凪良ゆうさんのレビュー一覧

積木の恋 小説

凪良ゆう  朝南かつみ 

何度読んでもCHRISTMAS BOOKで泣いてしまう・・・

作中、蓮の心情で
「加賀谷との恋人関係が長続きするとは思えない。加賀谷が信用出来ないわけじゃなく、幸せという形の無いものが信用できない」というところ、
悲しいですよね・・・自分を愛してくれている人は信じてるけど、自分に愛してもらうだけの価値がないから、この幸せは続かないって思ってるんです。
だから、加賀谷が自分に興味が無くなった時のダメージが大きくならないように、蓮は自分の中の意地を捨てられ…

5

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

加瀬がせつない・・・

恋人の優しさに依存して、でもその優しさが信じられなくて暴力を振るってしまった過去を持っている加瀬。だから、次に大切な人が出来た時は失敗しないようにしたかった。だけど、どうしたらいいのかが分からない。近づきすぎたら、また依存して自分から壊してしまいそうで、遠く離れようとしても、本当は近くにいたくて。ぐるぐるしているうちに、どんどんネガティブに落ちていってしまいます。

人との距離感って本当に難し…

5

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

拾った大きな猫に懐かれます

お互いが過去にトラウマのある不器用な二人の恋愛小説。
阿木のことを好きすぎる加瀬の甘えん坊ぶりは、
ストレートすぎて逆にいいなと思えました。
その加瀬を阿木は包み込んじゃうし、ご機嫌とりするし、本当いい人なんだよね。
加瀬の拾った猫ちゃんには懐かれないけど、阿木が拾った大きな猫ちゃんには懐かれちゃって、鼻の下を伸ばすくらいにはデレちゃってるとこには可愛いなと思いました。

二人には関係…

1

ニアリーイコール 小説

凪良ゆう  二宮悦巳 

リアルだけどリアルじゃない不思議な読み口

読後、ディアプラスっぽい話だなーというのが最初に感じたことです。
黒凪良と白凪良の中間みたいな、どこかふわふわとしたセンシティブなお話。
特別何か事件が起こるわけではないけど、2人の間では結構事件になってるみたいな。
感情面にかなり重点を置いてきた感じがしますが、重すぎずに読める受攻両方トラウマ持ちのお話です。

両方とも結構ハードなトラウマにも関わらず、割と軽い読み口でいけたのは、偏に…

3

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

残酷で美しい和風ホラー

二つ年下の異母弟・奏人(攻め)を、幼少より母の虐待から守ってきた七緒(受け)。
大学生となったある日、奏人は七緒の前から姿を消し……

七緒と奏人の視点が交互に出てくる四部構成+後日談という構成。
二人が子どもの頃から見ていた奇妙な夢が物語のキーであり、奏人が七緒の前から姿を消した理由でもあります。

この夢が非常に不気味で、和風ホラーの趣きたっぷりです。
夢の中で十五、六の美しい少…

26

Fool For You(電子限定版) コミック

凪良ゆう  穂波ゆきね 

有難うございます!!!!

この存在を知らなかったので、ちるちるさんに大感謝です!
早速買ってまいりました。
まさか漫画でこの二人が拝めると思わなかったので、もうそれだけで大感激です!

お話は本編その後、漫画家で頑張るトキオと料理人として頑張るナツメが幸せに暮らしているんだなあという内容でした。
ヤコ先生も出てきません。
二人以外は、モブのアシスタントくらいです。って、もうこんなにアシ雇えるくらいになったんです…

4

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

何度読み返しても泣きそうになるのは、私だけではないはず!

9歳の息子を残して、好きだった男が死んだ。
波瑠はずっと10歳年上の裕也が好きだった。
9歳の時に裕也と出会い、裕也ができちゃった婚をして椢が産まれ、離婚して、それからずっと裕也と椢と三人で生きてきた。これからもずっと三人で生きていくと思っていた。
なのに、夏の日に裕也が海で死んだ。
裕也の死を実感出来ず葬式から抜け出した波瑠に、椢が自分の中に父がいると言い出す。裕也と同じ口調、同じ仕草、…

7

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

アヒル隊長と共に

まず訂正させて下さい、評価が「萌え2」になってますが「神評価」としてレビュー致したいと思います。30日越えで訂正できませんで、すみませんです。
最初に読み終えたときは「良かった、面白かった」とやや軽い気持ちで評価も入れたと思います、それが後から「やっぱ凄かったな」と、しみじみ傑作です。
クラス最底辺の平良と、真逆の美形男子、清居。二人の物語が「美しい彼」、「ビタースイート・ループ」、「あまく…

6

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

奥ゆかしい作風

ふたりともに、穏やかで奥ゆかしい。相思相愛なのにそれを抑えあう様子も、住居も、攻めの祖父も、食べ物も和風ファンタジックかつモダンで素敵な雰囲気でした。
なんと言っても、朔太郎(攻)の祖父が売れない小説家・つぐみ(受)に贈呈したオリジナルの原稿用紙がすばらしい。
つぐみが朔太郎の祖父から贈呈された名入りの原稿用紙に書く、愛する人を淡々と綴ったお話を読んでみたいです。
最後のSSは収録されるべき…

4

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

幸せなんですが、少々もやもや。

この表紙でこのタイトル、アンドロイドの話。
何となくほのぼのコメディー系かなと思って、積んでました。
読んでみたら、また切ない系だった!(笑)
ちょっと厚めでしたが、一気に読んでしまいました。

私は昔から人形が大好きな人形者なのですが、それだけに色々辛かったです。
この時代に自分がいて男だったらこのサークルに入りたいなと思いましたが、裏ドール専門かあ。裏にはいかないなあ。主人公同じく…

4
PAGE TOP