周防佑未さんのレビュー一覧

ワンナイト・ラブアフェア 小説

英田サキ  周防佑未 

私の中の『英田さん』ってこういうテイストです

巻末には電子書籍の発行日しか書いていませんでした。ちるちるのページで関連作品になっている同人誌『LOVE ALIVE』が初出なのかしらと思いますが、そうすると2006年1月の発行なんですね。
今から14年前、こんな大人大人しいBLが書かれていたなんて、ちょっと驚愕です。
だけど剣持の職業が『准教授』ではなく『助教授』だったり、煙草関連の描写が今のものよりも緩いと言うか……確かに10年以上前っぽ…

3

鬼に嫁入り ~黄金鬼と輿入れの契り~(表題作「約束の花嫁は黄金の鬼に溺愛される」) 小説

牧山とも  周防佑未 

楽しく読めました

異世界物というと連れ去られた本人に悲壮感だったり、行方不明の身内を捜して家族が悲観に暮れたりするものだと思っていました。

ところがこちらの作品にはそんな事は無くて受けの維月は前向きで明るいし、家族に至ってはあっけらかんとして楽天的でした。

というのも維月の家系に秘密があるのですが、維月以外の家族は皆んな知っていたんですね。
だから維月が嫁に行ったと知っても終始明るいし、しまいには「世…

0

鬼に嫁入り ~黄金鬼と輿入れの契り~(表題作「約束の花嫁は黄金の鬼に溺愛される」) 小説

牧山とも  周防佑未 

兎にも角にもお尻が心配

体格差のお話が読みたくて購入。
ベテラン作家さんのようですが、私は初読み作家さんでした。購入時に確認したところ、ギャグテイストの作品やキャラクターの軽快な会話に定評のある作家さんらしく、発売を楽しみにしておりました。

お話について(藍堂×維月)
藍堂は2メートル半ばの長身を持つ鬼。対する維月は160センチちょっとと、少し小柄な男の子。
思ってた以上の体格差!( ´ ▽ ` )わーい。

4

B.B. con game 小説

水壬楓子  周防佑未 

読みやすい

さらっと読めて面白かったです。
千郷と真砂の会話のテンポは相変わらず面白くて、対等な感じがすごく楽しい。
千郷の気持ちが真砂に向いていく過程もわかりやすく無理のない感じが良かった。
前回は先代の存在感というか、イイ男すぎて真砂の良さが目立ってませんでしたが、今回はちゃんと見せ場があり、とても彼らしくて楽しめました。
まだ先代と真砂を比べてしまう千郷ですが、それもまた今作の魅力なのかなと思い…

3

黒の真相 小説

綺月陣  周防佑未 

強い那月も、素直に涙を流す那月も、全部愛おしい!

シリーズの三作目で最終巻。

相変わらずトラブル体質の那月は、
今回もなかなか重苦しい事件に巻き込まれます。

本当にね……どうして?って人が巻き込まれ、
さらに肉体的にも心情的にもとても痛い展開に。
……辛い。辛いよ!

今回はちょっと辛過ぎて、途中で挫けそうでしたよ……
誤解に誤解が重なって、という展開がもどかしく、
みんな、ちょっと冷静になろうよ!と仕切りたくなりました…

1

熱砂の記憶 小説

綺月陣  周防佑未 

相変わらず冷え冷えしている……けれども!

シリーズの二冊目です。
厳密にいうならば、
この本の中の一作目『幸福の代償』で、
ようやく一冊目の物語の全てが終わった感じです。

相変わらず色々と、
その背中には重すぎるものを背負ってしまう那月ではありますが、
傷ついて足を引きずりながらも、
必死に一歩一歩と前に踏み出していく姿は強くていじらしい!

その那月の原動力である神崎は、
本当に冷たい男で、普通の女ならとっくにく…

1

真夜中の標的 小説

綺月陣  周防佑未 

『恋がこんなに悲惨だなんて!』

とても評価に迷った作品。
読んでいる途中で、BLを読んでいることを忘れそうになりましたよ!
確かにエロも多くて絡みは同性同士なのですが、
展開がハードボイルド!
全くと言っていいほどに甘い展開がありません。

物語は主人公那月の一人称で進んでいくのですが、
彼の過去も、現在の話の展開も、
めっちゃ重くて苦しくて報われません……

それでも最後までめげずに読めるのは、
那月くん…

2

一途な独占欲 小説

吉田ナツ  周防佑未 

攻めの変化に萌える!

長年想いを寄せていた幼馴染の結婚が決まってボロボロな受けを身体で慰めるという始まりだけど、傷心につけこんで……といった悪印象はありません。

攻めは遊び慣れた大人なスパダリって感じで、多少強引なところはあるけど、気遣いができて何しろ存分に甘やかしてくれる。

多分、最初は攻めはそこまで本気ではなかったと思うんですよね。
失恋の痛手を忘れるために自分を利用していいよ、俺も自分好みの綺麗な子…

2

悪魔なパパのお嫁になりたい ~白濁調教~ 小説

彩寧一叶  周防佑未 

ドシリアスに見えて実は甘々。

電子ってあまり手に取ることはないのですが、周防さんの美麗表紙につられて購入。彩寧さんてエロエロ~なイメージがありますが、今作品もそのイメージを損なうことの無いエロ満載の作品でした。





主人公はDKの結斗。
彼は「おとうさん」と暮らしているが、「おとうさん」とは血の繋がりがない。
おとうさんは養護施設にいた結斗を引き取って育ててくれた。が、高校生になった今、結斗は毎日おとうさ…

7

蜜色の恋 小説

鳥谷しず  周防佑未 

タイトルどおりの甘い恋のお話

鳥谷先生の作品を読むのはまだ三冊めだが、今まで読んだ中では一番好みのお話。絵画修復士であり、画廊を経営している財閥御曹司のハイスペ攻めは、実は裸婦画を集めるのが趣味という優雅なドスケベ。そんな攻めのお屋敷で働くことになった受けは、最初はその趣味に驚くのだが、すぐに慣れて攻めとの時間を楽しむように。
お互いが惹かれ合う理由が少々弱い気がしたものの、どちらもゲイで見た目が好みで、人から眉をひそめられ…

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