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神作品

エキスパートレビューアー2023

女性まふにょさん

レビュー数2

ポイント数54

今年度50位

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鬼塚を通して見る柳浦が良き

コワモテ彫り師×天然ハイヤー運転手のお話。とぼけた天然キャラの柳浦が良い味出してるんですが、主な視点主は攻めの鬼塚の方になっていて、“鬼塚を通して見る柳浦”が可愛くてめちゃくちゃツボでした!
鬼塚はわりと早い段階で柳浦に惚れちゃってます。それが彫り師ならではの惚れ方になってるのがすっごく良い。相手に欲情してる様子なんかも、受け視点ではほぼ見られない描写で、読んでて楽しかったです。
柳浦は珍しいくらいの天然キャラ。心配になる一歩手前なのが絶妙な塩梅で、作品を明るく気軽な雰囲気にしてくれてました。たまに出る無邪気さにより、鬼塚の忍耐力が試される展開に笑ってしまいます。
恋人になるまでは鬼塚が頑張る攻め主導のお話でしたが、友達としては積極的だった柳浦なので、今後は対等に想い合っていけそうな二人だと思いました。
こういう気負いなく読める前向きなお話は、元気をもらえて大好きです。どんな気分のときに読んでも良い。ある日ふと読み返したくなるタイプの作品でした。

ここまで綺麗に心に落ちてきたのは

めちゃくちゃ良かった!何度も読み返してしまいました。地味な恋愛特化作品で、じわじわ心に沁みてくるのがたまんない感じ。大人が全力で恋してる、二人ともが必死ですごく良い。
出口は明るく外交的で要領も良く、上手く生きてる感出しててとても好き。そんな出口がノンケに恋してボロボロになるなんて、ぐわっと心掴まれるし見応えしかないです。打算を自覚しながら動くとこも好き。怖さを知ってる大人の恋だなって。
小野田はとことんイイ奴でした。疑問・違和感を曖昧にしておかない、ちゃんと対話に持ち込む姿勢が素晴らしい。まあHの誤解は笑ったけど。ノンケが男とってなると、できるかできないかは大きな境界線で、だからこそというかこういう作品こそHシーン必須だなあと思いました。
くっついた後の二人も、ケンカの仕方見てると長く続きそうでほっこり。出口が嬉しそうだと何だか泣けちゃうな…。
読後に分かるタイトルの重みに脱帽です。一冊丸ごと「それでも、」抗えない恋のお話。ノンケが男に恋するまでの流れが、ここまでストンと綺麗に心に落ちてくるBLは初めてかもしれません。この先も定期的に読み返すと思います。

あー…ここで終わるっておいー…

8巻まで連続で読み、こんな状態で放置されるってどうしたら…と戸惑いながら読み終えました。4巻あたりで次を待ってたファンの皆様すごいな!?二人の関係が変わるんだか変わらないんだか、どうなるの?ってとこで「続く」っておいおい。
百目鬼はよく分からない男になってたけど、いっそ結婚くらいしていれば矢代も素直になれたのでは?と思わなくもないです。それくらい衝撃を与えないと向き合わない気が…ってダメか。
とはいえ矢代は矢代なりに振り回されまくってて意外でした。弱々になってるのは歳のせい?ヤクザ稼業の策を練るより百目鬼に気を取られる描写の方が印象的で、百目鬼と立場逆転、矢代は本当にやっとここからなんだなあと感じます。
それにしても最後の奇行はどうしたんだ百目鬼…。再会後は嫉妬で動いてるわけじゃないように見えてたけど、城戸と矢代を引き離す理由はただの私的な怒りでしかない気がします。それまで抑えていたものがついに溢れてブチ切れたってことなのかな。
このシーン、最初は驚きでいっぱいで、ちょっと前から読み返すとじわじわ興奮が勝っていき、三回読んだら萌えになりました笑。抱き方は変わっても、迫り方の下手さ不器用さは変わってなくて、あ、百目鬼だ…ってなる。
いつの日か矢代の方が先に理性を失くして、百目鬼の目の前でぐっちゃぐちゃな感情を吐露する展開が見られることを期待しつつ、次を待ちたいと思います。

