茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

弁護士は恋を自白する 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

シリアスになりきれていなくて良い

表紙は綺麗ですが、裏表紙がドロドロしていたため病んだ感じに見えて買ったまま後回しにしていた作品です。
なのですが、読むと意外と明るい作品でした。後半は少しドロドロした展開ですが、そこまで重くなくコメディーに感じる部分もあります。
本編は170ページくらいで短いのに、起承転結に山場やオチ、主人公が相手を好きになる様子や主人公のダンスの能力、業界についてもきっちり書かれていて読み終わったときの満足…

4

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

啓太のパラノイアは大丈夫なの?!汗

⚠︎この感想は、先に読んだら駄目なネタバレをしてます。読んでない人は回れ右して!!



んー...え、ていうか啓太の妄想癖はどうなったの?!大丈夫なの?あれ、正真正銘の精神的な病気だよね?!パラノイアだよね?治療はしたの?
...というのが読後の正直な感想です。 前半で啓太の秘密が彼自身の妄想が生み出したものだと明らかになったところで終わりました。後半は、お互いの傷を舐め合いながら精神…

4

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

面白くてどんどん進む

まさか一体誰がしょっぱなから冷凍庫に○○が入ってると思うよ?
という感じなのですが、これ…BLでよかったんですよね………?
な感じの読み始め。
序盤で謎解き出来てしまい、以後安心しながら読むことが出来ました。
とはいえ、お話は至って真面目。
純粋すぎるくらいに純粋な心を持った攻の杉浦と、卑屈で微妙に根暗な受の啓太。

このお話はそれぞれが持つ『秘密』に焦点をあてたものだとは思うんです…

5

魚住くんシリーズ・メモリアル I'm home 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

それぞれのキャラの個性が際立つ一冊

知り合いから借りてついに読むことができました。

魚住くんがアメリカ留学している再に、それぞれの仲間と交わしたメールを見ることができました。
それぞれの個性が出ていて、確かにこんなメール書きそうと笑ってしまいました。

特にマリと魚住くんのやり取りがなんだか二人の友情の深さを感じられて大好きでした。

あとは、人生相談コーナーもそれぞれのキャラらしい回答が見れて面白かったです。
確…

2

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

雨の夜に二人は・・・

「世界の果てで待っていて」第二作、今回は前作にも出てきた、円山芸者さんの以知子の弟の事件を軸に、黒澤の謎の部分がより深まる展開になります。
前作の双子は中学生でどこか現実離れした、いい意味でおとぎ話のような事件でしたが、今回の以知子の弟、三崎双葉は高校生でぐっと現実的になり、、よりシビアな展開になっていきます。
というかですね、今回は本当にセックスの場面はありません。なのにエロさは前作よりも増…

4

世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

奈落に堕ちた夜に何があったのか

 高遠先生は文章力はいわずもがな、タイトルセンスが非常に洗練されていると思います。私が好きなタイトルはプルーストの「失われた時を求めて」なのですが、このタイトルも同じくらい好きです。
「世界の果てで待っていて」。簡潔であり様々なイメージを想起させる、一行の詩のようなタイトルではないでしょうか。
 この作品の主人公は黒澤統一郎、元刑事で今は探偵。渋谷区神泉に探偵事務所を構えています。
櫂谷雪人…

4

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

愛とはこんなにも尊いものなのか

私は実は、講談社さんから文庫になったのを知ってこの作品を知りました。講談社さんはすごいね。箱の中、美しいこと、そしてこの、秘密。木原作品を3品も。ありがとうございます。もっともっと出してください。次は、「片思い」か、「薔薇色の人生」がいいな。

 ああ、今回もそういう攻めで来ましたね。好きです好きです。一途な攻め。苦しくなるくらい好きな人のことが好きな男。けれどもその男には何か一つハンデがあ…

3

鋭利な刃物 Spell e.s.series 小説

西条公威  茶屋町勝呂 

なにか物足りない気がする


まず、主人公のエスは特定の相手と関係を持たないので愛が足りないと思う。

関係が続いてると言えばヒラーだけど、快楽を求めてるだけのよう。

みんなが快楽主義のビッチだからか萌えがないのかも。

エスも良いけど、足の指先がないフレイか、自傷行為で興奮するカタリがお気に入りキャラ。

世界観とキャラは好きだけど、狂気染みた表現力が足りない気がする。

退廃とエロスの街で子供の売…

0

硝子の街にて(22) 友 FELLOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

長い時間楽しませていただきました

20巻以上ある長いお話だったので、最終巻の感想をいざ書こうと思ってもなかなかどう書き出していいのかわからず…。
読んでいる間は苦しいなあとか可愛いなあとかいろいろあったけど、本当に長い時間楽しませてもらったので、終わってしまうのが残念です。
でもこのくらいが幕引きかなあと思います。

街がタイトルになっていて、街とともに成長していくお話です。
それで、伸行はもう充分街と共に成長したので、…

7

硝子の街にて(21) 暁 SUNGLOW 9・11その後  小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

夜明け前が一番暗い

長いシリーズの作品ですが、もう終わりに近づいている巻。
でも大きく苦しい事件があって、このままどういう風に終わるのだろうという感じです。

9月11日の大きなテロ事件から少し経って、季節が変わっても事件のせいで街は閑散としていて、旅行客も少なく瓦礫の撤去や行方不明者の捜索も続き、立入禁止区域も開いてないお店も多く…と、興奮が過ぎて被害状況が静かかに見えてきます。

夜明け前が一番暗い、と…

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