拾われた竜人族の青年×人嫌いな魔法使いの、年の差疑似親子ロマンス!

魔法使いが年下狼を育てたら

mahoutsukai ga toshishitaookami o sodatetara

魔法使いが年下狼を育てたら
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×218
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない8

27

レビュー数
11
得点
236
評価数
64
平均
3.8 / 5
神率
40.6%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みろくことこ 
媒体
BL小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784041074589

あらすじ

世界一の魔術師ながら、森で隠遁生活を送るオジェは、追っ手に追われ傷だらけの竜神族の幼子・ヴァリを拾い、なりゆきで育てることに。素性を隠したまま、ヴァリは人狼として賢く逞しく育ち、いつしかオジェの身の回りの世話を甲斐甲斐しくするようになっていた。家族にも似た温かい生活が続くと思われたが、オジェは王都に住む友人から、ヴァリの出生に関わる重要な情報を知ることに。彼を失うかもしれない恐れに、オジェは初めて家族以上にヴァリを愛していると気づき――。

表題作魔法使いが年下狼を育てたら

ヴァリ、オジェに拾われた獣人の幼子で竜神族、4~
オジェ、森で隠遁生活を送る魔術師

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数11

永遠の時を生きる孤独な魔法使いが家族を得る話


この作者様は作品のよって受けに塩対応だったり意地悪だったりの攻め様と甘々な攻め様とに分かれる傾向があるように感じていて、いつもレビューを参考にしてから読むのですが、今回の攻め様はものすごい年下ではありながら精神的に子供の受け様を大事にする
優しい攻め様でした。


禁忌の魔法によって時を止めた魔法使い・オジェ(受け)が竜神族の子供を拾ったことから話は始まります。
王宮を去り森で隠遁生活を送るオジェは何者かに追われている様子の瀕死の幼子を放っておけず、記憶を無くしていたその子にヴァリ(攻め)と名付け、育てることにするのです。

導入部分はヴァリの子供時代をヴァリ視点で、ヴァリが成長した後はオジェ視点で描かれているので両方の心情がよくわかります。

最初はヴァリ視点なので、魔術にしか関心がなく嬉々として研究ばかりしているオジェの様子が不気味に表現されています。
もともと人見知りが激しく人付き合いをしないオジェが初めは仕方なく四苦八苦しながら、次第に愛情をもってヴァリを育てていく過程がほほえましいです。

人に姿を見られるのを嫌がるオジェは近隣の村に行く時は老人に擬態し、ヴァリを拾ったときや森の中では影の姿で動くのですが、機嫌がいい時や人見知りをしているときは挙動不審になりがちです。ウゴウゴ動くと表現されるこの挙動不審な動きがすごく印象的で、影の状態だとすごく不気味だろうし老人に擬態しているときは奇妙だろうと想像すると笑えました。ヴァリが最初助けてもらったにも
かかわらず怯えたのも仕方ないと思います。


オジェ視点になってからは、青年になったヴァリを王都へ行かせて幸せになってほしいと願うオジェとオジェと一緒にいることが幸せなヴァリがなかなかかみ合わずもだもだします。
オジェは自分がすでに何百年と生きている「時を止めた者」だから、自分の寂しさを埋めるためにヴァリの人生を棒に振らせるわけにはいかないと思っていてなかなか思い切れないのが原因なのですが、何百年も生きてきたからこそ数十年という短い一生を楽しく幸せに暮らしてほしいと思うのは親心としては仕方ないと思います。

人間以外にも竜神族・人狼族・猫族・エルフ族などが存在するこの世界において、魔術に優れている人間の統べる王国で、数少ない「時を止めた魔法使い」である大魔法使い・オジェ。
戦争の多かったはるか昔、優れた魔法使いが年老いて死ぬのがもったいないという理由で開発された「時を止める魔法」。
数百年経ち平和になった今では、失敗すると確実に死に至るこの魔法は禁忌となった魔法です。
死を願う「時を止めた魔法使い」が再び時を進めるための「魂を分ける魔法」は、それもまた失敗すれば魂を分けられた相手は死に、術者は身体の一部を失うという悲惨な結果になる魔法です。
現在、無事時を止めることができたのはたった一人。そして「時を止めた魔法使い」はオジェを含め3人だけ。
オジェは隠遁生活をしていますが、他の二人はまだ王宮魔術師として国のために働いています。
死に憧れ、何度も魂分けに失敗し肉塊となっても死ねない魔法使いの末路を聞くにうすら寒い気持ちになりました。
もともとは国を救うために不老不死になったというのにあまりに不憫です。

