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萌×2作品

アドバンスドレビューアー

女性muuebaさん

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声の演技のすばらしさを深く感じる作品

漫画で読んだ時に感じたイメージと声のイメージがかなり違いました。
最初は戸惑いましたが、通して聴くとこのキャストだからこその味わいがあったのだと思いました。

視覚のときより聴覚のほうが、作中のキャラクターが演じる役の名前が同じなのがより意味深く響きました。
あらた先生はひょっとして最初から音声化まで考えて同じ名前にしたのか、と勘繰りたくなる深みでした。

脇キャラ、いい理解者、友人で同業者を主役級の声優、斉藤壮馬さんが演じられていて豪華です。
斉藤壮馬さんクラスの声だからこそ性格や思いやりがより際立つと思いました。

普通の生活があって、俳優としての演技があって、そのほか、モノローグも多くて、いろんな声の演技を楽しめるのもこの作品の素敵なところdす。
モノローグは普通の作品より多めに感じますが、その心情表現がとても豊かで世界が深く広く感じられます。

コンプレックス や生まれを乗り越えていく様が丁寧に描かれていて綺麗なお話でした。絵もすごく綺麗だし最強の二世同士が結婚して最強のオメガマ 夫婦になってその子供が生まれたサラブレッドの物語をぜひ読み、聴いてみたくなります。

最初から最後まで不思議な印象、一筋縄ではいかないお話

まず表紙からして不思議です。
2人が並んでスマホいじりをするところからのキス、そして人物紹介
クソチャラ、関西弁、大学生×非処女な陽キャノンケ、大学生
コイツがクズ過ぎて恋にならん!

どういうこと?どういうこと?どういうこと?と疑問がいっぱい。

タイトルもだし、非処女な陽キャノンケというのもだし、どういうことなんだろうと気になりすぎて購入しました。

高校のときに身体の関係があった2人が数年ぶりに大学で再会してからの関係も不思議でした。
2人の気持ちがわからない、会ったり、勉強したり、また関係を持ったり、年頃の青年同士のような普通の楽しいやりとりがあったり、でも、すっきりしない気持ちのまま、話が進みます。

あっさりラブにならない展開、男男、男女のセフレという関係、絶妙なくすぐったさと、じれったさが続いていきます。
作者さんのセンスと感覚がすごいなと読み返してみて、改めて感心しました。
不思議なようで、実は現実味のある話なのかも、と思ってみたりしました。

ふわっとした感じのまま両想いになりますが、そこもやっぱり不思議だけど、かえって現実味があるような、いいラストでした。

描きおろしで告白してお互い認識しての(やることはずっとやっていたけれど)交際が始まるのが読めて、とてもよかったです。
描きおろしでよりラストが印象的になりました。

2人の今後のお話も読んでみたくなる、そんなラストでした。

両想いになってからの2人のその後のお話

社会人になったけどあいかわらずやんちゃなロウくんと、全世界が認めるであろう可愛さマシマシの佳乃さん。ロウくんの働き始めた会社で、同じ歳の先輩との出会いがあり、そこから話がひろがっていきます。

黒髪のロウくんが見たかったと、我慢して我慢してようやく口にする佳乃さんが、めちゃくちゃかわいいです。タバコのもらい火をしてよかったと微笑む佳乃さんも、めちゃくちゃかわいいです。
嫉妬したり、そのことをなかなか言い出せなかったり、言うことははっきり言ったり、日比谷くんへのフォローを丁寧にしたり、佳乃さんは人として凄く素敵な人です。
社会人の先輩としての助言をしつつ、かわいさ全開、最高最強の恋人、それが佳乃さんです。

ロウくんは恋愛だけでなく人間関係にあまりl苦労しないでやってきて、でも、佳乃さんとのことは小手先テクニックを使って失敗したのに、会社の気になる人にもちょっとその小手先テクニックを使ってしまったのかなと、ちょっと苦々しく見てしまいました。
でもロウくんは、経験してきたなかで、器用に相手との関係にとって良さそうなやり方を選んで実行しているだけで、ずるさはないようです。年齢分の経験しかしてないから、佳乃さんにつらい思いをさせてしまったり、配慮が足りなかったりしてしまうけれど、伸びしろがたくさんある男性なんだと思います。
佳乃さんがロウに夢中で、ロウが佳乃さんに夢中で、性格も年齢も経験も2人のお互いがちょうどいい、2人で成長して育んでいる愛が素敵です。

日比谷くんはとてもかわいそうな恋愛をしてきた青年ですが、前を向いて新しい恋愛を見つけられるようになることを祈っています。
前作に引き続き、スイくんの人の好さ、優しさが、多くない登場ながらたくさん描かれていてよかったです。
あとがきにもありましたが、私もスイと日比谷くんがうまくいくといいなと思っており、続編が読みたいです。
ロウくんと佳乃さんの同棲後のお話も読んでみたい。
前作も何度も読みましたが、こちらもすでに何度も読み返しています。
スピンオフも2人のその後もとても気になる物語です。

