麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

only you, only コミック

麻生ミツ晃 

ある人間の人生を覗きこんでいるような

ゲイで臆病な上司・真木と、ノンケだけど上司に興味を持って関係を迫った部下・須藤。
二人はカラダの関係を続けるが、須藤は創業一族出身で政略結婚が持ち上がり、真木は部下の将来を思って別れを選ぶが…

真木は恋人を作ったことがない。二丁目に行く時は変装し、どの男とも一度しか寝ない、会社でゲイと噂されても否定も肯定もせず周囲の人間が距離を取るのをあえて狙っている、人間関係が築けない臆病で孤独な男。

3

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

ストーカーで変態、でもときめく

攻めの執着が凄い、とちるちるのトピのどこかで見て気になっていた作品です。佐田先生の本は既に二冊読んでいましたし、麻生ミツ晃先生の表紙も素敵で躊躇せずに買いましたが、これほどとは思いませんでした。この攻め、遠藤圭祐は本物です。本物のストーカーで変態。
表題作「あの日、校舎の会談で」はもうサスペンスといっていいでしょう。主人公で受けの笠井亨と十年ぶりに再会した遠藤圭祐。二人は十年間疎遠になっていたも…

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彼が眼鏡を外すとき コミック

麻生ミツ晃 

なんて素敵な読後感~

麻生ミツ晃先生のコミックは、作家買いで必ず読むのですが。
いつも切なくて、切なくて…。
でもこの作品の読後感は。
切なさの後が、爽やか~なやさしい風のようです♪

お話は、大きくは二つにわかれていて。
「ほんとのところ」「ほんとのほんと」は、五年前の読み切り。
「彼が眼鏡を外すとき」は、スピンオフの連載ものでした。
高校二年生の芹沢一太を中心に、四人の人物それぞれの気持ちと成長が描…

5

彼が眼鏡を外すとき コミック

麻生ミツ晃 

そうきたか!よく出来てる(拍手)ネタバレあります。

安定の麻生ミツ晃さんということで、なんの知識もなく予約購入。最初の2話が表題作ではなくて『オムニバス作品集???』と思いながら読み進めました。高校生の話。仏頂面で友達をつくるのが苦手な転校生土屋と、面倒見の良い根っからのお兄ちゃん気質の一太。衝突したりモダモダするけれと、意外にもあっさりと付き合うことになります。麻生ミツ晃さんにしては、今回はライトな感じなんだなぁ〜。。と思っていました。心も体もひ…

4

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

二人のラブストーリーの前編

やっぱりBLはハッピーエンドじゃなくちゃイヤだなーと改めて思った作品でした。
いろいろあっても最後は結ばれて幸せに暮らしましたとさ…の『いろいろ』の部分が痛かったり辛かったり傷ついたりしても、障害を乗り越えてあるいは成長して二人で生きていく道を模索しこれから何かあっても二人なら解決していけると思わせるような話に惹かれます。

拓人にとってモデルはバイト感覚の軽い気持ちのようでいたけれど、ドラ…

0

彼が眼鏡を外すとき コミック

麻生ミツ晃 

ティッシュを何枚使ったことか!!

 二つのカップルの短編集。それぞれが親友同士だったり、兄弟だったりするオムニバス構成になっているので、丸ごと一冊でひとつの物語として楽しむことが出来ました。
 実は麻生ミツ晃先生の作品はつい最近『SEASON』を読んだのが初めてで、それがあまりに好み過ぎてそのまま既刊のコミックスと、この新刊を大人買いしてしまったのでした。『SEASON』はストーリーや時代背景、そして敬語攻めという私の大好きなも…

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Season コミック

麻生ミツ晃 

​ 息をのむ美しいベッドシーン

​ 電子書籍でリリースされた際に試し読みして、冒頭の15ページですっかり魅了され、どうしても紙で欲しいとそのまま別の通販サイトで購入してしまいました。元はと言えば敬語攻めにチェックを入れて検索したときに気になっていた作品で、松岡の丁寧な口調と「私」という一人称、坊ちゃんという呼び方、そして時代背景とストーリーが絡み合った、とても丁寧に描かれた作品でした。
 絵柄、ストーリー、キャラ、全てが好まし…

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彼が眼鏡を外すとき コミック

麻生ミツ晃 

弟の可愛さ健気さがたまりませんでした

親友の一太に自分より優先する存在ができたことに不満を抱いていた巴(受け)。その感情が恋であると指摘したのはその一太の弟である賢次(攻め)だった。進路に悩んでいた中学生の賢次は、少し助言しただけで巴に懐き、幼い好意を一心に向けてくる。「僕じゃ兄ちゃんの代わりになれませんか」と言われ、衝撃を受けた巴だったが…。


2カプの話が入っていて、こちらのほうがあとに入っていたのですが、こちらが表題作で…

5

「彼が眼鏡を外すとき」アニメイト特典ペーパー 特典

兄弟でのやりとりに、くすっ♪

本に折らずに挟めるA6サイズのしっかりめの紙に、
「芹沢兄弟(攻)編」というタイトルの漫画が載っていました。

本編のその後の内容で、
芹沢兄弟、攻め同士である一太と賢次の会話を描いたものです。

兄の一太が賢次に「……で?巴とはどんな感じ?」と声を掛けます。

誰にもノロケたりできなくて、
地味にストレスがたまっていたのかな?
「オレは土屋の可愛いとことか、いいとことか話した…

7

彼が眼鏡を外すとき コミック

麻生ミツ晃 

いじらしい純粋な想いが胸を打つ、秀作

「彼が眼鏡を外すとき」このタイトルの意味が後半で明らかになって、
そのいじらしさ、純粋さにグッとくる読者はきっと少なくないでしょう。
瑞々しさで心を浄化してくれる、とても素敵なお話でした。
麻生さんの絵柄が苦手でなければ是非に!とお薦めしたい1冊です。

ひとつの物語の中で、2組のCPが描かれる本はままありますが、
これほど相乗的にそれぞれの想いを描いてグッと引き込んでくれる、
巧み…

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