オジェが時を止めているということを知ったヴァリが、幼いながらも死ぬことよりも恐ろしいと泣いてしまうくらい怖かったのに、オジェと一緒にいるために魔法を勉強し、いつか自分の時も止めようと決意する愛情が深いです。
ヴァリがそんな決意をしているとは知らないオジェは、長い逡巡の末やっとヴァリを受けいれた時、ヴァリの最期を看取るまで傍にいることを決意したのとは対照的ですがお互いが愛情に溢れていて切ないです。

両片想いながらなかなかヴァリの想いを受け入れられなかったオジェの前にヴァリを探す者たちの存在があきらかになります。そのことを知ったオジェがヴァリに伝えることを躊躇したせいで、ヴァリは最悪のタイミングで知らされることになり、オジェの恐れていた事態になるのです。

お互いを愛するが故に、相手の命が危なくなるかもしれない禁忌の魔法を使うのを見るしかできなかった苦悩は息が詰まりそうになりましたが、最終的に二人が同じ時を生きられるようになって良かったのかもしれません。
普通の人間よりはずっとずっとゆっくり時が動くようになった二人はこれからも仲良く隠遁生活をしていくのでしょう。
それにしても、これで二人になってしまった「時を止めた魔法使い」。
オジェのように隠遁生活を送ることもなく、いまだに国のために尽力する彼らと時を止めることに失敗し王宮の奥深くで生き続けている元魔術師たちにに平穏な最期が来るとよいのですが。

1

攻めを育てる萌え

読みごたえがありました。
孤独なオジェがヴァリを拾い、助け、育てて。
数百年生きて誰にも恋をしたことがなかったオジェ。
ヴァリと過ごす優しい時間。ヴァリもオジェを愛するように。

子育てパートも楽しくなんだかんだ小便小僧とか、これだから子供はとかいいながら、オジェが大切にヴァリを育ててるのが良かったです。

そして魔術師の優れた素質を持ったヴァリは孤独なオジェとずっと一緒にいたいと禁断の術をこっそり勉強して。

ヴァリの出生の秘密がわかりオジェが葛藤し、でも愛を確かめあい、でも最悪のタイミングでヴァリに秘密を知らされ、ヴァリが逃げて急いで禁断の術を使う。失敗して瀕死になりオジェが魂を分けて助ける。この辺りが性急でした。

その後猫族の子孫達と二人の出会いから二人がどうなったかわかります。変わらず仲良くやっているようで良かったです。

途中まではある作家さんの吸血鬼ものを連想しました。そちらも養い子が養い親の吸血鬼を愛して世話を焼いて一緒にいたくて共に不老不死になる。
でもこの作品はいつか終わりが訪れるんですね。その日まで楽しく仲良く暮らして欲しいです。

終わらない命に戦争の為に使う魔術。傷付いてきたオジェを救うヴァリ。いい子に育ったね!

2

子育ても味わえる

みろくことこ 先生のイラストにも惹かれて購入。

タイトルからわかるように魔法使いが出てくるファンタジーです。
そして、人外でもあります。
世界観や設定がしっかりしてるのもあり、読みやすく楽しめました。

でもなんと言っても年上のオジェが魔術以外の日常生活に無頓着というかできなさ加減に、年下のヴァリの世話焼き攻め具合が最高です!
子供時代もきちんと堪能できるので、ちみ好きにはたまりません。
一緒に子育てしている気分も味わいました。
ヴァリが成長した姿を読んだ時にはちょっとうるっときました。
時々オジェの不審な動きというか動作?仕草の描写があるのですが、この描写がとても秀逸で私的には萌えました!

4

あっという間に読み終えました

そこそこ不安になる展開もあるんですが、二人の恋愛という点では最初から最後まで揺らぎなく安心して読むことができました。キスシーンのイラストも多いですし。

そのせいか、二人の日常や、オジェ達の世界観を読んでいるうちに恋人同士になってしまったという感じで、えっこれで終わり?と物足りなさを感じるくらいさくさく読み終えてしまいました。

表紙イラストで分かるようにオジェは長髪で、ジジイと呼ばれるのが違和感あるほどの美人です。イラストとか女の子っぽいように感じましたので、女装系が苦手な方にはどうかなと思いました。私はオジェがウゴウゴするの可愛かったです。あと黒い影の姿もイラストでちょっと見たかったです。