違った可愛さのある不器用な2人の恋

何度も何度も読み返しています。

イケメンで仕事ができて、社内での評判がよく、部下に慕われ、同僚にも大事にされている佳乃さん。
性欲処理はいろいろ工夫してしっかり楽しんでいて、恋愛経験がないことを切なく思いつつ、もういいかな、と、穏やか?老成?した生活だったのが、30歳の誕生日を前に、思い切ってゲイバーを訪れます。
店の人や客たちに温かく迎えてもらえる中、銀髪の美青年、ロウに惹かれてる佳乃さん、その佳乃さんにちょっかいをかけるロウ。
勢いで初セックスを体験する佳乃さん。

目覚めたら相手はおらず、体に不調が出てる佳乃さん。初体験の後としては、なかなか苦い状況の翌日を過ごしていたら、偶然、ロウと再会。
佳乃さんの気持ちの浮き沈み、片想いに対する姿勢、愛らしくて健気で、読んでいてとても切なくなりました。

ロウが恋愛に奔放で佳乃さんのことを軽くあしらっているのかと思ったら、実はロウもなかなか拗らせていて、佳乃さんを手に入れたくてあれこれ姑息な手段を用いたことがわかってきます。

佳乃さんは純粋で恋愛下手だけど、さすが大人、で、もうあきらめよう、となったあと、別の出会いを求めようとしますが、そこでようやく自分に素直になったロウが邪魔をして、2人は両想いとなります。
しかし、それで晴れて両想い!とはならないちょっとした後味の悪さがありました。

最後、うまくいったし、ロウが正直に話したから、よかったものの、佳乃さんがだいぶかわいそうでした。
ロウが気になって手に入れたくてしょうがなかった佳乃さんだからこそ、ロウを受け入れる器の大きさがあったのだなと思いました。

巻末の最後のエピソードがすごく幸せでした。
ロウくんは、これからたくさん佳乃さんに言葉で行動で愛情をきちんと示して、佳乃さんを幸せにしていってほしいと思います。
その幸せな2人の姿を読まないと納得できない、いかないので、続編がすごく読みたい作品です。

好きの表現が丁寧、そして綺麗


見た目も中身もとてもかっこいい先輩、宝くんと、純情純真で吸い込まれそうな綺麗な瞳が印象的な後輩、大進くんの物語です。

大事なペットが死んでしまって家にいるとさみしくなるから、と、外でずーっと泣いていた当時、高校生の大進くんが、旅行者の宝くんに声をかけられ、慰められ、送ってもらったことから、また会いたい、お礼をしたいと、同じ大学を目指し、東京に上京します。
重たいな?と思ったら、そう告げられた宝くんにもばっさり言われてしまい、ちょっとかわいそうな大進くん。
そこから徐々に距離を詰めていくのですが、簡単にほだされないで、ゆっくり丁寧に関係が深まっていく様子が描かれていて、とても綺麗です。
大進くんの好き、が徐々に変化して、自認も変化していって、対する宝くんの気持ちも徐々に変化してくのですが、その描き方が本当に綺麗。

鈴丸先生の作品は、目が印象的なキャラクターが多い印象ですが、中でも大進くんはトップクラスに目が印象的な気がします。
目は口程に物を言うというけれど、本当にその通りの青年で、深みがあって綺麗な心を持っている青年です。強烈ではあるけれど、憧れの気持ちだったはずが、実際に知り合って交流するようになってから、憧れが恋に変わっていく、そしてそれをなかなか自認しない様子に、とても萌えます。

宝くんは見栄っ張りで浮気をして家族を捨てた母親のせいで幼少期に嫌な思いや悲しい思いをしますが、温かい手と柔軟な心と財力を持つ祖父にたくさん愛情を注がれ、山が好きになり、いい青年に成長します。
その宝くんが、好き、についていろいろな考え、感覚を持ち、大進くんに対して、少しづつ好きが増していく様子がこれまた綺麗です。

2人が恋人になってから、すぐに100%の両想いでないところも素敵です。
実際の両想いって、本当はこういう、徐々に育てて、育っていく気持ちなんだろうなと思います。

初のセックス、宝くんがものすごく丁寧に時間と手間をかけて大進くんと一緒に気持ちよくなれるように勧めていく様子が、その気持ちと心が、崇高な愛、という感じがして綺麗でした。

