朝丘戻さんのレビュー一覧

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition(初回限定付録小冊子) 特典

感動しっぱなし

発売当時は『初回限定付録』だったのだと思いますが
それがいま、電子で買えてしまうのです。
本当にいい時代になりました。ありがたい。

こちらでは本編のその後、暁天と凛が一緒に暮らし始めて3年経った日々が描かれています。
冒頭の1ページは暁天が天使だった頃の言葉で、
"タカさん"という名さえ無かったころの凛への深い愛情を感じるだけで、もうすでに胸がいっぱいになってしま…

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Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition 小説

朝丘戻  yoco 

宿命を背負って

瑛仁への揺るぎない想いを持ちながら思考はいつもマイナス気味で、
不毛な恋だとわかっていてもそれに一生を捧げようとさえ考えるいじらしさに胸が苦しくなり
いつか訪れる彼との終わりを無意識のうちに受け入れている凛の姿に切なさが募ります。
暁天が登場したらしたで今度は気持ちがかき乱されてしまうし、彼の幸せはどこにあるんだろうか?みたいな八方塞がりな現実が本当にツラかった…。
ただこの時点では瑛仁と…

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ふたりのはなし。 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

ムダではなかった道のり

ようやく友達から恋人へとそのカタチを変えた、
海東と飛馬の関係。
ですが上巻終わりのちょっぴり不穏な空気からもわかるようにそこから甘い日々になるわけもなく、
そばにいるのに心はすれ違ったままのふたりにただただ切なさが募りました。

対人関係が不器用すぎる飛馬にとって海東は唯一心を明かせる人で、
誰よりも大切な存在だということを『恋人になる』という言葉に精一杯込めたつもりでいるけれど。

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きみのはなし、 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

心のやり取りって複雑だ

学生時代からの海東の長い片想いを描いているのかと思いきや
不器用すぎて自覚していない想いを持て余す飛馬の気持ちが見えて両片想い的な展開にもなり、
かと言ってお互いに「恋人」になることをゴールとしていないようなところもあって。
現在や過去をふたりそれぞれの視点で見れば見るほどに
なかなか交わらない彼らの想いにヤキモキしてしまうようなストーリーでした。

海東は飛馬の何が欲しいのか?繰り返…

1

アカノイト 小説

朝丘戻  梨とりこ 

愛を知って輝く

吸血鬼モノなのでがっつりファンタジーではありますが
彼らの『心』がしっかりと見えるストーリーになっているので
愛の前では種別の垣根は無いんだな。と思わせてくれて、良い意味でファンタジーっぽくなくて読みやすかったです。

出会いこそあまりいい印象のなかったふたりですが、「医者と患者」として接しながら心の内側を明かしあえるようになっていく様子に胸をうたれます。
日々の小さなやり取りを重ねてい…

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青に沈む庭 小説

朝丘戻  山田シロ 

いろんなカタチの愛がある

「元義兄」という文字をみたとき
両親の子連れ再婚↔離婚でその関係になったのかと思いきや、相手はまさかの姉の元夫。
拗れる予感しかしないようなところにうまれた恋だなと思っていたのですが…
絶妙な匙加減でドロドロせずに進んでいくストーリーには
拗れるハラハラよりも誰の想いを感じ取っても胸がギュッとなるような切なさがたっぷりでした。

一歩踏み出すのがなかなか難しい恋を抱えて
逸人も一もた…

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窓辺のヒナタ 小説

朝丘戻  yoco 

空と太陽

アニパーシリーズ2作目。
それぞれの視点で語られる胸の内に切なくなったり苦しくなったり、ひどく抉られたりしながらもグイグイ引き込まれて一気読み。
ボリュームのある一冊、ものすごい満足感でした…!

SNSで出会い、お互いに顔も知らぬままネット恋愛的なやり取りを経て
やがてその繋がりがリアルになっていくまでが描かれているわけですが
そこに至るまでにはたくさんの葛藤や苦しみ、それを上回る幸…

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坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

それぞれのドラマが動き出す、

バスの中にさまざまな『ドラマ』を見いだしていた一吹。
最初はとても大人な思考の持ち主だな…と思ったのですが、
自分自身のことだったり他人との距離の取り方に悩んだりという多感な時期"らしさ"もしっかり持ち合わせていて、
かと思えばそういう部分すら一歩引いて見ている冷静さもあって…
と、ちぐはぐに揺れる心の内を知るたびに放っておけない気持ちになるような彼のキャラにすごく惹か…

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あめと星の降るところ-Complete Book 1- 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

愛がたくさん

3作品の番外編+書き下ろしと
初期に発表された作品も収録されていて
ボリュームたっぷり!
3作すべて大好きなお話だったので
その後の彼らに会えるのが嬉しくて、
興奮しつつも大切に読みました。

『君に降る白』
成瀬と藍は本編で恋人同士になったときから変わらず、とても静かに穏やかな愛を育んでいて
お互いを信頼し合う優しい空気感にほっこり。
その場所に至るまでにはツラいこともたくさ…

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あめの帰るところ 小説

朝丘戻  テクノサマタ 

鴇色の美しさを知る、

考え方が独特で
大人らしくない言動を取ることも多くて。
でもふにゃふにゃ芯がない人なのかと思っていると
しっかりとブレない大人な意見を言ったりもして。
そんな場面々々で表情が変わって見える能登を叱ったり宥めたりしつつ、
すっかり心が解されていく千歳の変化が微笑ましくて
ふたりのやり取りに愛しか無いのがものすごく素敵でした。

結構評価が分かれていますが
塾講師として失格な部分が

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