拾った男の子が成長してイイ男になって甘やかしてくれる、という展開を満喫したい方にお勧めです。

1

親子の逆転が楽しいです

今回は過去の記憶がない竜神族の獣人と
不老不死となった人間の魔術師のお話です。

受様が助けた獣人族の子供が
幼い養い子から対等の恋人に変わるまで。

受様は不老不死の魔術師です。

かつて受様は弟妹を救うために
王城に上がって魔術を学び、
戦に勝つために禁断の呪術によって
「時を止めた者」となります。

戦いに勝ちますが
他人と違う時を生きる受様は王宮を出て
森の中で隠遁生活を送るようになります。

ある夜、
薬草積に出かけた森で
全身を焼かれて瀕死の重症を負った
人狼のような子供を見つけます。

この獣人が今回の攻様になります♪

攻様は普通の人狼にも見ない上に
誰かに追われているらしく
受様はとりあえず自身の棲み処に連れ帰り
手当をする事にします。

攻様は希少種である龍神族ですが
3日目に目覚めた攻様には記憶がなく、
受様は攻様を手元に置く事にします。

事情の判らない攻様は
人狼と偽って受様に育てられますが

他人と距離を置いてきた受様は
当然子育てなどもしたことがなく
受様を育てる事で浮世離れした生活から
人間味のある暮らしをすることになります。

そして攻様は
受様の不器用な愛情を受けながら育ち
いつしか受様に対して
肉親の情以上の思いを抱くようになります。

2人が出会ってから19年の時が過ぎ…

攻様は頑健で美しい魔術師見習いとなります。

攻様は不器用でズボラな受様に
人間らしい生活を遅らせ
いつかは受様と同じ「時を止めた者」になるべく
日々修行に励んでいました。

そんなある日
暗黒地帯を旅している魔術師から
竜人族の国の継承問題に絡む
きな臭い話が持ち込まれます。

事態は攻様の過去に大きく関わっていて
やがて2人の暮らしにも
横槍が入ってくることになります。

攻様の失われた過去には何があたのか!?
そして2人の未来とは!?

不老不死となった魔術師が
人狼もどきの竜人族を助けた事から
今までの閉じた世界を脱し
より広く新しい世界の扉を開いていく
お話になります。

攻様は受様に拾われた時点で
記憶をなくしていますが
希少種である竜人族である事から
その背景と過去に謎を秘めています。

受様も人間でありながら
不老不死となった「時を止めた者」なため
その過去には悔恨という闇が有り
他人と最低限の接触しかせず
ただ長い時を「生きている」だけでした。

受様の過去のエピソードは切なく
それを知った攻様の言葉が
とても胸に刺さります。

2人が出会い共に暮らしていくうちに
互いの存在故に今までにない経験を積み
互いを大事に思うようになる中で

攻様を探す人物が登場し
物語は大きな転換地点へと進みます。

攻様の正体がうっすらと見えかけた時点で
2人がすれ違った事からあわやな展開を迎え
ドキドキMAX!!

その後、
攻様はあの術に手を出して
受様もあの術を試すのだろうなと
展開自体も予想が付くし、

最終場面でのドッタンバッタンよりも
2人が一緒に暮らす事で
攻様はもちろん受様が人として成長する
あたりのエピソードのほうに
重きが置かれているので

攻様側の事情があっさり落着
もうひとひねり有るかな!?と思っていた為
ちょっと残念な気もしましたが
ハッピーエンドまで
たいへん楽しく読ませて頂きました♪

所々にある攻様のもふもふな所作と
天然な攻様のちょっと抜けてる言動が
とても微笑ましく可愛らしくて
みろく先生の絵柄ともベストマッチ♡

今回はファンタジー&子育てモノで
成瀬かのさん『或る猫と博士の話。』は
いかがでしよう。
こちらも攻様が男前に育ってますよ。

4

久々のヒット!

ランキングに入っていたので読んでみました。
久々にヒットです。
一気に読み終えました。
面白かったー。
人外、モフモフ、年の差、子育て、ショタ期?あり。
攻めが受けをぶれずに一途に愛してて甘やかす。
好きな設定がいくつも入ってる!
こちらが攻めなのね?の意外性もよかった。
魔術師オジェは口は悪くて偏屈だけど、可愛くて優しい。愛しくてたまらなくなる。
ウゴウゴにキュンキュンしまくりです。
不老不死、王宮に、跡継ぎ問題にハラハラエピソードもあり。
最後まで飽きさせません。
久しぶりのヒット作でした。

4

オジェって軽い鬱だったんじゃないかと思うんですね(個人的見解)

