中原一也さんのレビュー一覧

野良猫とカサブランカ 小説

中原一也  実相寺紫子 

サクサク読める一冊でした。

主人公の律は、男関係にだらしない元キャバ嬢の母とその男たちからDVを受け、そんな家庭から逃げ出すために美少年趣味の男に「飼われて」いたという過去を持つ青年。そのことがトラウマになって、美しい容姿を隠して目立たないようにしようとしているのに、「自分は男に飼われていた」と敢えて暴露してハスッパに振る舞ってしまう…という捻れた思いを抱えています。

そんな律を父親のように見守っているのが定年前の刑事…

0

妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜 小説

中原一也  國沢智 

タイトルで勘違い注意

タイトルで、妖精ハンターが攻めでDTが受けのお話と勘違いしてました。
…全く違います!
妖精ハンター(主人公・表紙のカレ)は受けで、DTでもありません。
DTは受けでも攻めでもなく、捕獲対象者。
勘違いしまくりで、自分に苦笑。

攻めは部下の犬山。
料理上手で性格も良いイケメン。
この犬山の大型ワンコっぷりが好感もてるんだけど、犬山の阿久津への愛を語る内容がいちいち吹いてしまいます…

3

「妖精ハンター×DT~四十歳童貞男の逆襲~」出版社共通SSペーパー 特典

非日常的な日常

本編後の話。

結局、その後も妖精ハンターを続けているので、捕獲道具の影響で一度は散ったはずの翅は、またまた阿久津の背に生えて、その度に部下の犬山にケアをしてもらうのが日常と化しています。

阿久津の背中に軟膏を塗るうちに、ムラムラしてきた犬山は、衝動のままに阿久津の背中にキスをし、咎められるとお得意の仰々しい妄想変態っぷりで賞賛しまくります。

そうなると、暴走は止まりません。しかし…

0

覗く瞳、濡れる心<特別版> 小説

中原一也 

判る人には判る、魔性の男、桐原

新人時代に発売された本の新装版だと知らずに購入。

過去に躰の関係があった久瀬(攻め)と桐原(受け)。
賭けから始まったとはいえ、心の中には存在した愛情。しかしその関係はわずか半年で終わりを告げる。
久瀬が突然、桐原の前から姿を消すことによって。
それから約六年半が経ち、唐突に久瀬が桐原の前に姿を現す。
「お前を迎えに来た」
その言葉は果たして本気か冗談かーー

無自覚に色気を垂…

1

妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜 小説

中原一也  國沢智 

女子の求めるオヤジ象がここに!

電子書籍で読了。挿絵有り。

中原さんと言えば「オヤジ」なわけですが、今回もステキでございました。
「オヤジ」って聞くと、どっちかって言えばマイナスイメージだと思うのですよ。「30歳過ぎてDTだと妖精に」っていう話が受けちゃうのも「オヤジ」と「妖精」のイメージギャップが面白いという(おまけにDTだしね)言葉遊び的な部分が大きいんじゃないかと思ったりするし。
このお話の阿久津氏も、普通の会社…

6

よくある話。 小説

中原一也  朝南かつみ 

なかなか面白い

天然マジぼけな課長、袴田。AV女優の妻と別れやけ酒をのんでいるところに部下の池田があらわれ。。。

天然メガネの袴田(私の中ではメガネ美人設定で読んでましたが)と、スパダリ部下池田のカップル。人もうらやむスパダリ(仕事ばりばり、イケメンモテモテ)なのに、やや残念な性格なのが面白い。お気に入りのAVについて熱く語ってしまったり、課長に一途すぎて暴走するなど。

猪突猛進な犬、池田の猛攻撃でや…

0

ふしだら者ですが 小説

中原一也  小山田あみ 

なかなか面白い

冴えないおじさんが、妖精の呪いで男にモテモテ、というギャグっぽい設定で、前半はぐいぐい押していきます。

モテモテな皆川は、本当にだらしなくて、お仕事も適当(でも人情はある)、男も食い散らかして名前も知らないほど。いつも別れ話でもめると幼なじみの高森に彼氏のふりをして助けてもらっています。

ここまでだとよくあるストーリーなんですが、後半がシリアス。ひょっとして前編は中編として発表され、後…

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妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜 小説

中原一也  國沢智 

ツカミはおバカ

…と言ってもいいかな?決してdisってないですよ!ないですけど、中原先生の繰り出すオヤジギャグに慣れてない方にはちょーっと難易度高いかも〜。
まずタイトルから何のこっちゃ感がありますね。
主人公が40才DT?
いえいえ。読み進めるとわかるのですが、主人公は「妖精ハンター」の方なんです。
でもそこまで行き着く前に、「男にモテる魔法」をかけられた阿久津喜晴が、部下で一回り年下の犬山から官能小説…

2

妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜 小説

中原一也  國沢智 

楽しかったです

のっけから愉快です。
中原一也先生の作品は好きでたくさん読みましたが、文章がちょっとだけ毛色の違うような、おやつをいただけたような作品だと感じました。
ちゃんと中原先生の味もします。
おっさん(37歳)が男・オスに異様なもて方をし始めた秘密、妄想癖ワンコ、必殺アイテム、人外等々の設定が愉快です。
もちろん他作品に出てくるような、ダークサイドに住まう色気汁あふれる「狩る側」攻め様&当てられま…

8

ブラックジャックの罠 小説

中原一也  小山田あみ 

色んな意味でドキドキはらはら♡♡♡

久しぶりに読み応えのある小説でした!
何と言っても皆様仰る通り、攻めも受けもめちゃくちゃ男前‼︎かたや今時珍しい形に嵌らない、風貌に反した人情味ある刑事、かたや自分のせいで罪なき人を死なせてしまったやり切れなさから、感情を抑えただただ犯人を捕える為だけに生きている様な潜入捜査官...
そんなストレスのせいで味覚障害になってしまった西沖をひたすら鵜飼があれやこれや美味しいお店に連れ出すので、ラー…

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