんに対して逆に失礼な気はしますが、非常に巧みです。

と、二人はたったの5日間、蜜月のような優しく穏やかな時間を過ごす。
そして起こる急展開-。
更に、貴琉の過去が語られと、ストーリーは続きます。

もうこれ、とにかくジウが健気で純粋すぎるんですよね・・・。
あまりに切ない過去に、心が痛んで心が痛んで。
この過去編では、貴琉はまだ7才。
ジウに対してあまりにむごい仕打ちではあるのですが、年齢を考えると仕方が無かったんだと思うんですよ。哀しすぎるけど。
ホント、たまたまの、巡り合わせが悪かったとしか言いようが無いんですけど。
また、自身の最期を覚悟した時に、最後にとジウのとった行動が切ない・・・!!
健気過ぎるよー!!( ノω-、)

そう、この作品を読んで一番強く心を打たれた部分て、ジウの健気さと純粋さなんですよね。
彼の事を考えると、心が張り裂けそうになるのです(´;ω;`)

とは言え、ラストはちゃんとハッピーエンド。
最後の方の二人ですが、超ほっこりなのでご安心下さい。
私は不憫受けが報われる瞬間と言うのが死ぬほど好きですが、今回は健気過ぎる攻めが報われる瞬間に滾りました。
と言うより、二人が報われる瞬間に、萌え滾った!!


あとですね、作者さんもあとがきで書かれてますが、ジウはとても世間知らずで真っ白です。
そして貴琉も同じく純朴。
そんなワケで、二人の初エッチが初々しい事この上無いのです。
まぁなかなか(ビギナー同士で)大変そうではありましたが、個人的にはそんな部分まで萌えちゃいました。ピュアなのは良い事だ!!

と、切なく優しい物語。
貴琉の前髪が白い理由が分かると、ちょっとホロリときちゃいますよ。
とても感動しました。


13

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