テーマは壮大。
大げさな言い方かもしれませんが『人生』について考えちゃったりしたんですね、読んだ時。
そのくせ、語り口が羽のように軽いんです。あ『軽い男』とかの『軽さ』ではなくて、平易で暖かみがあって、人を追い詰めないという意味です。
「なんか、なんかこの感じ、どっかで会ったことがあるんだけどなぁ」と考えていたのですけれど、思い当たったのは、所謂『名作児童文学』!。
あたくしに人生を教えてくれた、あんな本やあんな本を思い出します。
これも『学校図書館に置くべき名作BL』の一冊なんじゃないか、と思います。

ここからネタバレしまーす。

レビューも私で5人目なのでお話の筋は追いませんが、こんなに色々考えてしまったのはオジェが『不老不死』だからだと思います。
それと同時に、彼は数百年前の大戦で魔術師として戦ってるんですね。実際に自分の手を汚しているんです。そのことに後悔をしている訳ではないけれど、自分が本当に助けたかった妹は助けられなかった。厭世的になったというほどではないみたいなのですけれど、でも、その手の陰謀術作が嫌になって森に隠遁している。

これ、すごく虚無感を感じてしまったんです。
オジェって人と接するのが不器用だけれどいい人で、だから捻くれている訳ではないのですけれど、若く(実際は歳を取っていますけれど)美しく、賢く、ある意味『人間が欲しいものを何でも持っているような人』なのに、人生に対しては投げやりに見えるのです。
「風呂が嫌い」とか「身なりにかまわない」というのも、もともとの性格もあるのでしょうけれど、そればかりではないんじゃないかと思うのですよ。
生きる目的が乏しい人。
人生の喜びを感じる部分がすり切れてしまった人。
そんな感じです。

それが、大怪我をしていた子どものヴァリを拾って育てていくうちに、子どもが本来持っている生命力の強さみたいなものに触れて、人生を取り戻していくというか、命がキラキラしていくというか、そういう部分にグッときました(今すごく忙しくて疲れている所為もあるのかもしれないんですけどね)。
子どもと身近に接したことがある方は、この感じ、解ってもらえると思います。

子どもと関係ない人生を送ってきた方でも、超年下攻めであるヴァリくんの一途さにはクラッと来ると思うんです。子どもの頃はやんちゃで、20歳頃には落ち着いた男性になるのですが、この人、大人になって落ち着いても、若いのね。どっか熱いのね。
「いやー、こんなのに想われたら『お爺さん』オジェも若返るでしょ」と思いましたですよ。
このLOVE部分も『エロ度少なめ』ですけれど、かなり萌えます。

「もう若くない」と一度でも思ったことのある姐さま方にお勧めしたい。
恋は、何度でも青春を運んでくると思うのです。

5

有限は大事

先生買い。
表紙の表情通り、ちょっとスネっとする可愛い方でクスクス笑えて、とっても好きなお話でしたので神。女々しくなくさっぱりしていて、子供っぽい、そしてお風呂ギライ(笑)な可愛らしい方がお好きな方はぜひぜひ。「本編220P弱+先生のあとがき」です。

お話は、真っ黒に火傷し意識が朦朧としたおこちゃま人狼が、真っ黒い影に助けられるところから始まります。目覚めると痛みや苦しみはないけど、記憶もなく、真っ黒影が「ふふ、血を取って実験するんだ」等と言うのをこっそり聞いたため、恐怖のあまり逃げようとして・・・と続きます。

舞台は中世ヨーロッパという印象。飛び道具なし、魔道ばりばりあり、猫人や人狼や人外が人と対等で、国を作っている世界です。
攻め受け以外の登場人物は、オジェの昔の同僚、ヴァリの友達になった猫人二人等。皆いい人で大好き。特に猫人の長が好きだなあ、人生の深みを知る、いい爺ちゃんだ。
みろくことこ先生の挿絵はもともと大好きなのですが、今回、すごく好きな絵が。大きくなったヴァリに身支度を整えてもらって髪を結ってもらっている図が1枚あるのですが、ちょっとテレっとしているオジェがめちゃくちゃ可愛らしくいじらしく、たまりませーん。めちゃくちゃ本文と合ってた印象です。

**最も好きだった部分

オジェが時を止める魔術により、全く歳をとらないのです。それを知った時のヴァリとのやり取りが猛烈に好き!永遠って嫌いなんです。終わりがない=私にとっては恐怖。それをそのままヴァリが話してくれて、「そうよっそうよねっっ」と一人大興奮。限りがあるからこそ、人生って楽しいはず。そして永遠の時を一人歩む予定だったオジェの孤独を思いやるヴァリ、なんとか共に歩めるようになりたいと頑張るヴァリに、そしてそれを失うまいと必死に頑張ったオジェに涙しました。