囀る史上最高の滾り!萌え。

ふわわわわ!離れ離れからの再会で、驚くほど萌えました!囀る史上最高の滾り!まじびっくりした!え、この漫画萌えるやん…て今さら。
あと(失礼ながら)今まで矢代は雰囲気美人と思ってたのが、めちゃくちゃ美しく見えました!四年分の色気か!カタギ装った若作り?なギャップ萌えもあって、キレそうになりました。冷静に一つ言うとシャープな線は美人度アップしてくれるよねっていう。世のすべてを憂う雰囲気が良きかな。
ストーリーは新章開始の様相。ニヤニヤしてこっそり目立ってた綱川がこんな形で出てくるか~とか。秘かに美人だと思ってた天羽の出番が増えて嬉しかったり。天羽の話は単独で読んでみたいです。スピンオフが欲しいキャラ。
矢代と百目鬼は…もうなんなんでしょうね。矢代は3巻あたりで自己肯定について深みに嵌ると見せかけ悪い方向に開き直った?と思ったら、今回次なる課題が提示されたような。人は変わるか変われるか。なんてメンドクサイ禅問答。
頭・あなた・矢代さんと呼ぶ百目鬼に感化されて矢代は変わっていくのかな。道のりは長そうだけど、最後まで(作品の完結まで)見守ることができたら良いなあと思います。

矢代の核心で歪の本質では…

5巻のあとがきで一つの区切りとありましたが、これもまた一つの大きな区切りでは…と息を吐く6巻でした。矢代と百目鬼だけでなく、矢代と影山に関しても、清算という言葉がチラ付きます。
組の大規模な騒動が男の嫉妬に集約されてしまうという、厄介な展開。そして矢代と百目鬼も、面倒な袋小路に入ってしまいました。
矢代の中ですでに百目鬼はシャットアウトされているのが分かりすぎる態度で、取り付く島もないです、表面上は。それでも百目鬼くらいは十分騙せるわけで、相手を傷付けながら自分をも傷付けている矢代が痛々しいです。
巻末の短編は矢代の核心で歪の本質だと思うんだけど、なぜ本編扱いじゃなかったのかな。すべてが終わった後に理解する百目鬼がまた…苦しい…。
読後に表紙を見るとなぜか泣けてきました。5巻のラストシーンから6巻の二人が流れるように思い浮かびます。この表紙、今のところ出てる8巻までの中で一番好き。

こんな矢代を幸せにするのは

BL的には大事な巻になるかもだけど、それより印象に残ったのはヤクザものの魅力についてでした。
あちこちで男惚れが発生してて、血生臭いのに熱くキラキラしてて、なるほど!っていう。読み手でハマればその沼は深そうだとか、作り手は描き応えがありそうだとか。どこまでも濃くできそうな世界ですごいなあと。
肝心の矢代と百目鬼の関係は、やっとここから第一歩、しかしここから長そうだ…という感じでした。矢代は殻を壊されて、即、より一層分厚いシェルターを築いてしまったみたいな。
それでもまだ影山は特別だったんだ…てとこが切ないです。正直、私は矢代を幸せにするのは影山であって欲しかった。本気で傷めつけて欲しいときに抱きしめてくる相手なんて、一緒にいるのは苦しすぎる。勝負じゃないけど、分が悪いと思っちゃう。それなら影山のように、何もせずそばにいてくれるだけの相手の方が楽。
久我に言われなければ気付きもしなかったことを矢代に突きつける影山のセリフは、何かしらの感情が乗ってたのかな。矢代にだけ一方的に致命傷を与えていたなら、それもまた切ない話だと思いました。

だから見たくなるのかもしれないなって

今回は七原視点から見る過去矢代とヤクザなゴタゴタと二人の進展?って感じかな。ヤクザなファミリーに夢見てる七原の好感度が上がる巻。
矢代は過去も現在も他の誰を通して見ても、人間に見えない不思議なキャラ。もう4巻分も見てるのに、いまだに温度が感じられません。でもだからこそ見たくなるのかなあと思ったりもします。矢代がまるで人間のように感情を揺さぶられることがあるのなら、ぜひその瞬間を見てみたい。
百目鬼は薄々苦手かも?と思ってたけど、今回やっとその理由が見えた気がします。矢代にとって相性が良すぎて最悪で、矢代の奥底で守られているものを壊す気配を強く感じるからかなあと。こういう話はすごく怖い。読む方もダメージを負うから気合いと心の健康が必要です。
そしてラストは矢代らしい破壊の呪文で百目鬼的にはジ・エンド。ここまで来たら最後まで見せてもらわなきゃ気が済まない!となりました。次巻が出てなかったら、このやり場のない感情をどうしたら良いのか本当に困っていたと思います。
読後は本当にたまらない気持ちになったので、これは(自分の中で)神評価じゃなきゃいけない気がしました。

