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憧れのアイドルと急接近!? 只のファンから恋人へ、夢のステップアップ!
筋金入りのドルオタ眞宙が、推しアイドルのカイリとばったり出会って恋人に…!!!!
なんていう全推しをもつ人間の夢な展開よ。
まぁそれを期待してこちらも読むわけですが。
ピュアな眞宙に惹かれていくカイリ、トントン拍子にキスやら次の展開やらにいきかけるも、
カイリを想うあまり身を引く眞宙、見ているこっちが「なんともったいない……( °_° )!!」
田舎に引っ込んだ眞宙を追いかけるカイリ、
王道だけど大好きな展開です!!
痛いことがない、フレッシュ、デリシャス、スイートな1冊です♡
こんなことがあったらいいなあという、ガチヲタの妄想を延々聞かされている感覚だった。推し相手の夢小説のよう。
受けは田舎から出て来た眞宙。口調が柔らかく中身は重度のドルヲタで、特定の話題にだけ饒舌になるときは早口っぽい。思考も行動も乙女すぎなため、挿絵がなければ女子。店長が務まる器に見えず頼りない。
攻めは芸能人のカイリ。なぜこんな足りていない人のようなしゃべり方をするのか。長く芸能界にいたわりにピンチの切り抜け方がダサすぎて、もっと上手くやって欲しいと思った。他も全て空想的なのだから、ここもファンタジーで良かった。
両視点で受け攻めそれぞれの視点から同じシーンを繰り返しており、しつこい。別視点に移して前のシーンを説明する書き方は野暮ったすぎる。さっきのあれはこういうことですと言い訳のよう。とにかく洗練されていない印象が強かった。
ストーリーはカイリが踏み込み、眞宙が拒みの連続で進む。眞宙視点から見ればそれは控えめで相手を想っての拒絶と受け取れないこともない。が、ただ拒否されただけのカイリ視点で見れば辛いと思う。眞宙はそこは考えないんだろうか。
こういう自己完結型の受けは身勝手にしか見えない。どこが健気謙虚なんだろう。たとえ相手のためでも言わなければ伝わらないのに、何も言わずに行動して相手を傷つけ、一人勝手に悲しんでいる。泣きたいのは相手の方じゃないのかな。
女優とスキャンダルなベタエピソードがありつつ、最後まで攻めが頑張りハッピーエンド。逃げても拒否っても既読無視でも憧れの王子が一途に追いかけてくれる夢展開。眞宙には応援したいと思える要素が微塵も無かった。
少しくらい眞宙から動けばまだ良かった。相手に働きかけることはなく、自分自身に対し内向きに葛藤するだけで想い人が手に入るのは都合が良すぎる。裏で頑張る眞宙をSNSでカイリがちゃんと見ているのも古の少女漫画でなんだかなあ。
受け身だっただけの受けが幸せになっても、何の感慨もない。攻めが一方的に求愛するこういうの好きだね……、と冷めた。
推しと無自覚恋愛バトル参戦!
小学校三年生の時からアイドル隅友カイリが大好きな眞宙。
上京したらなんと眞宙が店長を務めるカフェにカイリが買いに来て!
眞宙のファン心理から恋心へ育つところ、近くで長く見守りたかったのに、カイリのアプローチに揺れたりゴシップに傷つくところ。
またカイリも乾いた芸能界でしのぎを削り生きてきて、素朴な上京青年眞宙に惹かれるところ。
眞宙のギャップにますます目が離せなくなり初めて純粋に恋をするカイリ。
眞宙がファンだとバレてはいけない!ところでもどかしい部分もあり。またカイリと距離を置くのもカイリが気の毒で。
素朴な眞宙がそんなつもりはないのに、カイリが恋の駆け引きに振り回されたり。
高知の夜は良かったですね!
やっとやっとお互い言いたいことが言えて。
「いやちや」なんじゃそれは!萌え過ぎでしょう!
カイリのためのトマトジュースに込めた想いも無事に届いて。
山奥の実家に家族勢ぞろいの中で上座に座るキラキラしいカイリと、その前に家中から掻き集めてきたであろうお菓子やら果物やら。そのシーンのイラストが見たかったなあ。
電子書籍で挿絵あり。受の乳首が立派です。
子どもの頃から芸能界に身を置いてきた元アイドル×攻のことを小3から応援し続けている高知出身の純真田舎っ子です。
読んでいる間じゅう考えていたこと。
眞宙うらやましいいいいいいいいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
アイドルや俳優さん、声優さんを好きになったことがある人なら、誰しもが一度は妄想したことがあるのではないでしょうか…「ある日道端でばったり推しと会えたらどうしよう」と。
このお話では道端ではなく、自分が働いているお店に推しが現れるのですが、そこからお店にたまに来てくれるようになって、少しずつ普通に話せるようになって、そしてまさかの急接近…!という、夢のようなエピソードが詰まってます。あ〜〜私もこんな風に推しと出会いたい。ひとしきり妄想できて、それだけでも十分楽しめました。
そして出てくる食べ物がおいしそう。サンドイッチやスープ…飯テロ注意です。
ストーリーとしては、「こんな夢みたいな話あるかよ!」と突っ込みを入れたくなる気持ちは山々なのですが、眞宙がファンとしてカイリとの距離感を必死に考えているところはとても共感できましたし、そのせいですれ違ってしまうのですが、終盤、カイリがわざわざ眞宙の実家まで行ったことで、眞宙もカイリが本気だとわかってようやく踏ん切りがつくところなど、納得感がありました。
カイリは人懐っこくて、でも決めるところは決めてくれる、かっこいい男。カイリが表裏のない性格だったおかげで、眞宙もすんなりカイリのことを恋愛の意味でも好きになれたのだなと思います。そんなカイリに気に入られる眞宙がうらやましい…(2回目)私も眞宙ほどじゃないかもしれないけど毎日人生がんばってるからぁ〜神様仏様推し様〜〜!!