人も気持ちも表現も行為も、綺麗、がたくさん詰まっている作品です。

甘酸っぱい青春

これまで何作か先生の作品を購入したことがありますが、くせが強い絵柄、お話、キャラクターのイメージがありました。
この作品は今までのイメージとは全く違って、甘酸っぱい青春の物語という気がします。
表紙でいいなと思い、試し読みしてますますいいなと思って買いました。
結果、大満足でした。
同じように表紙と試し読みでいいなと思ったら購入して間違いないです。

自分の生まれ育った地方とも環境とも全く違うのに2人の高校時代、それからの過ごす光景に懐かしさを感じます。故郷、というものを訴えかけてくる力がすごく強いです。
2人の関係者は、高校生の仲良しコンビのようであり、それ以上のようであり、いや、やっぱり勘違いなのか、と思わされたりします。
もやもや(悪い意味ではなく)した関係、気持ちがずっと続くのですが、その距離間が絶妙にいいです。
甘酸っぱくて、時に苦しくて、切なくて。

海の匂いや漁港の匂い、汗の匂いなどを感じながら読みました。
すごく深みや余韻がある作品でした。

この世界観をうまく表現できない自分がもどかしいです。
時間をおいてまた読み返したら、さらに深く感じたり、新しい感想を持ちそうです。
いい作品に出会いました。

すごかった、とにかくすごかった

原作ファンですが、設定と展開、漫画としての視覚認識以外、成り立たないだろうと思っていました。
いくら、見た目や仕草で工夫してても、同じ人物なのに気づかないなんてことあるの?漫画以外でありえないでしょう、と思ってました。
でも、佐藤拓也さんの忍さん、にんにん、本当に別の人でした。
すごい、とにかくすごい!です。
会社バージョン、ダメっぽい情けないと、夜バージョン、イケてるのと、すごく落差で、これは騙されちゃうなあ。
ヒカルは、エリート王子様のところと、ちょっとおバカなところと、かわいいところと、どれも魅力的でびっくりでした。
2人とも、どれかの面、バージョンが嘘っぽくなってもよさそうなものなのに、そんなことなくて、原作の音声化であり、原作と違う魅力があり、原作あっての魅力があり、とにかくすごく作品でした。
最高のキャスティングだと思います。

最初から最後までにやにやが止まらない一冊

10年以上ぶりのにいちゃんち新作です。
個人的にはりーるー先生の作品と出会ったのが5年ほど前なので(BLは全作入手済)5年ぶりのにいちゃんちです。
まさか新作が読めると思っていなかったので小躍りしながら読みました。
10年前でもおそらく、問題作だったのではと思いますが、令和の今に配慮?遠慮?して手加減されているかと思いきや、ぜんぜん全く!
にいちゃんのろくでなしさは少しだけましになっていますが、それは令和だからではなく、渡との交際が影響しているもの。
渡に甘くてかわいがってるにいちゃんのエロエロな痴態が大迫力でした。

年齢差、体格差、どちらもけっこうあるのですが、お互いに甘くて、甘やかして、お互いにちょっとちょろいところが最高に萌えるポイントです。

「2人はいつまでも幸せに暮らしました」と勝手に付け加えたくなる童話のようなお話

天使と悪魔、人間になった青年、寿命、記憶…。
不思議で幻想的だけど、不思議と現実味のあるお話です。
巻を重ねるごとに素敵さが増していきました。

ハッピーエンドだけど切なさもある最後でした。
ベニーを取り巻く人外の方々の言動、言葉の外にある思惑が広く深いのだけど私にはよく理解できませんでした。
ターナーとベニーがこれからも2人で幸せに生きていく、感じられる部分を軸に読了しました。
余韻がたっぷりあるお話で、理解できないところも多々ありましたが、ひとまずは「2人はいつまでも幸せに暮らしました」と童話を読み終えたときような気分を味わっておくことにします。
時間をおいて丁寧に読み返して、ベニーを取り巻く人外の方々の気持ちを理解していこうと思います。

モノクロ漫画で楽しみましたが、オールカラーで読んでみたい作品です。
絵と世界観がとてもきれいでした。

タイトルもお話も絵もすべてが美しい

イギリスが舞台で、靴職員の青年が、元天使で記憶喪失、はだしの青年を拾うところから話が始まります。
設定をこう説明すると嘘くさいし現実味がないように思えますが(自分はそう)、嘘くさくないし人間味があって不思議な現実味がありました。
元天使で記憶喪失のベニーの言動が、不思議過ぎず、おかしすぎず、純粋できれいです。
靴職人のターナーは普通の人間なのですが、親切からベニーの世話を始めます。
2人の間に、慈愛から友愛、恋愛、と多くの愛情が育っていく過程が心に沁みます。

お話もキャラクターもエピソードもすべてが過不足なくかつ崇高で美しい、すばらしいバランスの美しさだと思います。
オールカラーで読んでみたい作品でもあります。