紅椿 コミック

三田六十 

切なくて泣ける人外もの

こういうの好きです!切なくて泣ける人外もの。鬼が言葉もしゃべらず表情も乏しいだけに内面は察するしかなく、解釈の余地が広いです。生態も価値観も異なる鬼がどうとでも取れるので、自分の中でどこまでも膨らませることができる作品だと思います。
佐吉は村人たちが言うように魅入られてアカしか見えなくなっていて、その様子が叙情的というか美しいと感じました。自ら破滅に向かっていく人を見ているよう。
ラストは個人的には天国オチの方が深い余韻に浸れた気がしますが、本編に辛い描写がとても多かったので、生きて幸せになるこの展開が救いになって良かったのかもしれません。
気になるのは佐吉の鬼語?のような告白シーン。「俺はお前のことを…」の続きだけアカに通じたってことなのかな。人語で何と言ったのか分からないのもまた素敵でした。

ほっこり癒やし系。田舎の日常物語

とても穏やかな気分になれる作品でした。時の流れがゆったり。メインキャラは成熟した雰囲気のカップルで、自然いっぱいの田舎で暮らす幸せそうな二人をたっぷり見せてくれます。背景絵がどれも綺麗で丁寧で見惚れました。
タイトルから分かる通り、ただの日常物語では終わりません。いきなりファンタジー?な設定で、碧唯が手のりサイズになっちゃいます。この絶妙な五頭身が可愛い!
理由はすぐに明かされるので、謎解きのお話ではないみたい。日が昇ると小さく、日が沈むと大きくなります。太陽の動きに関係するの、何か意味があるのかな…ないのかな…。夜は彼氏と同サイズになっていちゃついてました。(エロなし)
二人の出会い編も描かれていて、とても良かったです。弧帆の玄関しか作らないドールハウス作家って設定が良い!勝手に深読みできそうなやつ!笑。
今のところ一話完結形式になってるので、続きが気になるギギギ…となる終わり方じゃないですが、二人を見守りたいから次巻も読む!ってなる作品。すでに出来上がったカップルで、恋愛の過程を楽しみたいときは物足りないかもですが、癒やし効果は抜群でした。
お気に入りは一ページまるまる使った風景画!なんて贅沢な!他のコマも細部の小物まで描き込みが丁寧で、田舎の空気を感じられる画面の数々が良かったです。

どこまでも話を広げられそうな

面白かったー!凝った設定と独特の世界観と可愛いお菓子絵に、クセの強いキャラばかりだけど全員好き!ってなるドハマリ感。表紙からは想像もできない漢字の多さ!笑。萌えポイントが多すぎて大変でした!
春は一見平凡だけど、とても面白いキャラでした。快楽に流されそうで流されなくて、考えるときは冷静で、時に淡々と打算的だったり、欲望を素直に顔に出したり、いざってときは包容力を見せたり。「バブちゃん♡よちよち♡」は笑った。
天木は頭良すぎだけど情緒が未発達なとこ、かなりツボでした。そしてピンクぱっつん髪のインパクトに負けないキャラの濃さ!我儘を覚えたらすごそうだな…綿谷の心労が…。春に影響されて成長していくところはめちゃくちゃ可愛かったです。
元彼は悪顔だけど意外にイイ奴で、付き合っちゃえば楽そうだなって感じ。玉森は捻じれっぷりがすごすぎて、感心してしまいそうでした。どうやったらあんな性格になるのか、とても気になります…。
キャラもみんなすごいけど、ストーリーも面白く、どこまでも話を広げられそうな設定に引き込まれました。電子薬の無敵感やばすぎすごい!読み応え抜群の作品でした。続編も楽しみ!