中村明日美子さんのレビュー一覧

同級生 コミック

中村明日美子 

Beardsley

ビアズリーに似た繊細さのある絵柄と群像ドラマとしての完成度の高さ、ミスマッチに思えるその組み合わせがこの作品を傑作にしたと思います。

映画でも音楽でも名作は作ろうと思って作れるものでなく「出来ちゃった」が正しい表現だと思いますがこれも多分そう。

それまでの明日美子さんは西洋や時代物を背景にした作品が多くカルト的人気があったのですが、ここで一気にメジャーに寄せて驚いた記憶があります。

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O.B.(2) コミック

中村明日美子 

皆少しずつ変わっていく

 眼鏡を外して前髪を流した、事後の佐条の色気がとんでもないなぁと思いました。高校時代も爽やかさの中にふと滲む色っぽさはあったのだけど、何度も交わりを重ねて、草壁も佐条も出会った当時より断然艶やかになった気がします。気怠げな表情の2人がたまらないですね。そして、明日帰るという草壁の何でもない一言に、唐突に寂しさを感じ涙を滲ませた佐条。慣れたはずの会話なのに、急に寂しさが襲ってきたり、不安に駆られたり…

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O.B.(1) コミック

中村明日美子 

仄かに、確かに、甘い

 同級生シリーズに登場した各キャラ達の短編集。佐条と草壁については、主に佐条の京都の家での些細な日常が描かれていて、短い中にも萌えがたくさん詰まっていました。佐条が今までよりずっと甘えたになっているところがとても可愛かったです。自分から草壁に腕を回したり、躊躇なく「あーん」されたり、こたつに入りながら草壁にぴったりくっついていたり。お堅く見える佐条も、やっぱり好きになった人には甘えたいんだなぁと。…

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空と原 コミック

中村明日美子 

掴んだ幸せをもう離さないで

 教師と生徒ものだと、生徒から先生にぐいぐい迫る作品が多いじゃないですか。だから、原が佐条に真剣に恋をしていたんだなぁというところに、まずぐっと来ました。生徒には絶対手を出さない、大人として最低限のけじめ。それを守ったために、佐条を横から奪われてしまった原。でも、理由はそれだけじゃない。やはりどこかに臆病な気持ちや油断などがあって、佐条に想いを伝えることを怠ったのも原因。彼が1年の時に気持ちだけで…

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卒業生 -春- コミック

中村明日美子 

自爆したハラセンも幸せになれますように

 佐条の母親と草壁が病室で初めて会うシーン、私は他のBL作品でメインキャラ達がどちらかの親と会う流れになった時に、このシーンをよく思い出します。短いけれど、とても温かく優しい時間だったので。息子の相手が男か女かなんて大した問題ではないと、息子の好意を尊重し、相手に息子をよろしくと言ってあげられる母親。自分が親だったら、彼女のようでありたいと思います。

 中盤で2人はまた喧嘩してしまうけれど、…

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卒業生 -冬- コミック

中村明日美子 

手袋しないで、と素直に嫉妬する草壁の可愛さに悶絶

 冒頭でカフェで待つ草壁を見つけた時、佐条が一瞬にして好きな人に会えて気分が高揚する表情に変わる。もうこのシーンだけですっかり心を掴まれてしまいました。ああ、今彼はどうしようもなく恋をしているんだなぁと、その心情が手に取るように伝わってきます。前巻ではお互い言葉が足りなかったり、先回りして考え込んだりして、時々すれ違っていた2人。そんな彼らがこの巻では、自分が発言に失敗したり相手から怒気を含んだ言…

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同級生 コミック

中村明日美子 

夜空の星が滲む描写が好き

 DVDを観過ぎてもうほとんど台詞を覚えてしまっているほどなのですが、改めて漫画で読むとまた新鮮な気持ちで青春を謳歌する2人の甘酸っぱさを感じられ、何度読んでも色褪せない作品だなぁと思いました。中村先生の描き方でしか表現できないこの爽やかさ、色っぽさ、儚さ。多くを語らず、大袈裟にもなり過ぎず、ごくごくありふれた台詞だけでここまで読者を引き込む物語を描ける才能、本当に素晴らしいです。

 草壁も…

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非BL作品

ウツボラ(2) (完) 非BL コミック

中村明日美子 

難解でした…

本格的サスペンス『ウツボラ』完結巻です。
登場するすべての人がストーリーに絡んでいて、謎が解けるどころか更に深まる展開でした。
1回読んだだけでは把握しきれず、不明な所を何度か読み返したのですが、それでも正確に把握出来ているか自信がありません…(汗)。
ただ単純に事件を解決するというものではなく、人の深層心理が関わっている作品なので、ほんとに先が読めません。
そういうところもこの作家さんの…

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非BL作品

ウツボラ(1) 非BL コミック

中村明日美子 

惹き込まれます

中村さんの作品はジャンルを問わずお見かけしたら時々読んでいるのですが、ストーリーにも絵の美しさにも惹かれます。
この作品は本格的なサスペンスでBL要素は全くないのですが、謎を解きたくて一気に読んでしまいました。
出版業界が舞台なのですが、作家の溝呂木、溝呂木の作品の読者だという美しい少女藤乃朱と朱の双子の妹だという桜がメインキャラです。
他にも脇キャラが何人も登場するのですが、それぞれがこの…

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【限定版】奈落何処絵巻 あなたのためならどこまでも平安調スペシャル コミック

中村明日美子 

楽しいです

『あなたのためならどこまでも』の巻末におまけとして収録されていた平安調ヴァージョン。
個人的にとても気に入った設定だったので、それが1冊丸ごと読めるとは!
『あなたのため~』に収録されていたお話では七海がいかにもエセ陰陽師という感じでしたが、こちらではもっと陰陽師にちなんだ出来事が起こっています。
妖やらお伽噺やら色々不思議な事が起こって個人的にはかなり好きな題材でした。
特に『夜這う者』…

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