あと眞宙の方言、ずるいです。高知弁ってこんなに可愛いんでしょうか。高知弁交じりのエッチシーンは激かわです。
すっっっごく面白かった!
川琴先生は甘さをふわっと含んだお話や、どんな職業のキャラクター達でも魅力的に描くのが非常にお上手な作家さまという印象があります。
可愛さあり、甘さありの中で、登場人物達が繰り広げる恋愛のもだもだ感がなんだか読んでいて心地が良いと言うか。
くどすぎず、あっさりすぎず、絶妙なさじ加減で描かれているんですよね。
読み終えた時には作品の"CP推し"になっちゃう。
今作も、読んでいて日常の疲れをパッと吹き飛ばしてくれるような楽しさと癒しがある夢いっぱいのお話でした!
元アイドル×サンドイッチ店店長(アイドルオタク)という組み合わせの両視点・両片思いものです。
受けの眞宙(まひろ)の行動と言動に終始共感と好感を覚えてしまう今作。
偶然お店に来店した長年の憧れの人…いわゆる"推し"のカイリを前にして頭が真っ白になって固まってしまったり、必死に己を律して接客をしようとした結果、わけが分からない事を言ってしまってアアァ〜〜!こんなはずじゃ…!…いやいや、えっ、本当に実在してるの??これは現実??となったり…
すごく分かる…!そりゃそうなりますよ…!
しかしながら、ときめきつつも自分が何をすれば彼の不利益となってしまうのか、何が最良なのかを一歩引いて考えてから行動する姿はオタクの鏡と言っても過言ではないでしょう。
我が推しに我迷惑をかけるべからず。
と、一歩どころか何歩も引いて考えてしまった結果、恋愛面では誤解とすれ違いが生じて、ものすごーく遠回りになってしまうことに…
こちらの眞宙、カイリオタクとしても一途なのですが、実家で作る野菜に誇りを持っていたり、お客さんに1番美味しい状態でサンドイッチを食べて欲しい!と、お仕事に対しても一生懸命な姿が好感度大でした。
食に関する描写も細やかで、思わず想像してはお腹が減ってしまうほど…
こんなに野菜がおいしそうに描かれている小説は初めて読みました。
きっと眞宙が作るサンドイッチはおいしいんだろうなあ。
近所にこんなお店があったら通っちゃう。
一方、お相手となるのは荒波のような芸能界で「チャラ王子」というキャラクターで売っている、元アイドルのタレント・カイリ。
実際はチャラさとは無縁で、むしろかなり真面目で少し達観している感じ。
体を張った仕事でも本来の自分とは違うキャラクターでも、与えられているものは全てこなす。プロです。
たとえ今は求められていなかったとしてもダンスや歌のレッスンも怠らない。
芸能人だからと驕った感もない好青年です。
そんなアイドル系タレントとしては100点のカイリですが、幼い頃から芸能界に身を置いて色んな人の「汚いもの」を見て来たせいか、人に対しても恋愛に対してやや諦めのようなものを感じてしまっているんですよね。
人と恋をする事の喜びや幸せを知らなかった彼が、眞宙が作ったサンドイッチをきっかけに少しずつ眞宙に惹かれていく様子が自然でしっくり来る。
スープについてああでもないこうでもないと言葉を交わしたり、2人のデートもきゅんとしてしまう甘さ。
読んでいてすごくみずみずしさを感じます。
カイリからのアプローチにどきどきしながら、勘違いしちゃだめ!好きになっちゃだめ!と何歩も引いちゃう眞宙と、眞宙に惹かれて積極的にぐいっといくものの、実は恋愛面ではちょっぴり初心なカイリが眞宙の態度に一喜一憂し「どうしよう?」となったり、これぞ両片思いの良さ!という焦らしっぷりがたまりません。
それでも諦めず、眞宙の実家まで追いかけて行ったカイリの行動力と思いの強さと真剣さに拍手喝采。
この、ドンと家族の前まで行っちゃうシーンがすごく好きでしたね…!
祭壇部屋まで本人に見られてしまう(笑)
そしてですね、2人のキスの描写が本当に素敵なんですよ…!
一晩中していたいくらい気持ちが良いキス。
愛に溢れるじっくり味わうキスというか、好きな人とする気持ち良さが心から伝わって来る丁寧なキスシーンでした。
ベッドシーンよりも好きかも。
そして眞宙の方言が!すっごく可愛い!!
普段あまり馴染みのない土佐弁混じりの方言が、カイリの言葉を借りるのなら「どちゃくそかわいい」。
「いやちや」をいっぱい言わせたくなる気持ちがよく分かる…
今作は2人とも人間性がとても良く好感度が高いキャラクターだったので、好き同士のすれ違いに終始むずむずする焦ったさを感じつつ、最後にはペンライト片手に推しと推しの幸せを願ってやまないただのオタクと化してしまいました。
ああ、推し2人が無事くっついて私も幸せ。
2人の幸せが最高のファンサです。
これで安心してペンライトを置けます。
本当に応援したくなる可愛いカップルでした!