お風呂が嫌いで、脱いだら脱ぎっぱなしみたいだし、髪の毛は梳かないし、泣いてたら「腹がいっぱいになったら泣き止む」だの「寝たらいい」だのと、テキトーそうに見えて子供の本質をついていて、魔術に夢中で、人付き合いが苦手だから挙動が不審になってウゴウゴ動いたりして、もう強烈に可愛いオジェ。二人で仲良く歳とっていけるという最後が本当に幸せ。
あー可愛い。ファンタジー好きな方に是非おススメしたい一冊でした!

4

#魔女集会で会いましょう

魔術師が気まぐれに拾い育てた子どもが大きく育ったらイケメンスパダリで、魔術師がお世話される側になりました、なお話。途中で「あれ?ツイッターで流行った#魔女が集会で会いましょう みたい」と思っていたら、公式でそれがテーマの作品であると紹介されていて納得でした。

魔術師ヴァリは、森の中でひっそり1人で暮らし、その本当の姿を隠して生きていた。そんな中ボロボロに弱った竜神族の子どもを見つけ、命を助ける為に連れ帰る事に。最初は怯えられながらも、オジェと名付け一緒に暮らしていく中で2人の間には深い愛情が育っていきます。

ヴァリはある理由から黒い影になり姿を隠しているのですが、その姿に小さなオジェは怯えて、助けられたのに泣き出す始末。仕方がないと本来の姿を見せたところ、オジェはヴァリに見惚れるのです。このシーンがすごく好きでして!!そこからヴァリはオジェの前では本来の姿で過ごすようになり、オジェは懐いていくのです。

成長したオジェは逞しく好青年に育ちます。ヴァリの身の回りのお世話も欠かせません。そして、ずっとヴァリの側にいれるように模索するのです。
ヴァリはヴァリで、オジェの秘密を知ってしまい、オジェを護るように模索します。

優秀だけど人と離れた魔術師ヴァリが、オジェによって癒され絆されていくところ。幼いオジェとのやりとり。そして成長したオジェと、養い親だったヴァリの、深い愛情に癒される事間違いなしです。優しいお話で、また世界観もしっかりしているので、癒されつつ話にも入り込めました。

2

笑いあり、萌えあり。

作家買い。
作家買いですが、小中作品の中でもダントツに面白かった。


瀕死の人狼(なのかどうかがこの作品のキモ)・ヴァリを拾い、命を助け、そして育てる魔術師のオジェと、彼に救われたヴァリとの恋のお話。

魔術師としては超一流。でも厭世的で天然ちゃんのオジェ。
今まで子育てをしたこともない彼が、右往左往しながらヴァリを育てていく。

一方のヴァリ。
子どもらしい無邪気さを持ちながら、オジェを心から慕うようになっていく。
それは、彼がオジェに拾われ助けられた時から一貫して変わらず。オジェ一筋のヴァリは、まさにわんこの鑑です。

オジェにしろヴァリにしろ、過去のしがらみや環境が非常に複雑。

彼らの過去の謎を紐解きながら、時にコミカルに、時に涙を誘い、時に萌えが爆発しながら進んでいく展開の仕方はさすが小中さんといったところか。

森の中にひっそりと暮らす二人なので、世界はとても狭い。
狭いながらも、彼らを取り巻く周囲の人たちが非常に魅力的で、ストーリーに厚みを与えていました。

オジェにしろヴァリにしろ、相手の事だけを想い、そして愛し合う。

萌えが上がり切って降りてきません。

オジェとヴァリのコミカルなやり取りに爆笑しつつ読み進めましたが、中でも個人的にツボだったのがオジェの「ウゴウゴ」という動き。
自分の動きを、ヴァリに突っ込まれて初めて自覚するオジェの可愛さに悶絶し、その動きをイメージして爆笑し。もう最高、という言葉しか出てこない。

ヴァリがオジェに拾われることになった「理由」はややシリアスで、ベースにあるのはなかなか痛い展開ではあるのですが、シリアス一辺倒でもなく、コミカルなだけでもなく、そして年下攻めというBL的な萌えもありつつ。めちゃめちゃ面白かったです。

挿絵を担当されたみろくことこさんの可愛らしい絵柄も、この作品の世界観に合っていて非常に良かった。

文句なく、神評価です。

8

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