杉原理生さんのレビュー一覧

きみと暮らせたら 小説

杉原理生  高久尚子 

幼馴染再会モノ

設定は、ベタというならばこの上なくベタ。
しかしベタだけどやっぱ面白いよな、と感じさせてしまうのはさすが杉原先生だなと思いました。

本作の攻めは、攻めの従兄弟が「ほんとムカつく」「かわいくない」と言うだけあって、確かに可愛げがないし変わってるし無愛想で神経質で、よくわからないキャラクター。
……なのに、読み進めるにつれてどんどん可愛く思えてくる。
よくわかんない攻めだけど、でも受けのこ…

1

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

学生寮の、王子様とお花

寮ものが読みたくなって、人気のこのお話を選びました。淡々と静かに進むお話です。高校生らしく、爽やかで甘い読後感です。

寮で王子と呼ばれる同室の先輩(2年)篠宮と、女顔でトラウマ持ちの真面目っ子(1年)遥のお話。
あるトラウマを持っている遥が、寮の1年のリーダーに選ばれ、王子と呼ばれる寮長 篠宮に励まされたり友人に支えられながら、一生懸命寮生活を送るストーリーです。

男子校ものらしく、…

1

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

終わり方が好きです

お話は3部構成になっています。
大学時代に出会った二人の10年に渡るお話です。

二人は両片思いどころか10年前から両思いなのだけど両思い感はなく、ずっとお互い相手に対して実らぬ恋をし続けている……そんな気分になりました。
というのも、受けが凝り固まって捻くれためんどくさい男なんですよ…。

攻めはお互い魂だけの状態になったとしてもきっとお前だと見つけられる、というほど受けのことを愛し…

3

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

なぜかときどき読みたくなる

もだもだ焦れ焦れ大人の恋…みたいなものが読みたいときに取り出す一冊。
感動した!萌えた!神!って興奮する感じではないけど、ふと思い出して読みたくなる不思議な引力があります。

何度も読んでいると、片思いする攻め・矢萩の気持ちを分かりながら受け・水森視点を読むことになるので、読むたびに切なさが増します。水森の無自覚な矢萩への信頼がチラ見えするだけで萌えるので、たぶん矢萩に肩入れして読んでいるん…

0

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

良ファンタジー

ファンタジーものが読みたいなと思っていて、yocoさんの奥行きが感じられる素敵な表紙に目を引かれて手に取りました。
良作でした!
錬金術や竜が存在するパラレルワールド、別世界のお話です。
幼い頃の記憶のない少年リクトが主人公。
リクトと養父や新しい奉公先の錬金術師アダルバート、失われた記憶と過去の事件、独特な世界観のなかでどんどん謎が散りばめられ絡み合いつつも丁寧に紐解かれて行く、展開の妙…

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羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

メルヘンなブラコン兄弟

スピンオフを先に読んでからこちらを読んだので、
感想がズレてるかもしれません( ;´Д`)

先にスピンを読んでいても特に問題はなかったですが
スピンを読む前にこちらを読んだ方が面白かっただろうなぁと思いました。
勘違いやすれ違い要素部分の楽しみを先に知ってしまってる感よ…( ;∀;)oh


血の繋がりはないけれど、弟を大切に育てて目に入れても痛くないほど可愛がっている受け。

1

赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

元カレとの距離

前作未読です。
でも充分に楽しめました♪
前作のキャラも出てきて気になるのでそちらも読んでみようと思います。

1度別れた元カップルが寄りを戻すお話です。
最初に付き合いだした経緯・別れた理由なども丁寧に綴られていて、
1度ダメになった原因がはっきりしてて、きちんと改善されるのが好印象。
とっても甘い両片思いのすれ違い萌えが堪能できました( ´͈ ᐜ `͈ )

タイトルから…

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錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

レビューは読まずにがお勧め

杉原さんのファンタジー物。
錬金術師とありますがバリバリに魔法だとかが出るわけではなく、遠い昔のおとぎ話のような。

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受けはその世界では高名な錬金術師エレズの弟子だったリクト、17歳。
飛び抜けた美しい容姿を持つものの肝心の錬金術師としての力もなく落ちこぼれであり、師匠の病気がきっかけで王都の錬金術師へ弟子入りすることに。

攻めのアダル…

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錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

キャラや設定盛りだくさんの、深いファンタジー

どことなく「小説家になろう」系の話を彷彿とさせる、主人公視点のファンタジーです。

主人公のリクトは、一見よくいるタイプの健気な美しい少年に見えます。
でも実は、記憶があやふやで、なぜか現代社会の記憶ももっていて、謎の錬金術師としての力も持っていて…という、得体のしれない存在です。
攻である錬金術師のアダルバートのところに弟子入りしたところから、この謎がちょっとずつ、解明されていきます。

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RUTILE SOUVENIR DIAMANT 特典

コミック11作品、小説29作品の番外編

コミックは「花は咲くか」の番外編「white sleeping」以外は1ページ、小説は5~8ページです。
本編を既読している作品でいうと、本編を未読だと半分も楽しめずもったいない!という印象でした。

「明日屋商い繁盛」番外編は、花の下での二人の話。あともう少しだけ見たかった二人をちょっとだけでも垣間見られて嬉しかったです。

「失恋コレクター」の番外編「言い訳コレクター」は、同棲するこ…

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