かわい有美子さんのレビュー一覧

鮮烈に闇を裂け 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

硬派なフリして妄想族

三部作の2作目。
前作「饒舌に夜を騙れ」のスピンオフです。
「饒舌に〜」のラストで何か思わせぶりだった飯田のターン。

「饒舌に〜」で負傷し、わずかに後遺症が残ってしまった橋埜が制圧班の班長を退き、新たに班長となった飯田。
異例の事ですが、犬伏に頼み込んで若手の高梁を自分の班に転班させてもらう…
…と始まります。
これがね…
命を賭ける任務のSATにあるまじき(?)、下心ありき、な…

0

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

命を預けあえる信頼

3部作の一作目。
SAT隊員同士のBLです。
主人公は対テロ部隊の精鋭、第二班班長の橋埜。
涼しげなイケメンで、厳しい規律の中でも息抜きでそこそこ遊びもこなす。
しかし、心の中では同期で第一班班長の犬伏への想いを秘めていた…

と言っても、明確な恋愛感情や性欲などよりも、リーダーとしての資質や頼り甲斐、素晴らしい身体能力と正確な判断力、といった犬伏の人となりに完全な信頼を寄せている…と…

0

墨と雪 2 上 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

表紙買い

シリーズ物とは知らず、同じタイトルの3冊だけを読みました。
最初にたくさんの人の名前(今までの作品の方々なのでしょう)が出てきて少し戸惑いましたがこの3冊だけでも十分楽しめました。

そして、黒澤さんの深い愛情(執着?)に悶絶しっぱなしでした。
お話には痛い場面もしんどい場面もあるのですが、途中から黒澤さんはどうやって守ってくれるのか、どうやって助けてくれるのか、どうやって手中におさめるの…

2

墨と雪 2 下 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

ここまで読んで良かった!

墨と雪2上で入院期間中でありながら正月休みを利用して外泊をした篠口。ただし独身の一人暮らしということでお目付け役が必要で、名乗りを上げた黒澤と共に年末年始を互いの家やホテルですごした2人。

墨と雪2下ではそんな正月外泊が終わり、再び入院生活に戻るところから退院を経て黒澤の家で同居(同棲)生活を送るようになるまでのお話。

いくら仕事柄、性犯罪被害者の心理を学んでいるとはいえ、知識で得たこ…

2

墨と雪 2 上 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

待望の続編

待望の、と言いながらも私は完結してから読んだ人間なので待ってません(笑)ですがリアルタイムで読んでいた方はさぞ、待望だったことでしょう。あとがきでも先生が仰っていましたが、6年後の出版だったようです。私だったら6年間、あの状態で待てができたかと思うと、リアルタイムで追っていた方には尊敬の念を送ります。と、前置きはさておいて…。

前巻で袴田に拉致監禁されていた岬の屋敷から救出されての入院期間(…

2

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

嫌われ役の(?)黒澤の話

平河寮シリーズで何度が登場してきた、警察庁公安の黒澤。警察関係に詳しくないけど、ドラマやもちろんこのシリーズでも嫌われ役なことが多い公安の人。顔で笑って物腰柔らかく見えるけど、裏で何を考えているか分からないと敬遠される人。それが黒澤(なんて酷い説明だ)。

甘い水で遠藤に思いを寄せていた、いわば当て馬だった篠口とは過去に公安で一緒に働いたことのある上下関係にあり、すぐに人の本質を見抜く黒澤とも…

1

甘い水 2 小説

かわい有美子  北上れん 

甘い水の意味…!

前作で長年の想いを打ち明け、遠藤と体の関係を持てた神宮寺。快楽に弱く、20歳で両親をハイジャック事件で喪った遠藤は大事な存在を作ることに消極的。それどころか大事な人という意味がよく分からない。そんな遠藤に響いたのはあんたが死んだら俺は泣きますという神宮寺の言葉だった。

ここまでが前作まで。以下、ネタバレありです。体の関係を持つようになったが遠藤は神宮寺に好きという言葉を使わないし、そもそも付…

2

甘い水 小説

かわい有美子  北上れん 

シリーズ2作目

天使のささやきの続編、平河寮シリーズ2作目です。

前作天使のささやきで生意気なSAT所属だった遠藤がSITに異動して1年後、同じくSATから異動してきた神宮寺が同じ平河寮に入ってきた。この2人、年は同じだが学年は1つ違いで神宮寺は遠藤が気になる存在なのに過去の誤解から遠藤に完全に嫌われてしまっているという不憫な状況。

当たり前といえばそうなんだろうけど、かわい先生警察の取材や過去の事件…

2

天使のささやき 小説

かわい有美子  蓮川愛 

大人の恋愛

警察独身寮である、平河寮シリーズの1作目。

ノンケ同士のSPである、峯神と名田。SPとしてはまだ新人の名田が入寮したのはSPとして尊敬している峯神のいる平河寮だった。同じ寮になったことで交流を深めていく2人。

実は2人にはそれぞれに女性関係のトラブルを抱えた過去があったり、トラウマがあったり…。さらにSPという仕事柄、いつ自分の身に何があるか分からないという理由で大事な人を作らないよう…

0

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

ストイックすぎる男たちのドラマ!

検事のお仕事ものでした。
ラブのほうはちょっと落ち着いてしまって、そんなに萌え上がらなかったです(汗)。
でもですね、旧作を読む楽しみに満ちた作品だと思います。今からちょっと前の時代の雰囲気に、こうだったな、あぁだったなとしみじみしながら読み進めました。

萌え上がらなかったといいつつ、くぅ〜!!野々宮ってば澄ました顔してやってくれる〜〜!!とキュンしたのが、、遠距離恋愛になることに考えす…

0
PAGE TOP