• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作花の芥

椿木,ヤクザ若頭,潜入捜査官
加白 累,ヤクザ組長

その他の収録作品

  • -跋-
  • カバー下 あとがき

あらすじ

その男は、狂惡で孤独で美しい。

蘇我組の若頭を務める椿木。
その正体が潜入捜査官であると知りながら隣に置く組長の加白を、椿木は自分の「よき理解者」だと思っていた。
椿木の狂暴で異常な本性を受け止め、暴力的な衝動や欲求はセックスで発散させてくれるから。
しかし、加白自身は何を考えているのかわからず、何も教えてはくれない。
そのことが気になりはじめた椿木は、彼のことを探りだして……

「利害関係なく僕を抱かせてやるのはお前だけだ――」
桐式トキコが描く、潜入捜査官×極悪非道ヤクザの狂愛BL。

作品情報

作品名
花の芥
著者
桐式トキコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
シリーズ
ヤクザ様のおもちゃ
発売日
ISBN
9784815500436
4.1

(96)

(51)

萌々

(18)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
10
得点
388
評価数
96
平均
4.1 / 5
神率
53.1%

レビュー投稿数10

”悪”、”異常者の間にある理解”、”冷酷な美しさ” に魅せられる…

「花の芥」は、お題アンソロ『極悪BL』が初登場でした。
冷酷で美しい加白だけが、椿木の凶暴性を理解し、異常な二人はヤクザの世界でのし上がっていく…
私は、加白にどうしようもなく魅せられています。

その後、『ヤクザ様のおもちゃ』に登場した加白は、嫉妬由来で復讐するつっまんない脇キャラに成り下がり…(正直、記憶から抹消したい)

続編の加白がどう描かれるのか?楽しみな反面、不安もありました。


椿木はヤクザに潜入している捜査官で、暴れたい衝動が抑えられない凶暴な男です。
悪人が許せないからではなく、悪人にだったら暴れても許されるから警官になった。

椿木の理解者である加白は、椿木に暴れる場を供給しなければいけないのに、あえて椿木を危険から遠ざけ、椿木の焦燥を煽る。
たいした理由はなく、ただそれを見るのが楽しいから。

そして加白は椿木の凶暴性を身体で受け止める。
椿木は、加白の身体に狂気をぶつけ、首を締めて加白の命を自由にできる快感を得て、やっと落ち着きを見せる。

椿木は、加白の手のうちで弄ばれているのを知りながら
「抱かせてやってるのはお前だけだ」と言われると嬉しそうに笑う。
彼らの狂気を理解する必要はない、
ただ彼らの狂気を愛でるのが『花の芥』の楽しみ方だと、私は思っています。


子供のために金を奪った男を、なんの戸惑いもなく殺せるのが加白って男です。
でも過去を嘲笑われた時だけは、熱い怒りを見せる。
それが気になって椿木が加白の過去を調べ出すと…

加白は忌々しい過去なんて知られたくない、でも普通の家庭で育ったにも関わらず真の異常者になった椿木に、不幸な生い立ちからまがい物の異常者になった自分がどう映るのかを知りたくもある。

椿木はどんな環境で育っても異常者になったはず。
でも加白は違う、もし普通の家庭で育っていたら違ったかもしれない、そんな未練を打ち消せない加白にとって、真の異常者である椿木の闇は眩しく見える。

親に愛されず、拾われたヤクザに利用された加白の生い立ちは不幸です。
でも不幸の中で、生きる術、戦う武器を見つけて生きようとする加白はやっぱり美しいと思う。


加白と椿木の間にあるものは恋愛感情ではありません。
ただの ”理解” 、いや椿木が最も求めているのが ”理解” であり、加白には ”理解” が救いになる気がします。
加白は、椿木という理解者を得て、より強く、より美しくなっていくんだと思えます。


私は加白の弱いところなんて見たくなかった。
ただ冷酷で美しくあって欲しいと思っていました。
でも加白の弱さを知っても、やっぱり加白は美しいと思えたから、私は続編を読んで良かったと思っています。


桐式先生がTwitterで
【「悪いやつに改心させず悪いまま、カプの場合は相乗効果でより悪く精神」を大事にしたかった】と呟いていました。

あぁ、私が『花の芥』に魅せられているもう一つのポイントはそこだ!
甘イチャなBLセオリーに落としこまずに、”悪” を描く。加白と椿木は出会ったことで、”異常” の相乗効果がうまれる。
善悪を説かず、ただ ”悪” を ”悪” として描ききっているから、私は『花の芥』に引き寄せられるんだ。

9

悪を選んで進んでるっていう、強い部分も好きです

そもそも個人的にヤクザものは好きなので、買って見ました。私はこれで桐式先生の作品を買うようになったのですが、これだけはなんだか他のと種類が違うようです(他の作品も好きです)。

まず加白さんが美人で大好きです笑
美人で真っ黒って雰囲気にミステリアスのようなものを感じてとても好きです笑 ただそういう人って過去が複雑だったりで暗いところが多かったですね。その中で加白が何を感じ、考え、ちゃんと自分で選んだ人生であるってとこは強さを感じて、人間的にも好きになりました。

椿木は正直よくわからない人だったなと思いました。社会の中で、型にはまったように生きようとしてて、でも大きい破壊衝動を持っている。サイコパスなのは分かったのですが、わりと人間らしい人だったので、難しい人でした。

加白と椿木はこれからも一緒に生きるだろうな、とは思いましたが、この先に2人がどうやって生きるかっていうのは想像出来なかったです笑 きっとニヤニヤと悪いことを考えてるのかなとかは思いますが笑笑

ちなみにここまで人が(モブが)出来ては死んでを繰り返すのは初めて読みました笑
こんなに人が死ぬBLってあるんですね笑笑

4

えぐい。

極悪BLアンソロジーのキャラからの、ヤクザ様のおもちゃからの、で今作(間違っていたらすみません)

エロのシチュエーションとしては性癖ど真ん中をでした。メインの受けがメインの攻め以外に挿れられる描写もあります。首閉め、受けが内蔵に傷を負ってからのそういうシーン。
ありがたいなと手を合わせています。

ストーリー的には疑問点もありますが、違和感なく読めます。
また、ヤクザ様のおもちゃ2巻でも彼らが出てきますので、お好きな方は是非。

今作に出てくるカップリングの同人誌も購入させて頂きましたが、最高かな?と思いました。
商業単行本と交互に読むと、単作で読むより味が出ると思います。

2

美人誘い受け

こういう誘い受け美人さん大好き!
ヤクザものはこういうのがいいです!
部下(潜入捜査の刑事)の相手を痛めつける趣味嗜好にも萌える

手袋無くすくだり、エロじゃないのにキュンとしました。

ココ最近呼んだ中で1番のヒットです

1

唯一無二のふたり

クールなふたりかと思ってましたが読めば読むほど愛があって独占欲のかたまりでめちゃめちゃ好きでした!

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP