水原とほるさんのレビュー一覧

「二人の弟」番外編書下ろしショートストーリー 特典

悩める末っ子の不安

本編後の白石家に戻ってきた受けさまや次兄への末っ子ならではの思いが      
ちょっぴりやんちゃで奔放な末っ子の不安が垣間見えるショートでした。

末っ子の明人は次兄が持ってるものは何でも欲しくなる困ったさんの様子が
このショートでも伺える内容で、そして次兄は気前よくなんでも弟に与えてきた
事が伺えるんですよね。
次兄の受け様以外は執着に値しない様子もわかるわかる感じでした。
それ…

0

異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

うーん・・・、期待しすぎだったかも。

水原さん作品にハズレは大概にしてないのですが、期待しすぎたためでしょうか。
イマイチ乗り切れずに終わってしまいました。

兄弟モノが駄目とかまったくないのですが、むしろ障害はたくさんあった方が好きなのですが、しいていうなら「もっと障害よ、多くなれ~」という心境でした。

途中まではすごいよかったです。

志乃の諦めの入った人生観。
鬱々とした空気。
取り付く島の無い慎一郎、家族、…

11

二人の弟 小説

水原とほる  麻生ミツ晃 

兄への叶わぬ思いが心に歪みを~

禁断もの義兄弟複数プレイのストーリーですね。
ただ、初めからベタベタした感じでの執着ではなくて、兄弟が離れて数年
たった頃に突然怒涛のように受け様を弟二人が翻弄するお話でした。
血のつながりが無い義兄弟から、受け様だけが知っているもっとも重い禁忌
前半では受け様が弟二人よりも禁忌の関係で苦しむ様子が描かれてます。

受け様は施設から貰われてきた養子なんですが、子供が出来なかった義母が

1

「二人の弟」番外編書下ろしショートストーリー 特典

三男の複雑な胸のうち

本編で長兄の圭を次兄の直人と共有することになった三男の明人ですが、この番外編は明人の気持ちが綴られていて、本編の中で気づかなかった彼の本音とか本当の欲望みたいのがわかって、思わず目から鱗!

明人は勿論圭を兄として慕っていて好きだったけど、それより何より直人が好きだったのかなと想われるような回想になっています。
本編の中でも、直人のものを何でも欲しがり、あげく女まで・・・というくだりがありま…

2

二人の弟 小説

水原とほる  麻生ミツ晃 

閉鎖的な内へこもる愛

読んで字のごとく、二人の弟に執着されるお兄さん。
兄弟の執着モノでドロドロめいた作者さん作品にはたしか「春の泥」があったと思いますが、どうにも作者さんの傾向としてその執着の表現がありじごく的に絡め取るというか、内へ内へと囲いこんで縛ろうとするような、
まるで蕾から花の開花を定点撮影したフィルムを、逆回転で見せられたような閉塞感と窒息感を感じて、イライラと居心地の悪さを感じる。
そして、彼等に…

3

涙の中を歩いてる 小説

水原とほる  梨とりこ 

なんとも普通の子が靴を舐めるまでに成長するとは!

健気受け炸裂な作品でした。

健気なんですが自分の思いにまっすぐな子という印象でした。
ただウジウジと待って受身でいるのではなく、こうしたいと思ったらなんとしてでも頑張る姿もあるし、読んでいてここまでやりきろうとするのはある意味、清々しい気持ちにもなりました。

乙女的見た目・思考の持ち主と描かれていますが、自分の気持ちに正直に突っ走り、泣いたり縋ったり攻めの靴を舐めたり相手の職場まで押…

7

徒花(アダバナ) 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

徒花

 これは本当に和彦の芯の強さに泣けました。
こんなに思われている赤澤は幸せ者だと思います。
 途中悲しい出来事があり、二人の間に亀裂が入る場面は、
読み進めていくにつれて流石にきつかったですが、
それでも和彦の優しさと心強さに、赤澤が心を許していく過程には、
『良かったね和彦!!頑張ったね!!』と、私まで嬉しくなりました。

 発売されてもう何年も経ちますが、今でも和彦や赤澤に会いた…

7

災厄を運ぶ男 小説

水原とほる  葛西リカコ 

ああ~やっぱりダメ・・・

真面目なリーマンだった受け様が実家の経営難の工場を継ぎ       実父の死をきっかけに思った以上の負債を抱えてしまい
奔走している時に大学時代の同窓生に偶然出会う。
大学時代にさほど付き合いも無かった攻め様から
突然好条件の融資を持ちかけられ、最終的に融資を受けてしまう。
でもそれは攻め様なりの思惑があっての事で・・・・

まあ、長い間一方的に妻子もある受け様に
好意を持ちつづけて…

0

野良犬たちの街 小説

水原とほる  やまかみ梨由 

線香くさい男

ここんとこ男前受けとか、ポジティブ路線が続いていたので、久々に手酷い凌辱のあるヤクザモノ、しかも切ない痛い系は久々な感じがします。
やっぱり、他と違うのは心の動きの微妙な見せ方と主人公達の境遇の絡め具合とか、そこがいいな~と思わせる箇所だなと思うのです。

武生は米軍事の父親と日本人(本当はハーフ)の間に生まれ、父には認知されず母に捨てられ、施設を出て都会に出てきた青年。
ヤクザに囲われな…

2

二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

ガニュメデスへの憧れ

高校生の時にクラスメイトだった攻め様二人に無理やり
犯された受け様、それから十年以上歪の三角関係を・・・
攻め様二人から気楽な捌け口と思われていると信じて
従順に二人と関係を続けてきた受け様。
でも、受け様はこの生活がずっと続くことを密かに願っている。
二人にも隠している義父からの性的虐待で受け様の心は
常に従順と諦めが当たり前で、でも自分は汚いと持っている
受け様は、どんな形であっ…

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