電子限定描き下ろし漫画付き
イイモ先生の過去作は全部読んでます。私は甘々BLよりダークな話が好きなので今作も地雷盛りだくさんでしたが大丈夫でした。むしろ、こういう救いのない世界での純愛、救済BLが好みです。
先生の作品は地雷多いですが、しっかりストーリーがあります。今回も小島や大門がどうして歪んだ人間になったのかという生い立ちがきんちんと描かれてますし、安直なものでもなくまぁ納得できる内容でした。お互いが惹かれていく心理描写もよく描かれていると思います。
受けの小島は美少年でもないし、攻めの大門もモブ顔なんですが、何故かこの登場人物たちに魅力を感じます。暗い過去と歪んだ性癖という普通ではない人間達の物語なので、変にキラキラしたイケメンより合っているのかも。それにしてもイイモ先生は人間の闇の部分を描くのが上手いなぁと思います。
2巻も読みましたが、2巻最後では少し甘々な2人も見られてホッとできます。
ただ、雑誌で3巻収録予定の話を読むとまた不穏な感じではありましたので、この話はハッピーエンドを迎えられるのか、ハラハラドキドキです。
小島くんが死への願望から解放されると良いのですが。
温厚な大型わんこ攻めが一皮剥くと狂気を孕んだヤバイ奴だったというのが大好きなのだけど、この作品は攻めも受けも一級にヤバイ。攻めの温厚→狂気のキャラ変っぷりに攻め厨の私の心が揺さぶられた。受けも傷だらけの体で殺されたいと微笑むような男です。一般的な愛ではないかもしれないけれど、彼らなりの愛の形があって、それが愛おしかった。かなりハードなSM的要素を含みます。
アワードにノミネートされていたので読みました。
これは・・・確かにディープな作品ですね。
間違いなく万人受けはしない・・・けど、ハマる人はハマる。
私はハマりました。
他のレビューでも書かれていますが、SM要素の強い地雷まみれなので痛い描写が苦手な方はご注意ください。私は好きです。
二人の関係性、日常と非日常のバランス、まともに見えて歪んでいる・・・読む側も混乱させる描写がイイモ先生はうまいと思います。
ただ一つ問題があるとすれば、内容が人を選びすぎて迂闊に人に勧められないw
普段は甘々な話を好んで読んでいて、イイモ先生の作品はそれと対極にあることは知っていたのですが、たまにはダークな話も読みたくなるので今回初チャレンジしてみました。
吃驚しました!
地雷になりそうなプレイがてんこ盛り!
取り合えず自分は平気でしたが、人に勧められるタイプの話じゃないですね。
攻めの大門も受けの小島も、社会に溶け込んでいるように見えて、心に大きな闇を抱えていて、その裏の顔が時々出てきます。
そのギャップがいいんです。
大門が普段はおとなしいいい人なのに、暴力的に犯したり、小島が普段強気なのに、ドロドロに乱れて可愛くなったり、ギャップにやられました。
チラチラと大門の子供時代の話が出てきますが、真相とは程遠いです。
買う場合は2巻も同時に買った方がいいです。
プレイは激しいですが、結構二人が甘い雰囲気になってきています。
あと絵ですが、表紙の絵と中の絵はかなり違うと思います。
インタビュー記事で中の絵を確認して大丈夫か確認した方がいいかもしれません。
大門がモブ顔なのに急にギラっとする所や、あまり可愛さのない小島が乱れると可愛くなっていく所など、狙って書いてるのかなと思いますし、好きですけど、印象はかなり違うと思います。
レビュータイトルは大門のセリフから。
1話からパンチが効いてます。
いい人仮面×なんでもござれの演技派M
さらに多めの地雷が仕込んであるのですが、キャラがいちいちショックを受けたり悩んでないのでさらっと読めます。
目的の共有というか精神面で利害の一致はしてますが、ソーシャルでは明らかに攻めの大門の負債が大きい。
受けの小島はカラッと明るくそうなったら良いね、くらいであまり真剣ではなくそこまで期待もしてないように見えます。
それなりに準備をしつつ攻めの大門の覚悟待ちかな?
ちょっとずつお互いのトラウマが見えて来て甘い雰囲気で次巻へ。
小島も大門も魅力的なキャラです。
地雷は多いけど怯まずに読んで欲しい作品です。