木原音瀬さんのレビュー一覧

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

読んで放心する本

いやぁ……前作を読んでから、いてもたってもいられずに手を出しました。
翌日仕事で眠くても、眠さなんて吹っ飛ぶくらい引き込まれます。
心をごっそり持ってかれてしまって、真夜中に放心状態です。
心をね、抉られてしまう。

結局はハッピーエンドなんですが、これは単なる恋愛ものではなく、家族愛に恵まれなかった喜多川の生涯の物語だったんだと思います。
堂野が喜多川にむけた愛は恋愛感情での愛ではな…

13

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

これは是非2冊揃えてから

冒頭から心ごと持っていかれてしまって、もう最後までノンストップ。
これ以上読んだら展開的にヤバイ……次をめくるのが怖いと思いながらも、先を読まずにはいられない。
おそろしいほどの吸引力で、途中でページを閉じるのを許してくれません。
というくらい話がしっかりしていて面白かったです。

痴漢に間違われて服役している受と、ある理由から殺人罪で服役していた攻の、もう不器用すぎるくらいにせつない恋…

1

眠る兎 小説

木原音瀬  車折まゆ 

時代を感じる媒体

不器用で卑屈で人間の負の部分を全面に押し出した受が登場。
嘘で塗り固められた恋の始まりは、今ではなかなか見ることの出来ない出会い方。
好きになる程に嘘が苦しくなり、5歳年下の攻に年齢差で不安を感じてた所に、じつは5歳じゃなくて10歳も年下でした。
しかもアンタが勤めてる高校の生徒でした。
という、体裁を気にしすぎる真面目な受にはもう衝撃の事実。

はじめは面白半分だった攻も、あまりにも…

4

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

心に響く切なさ、、、

美しいことを読もうと思ったきっかけは日高ショーコ先生の絵でした。でもその後、箱の中シリーズで木原音瀬先生に魅了され、こちらの作品を購入しました。
美しいこと上巻、下巻、愛しいことを読み終えて一週間程経ちましたがまだ熱りが冷めません。今でも松岡と寛末の色んなシーンを思い出しては切なくなって泣きそうになります。こんなに心に響くBL小説は初めて読みました。BLにハマってまだ日が浅い私ですが、この作品は…

16

ergo vol.5 ~木原音瀬セレクション~ コミック

木原音瀬 

木原音瀬作品の入口に是非

木原音瀬作品のコミック化作品が連載形式で読めるという何ともチャレンジングなシリーズ。こういう企画が成り立ってしまうこと自体、さすが木原音瀬さん…!と感心してしまいます。

このvol.5は完結編に当たります。原作を一つも知らなくても楽しめると思いますが、原作を知って読むと何倍も面白いシリーズです。内容には興味があるけど小説は苦手~…と感じている人にとっては木原音瀬作品への入口になるのかも。

1

男の花道 Don't Worry mamaシリーズ 小説

木原音瀬  志水ゆき 

乙女なオネエと天然オタク

ゲイバーのマスターの友晴とオタク男の松尾。
好きなタイプとはかけ離れたノンケの松尾に恋をしてしまった友晴の甘酸っぱいお話でした。

とにかく笑えます。
友晴の乙女な言動に笑い。
松尾の天然っぷりに笑い。
(電車や人のいる場所で読むのは要注意です)

友晴のダイエットの目的がマグナムを小さくするためって可笑しすぎです。
恋は人をここまで変えちゃうんですね~。

これまで木原さん…

5

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

タイトルが素敵。

姉の結婚で知ったブライダルコーディネーターの仕事に憧れ、自らその職に就いた仕事熱心な朝霞武史と、彼が初めて担当した顧客で実直な公務員、笹川吉郎の物語。冒頭、結婚式の回想シーンでの、笹川が花嫁にとった行動にハッとさせられます。もう、この時点でグイっと引き込まれてしまうんです。

木原作品できゅーんとさせられるなんて初めてでした。作家さまはホントにリアルなフツーっぽいの男の人を描くのだけれど、その…

3

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

イライラハラハラ

ヘタレで優柔不断で無神経で自己中心的でプライドが高くて要領が悪い攻と
健気でイケメンで仕事ができる受

攻には最高にイライラさせられ
受は最高にかわいそ可愛くて
この二人の行く末にハラハラさせられながら
ここまで読み手の感情を揺さぶる作品にはそれほど出会えないな
と思わせる傑作です

本編では攻を信用しきれなくて
「松岡が幸せなら寛末でもいいけれども
 お前本当に松岡を幸せに…

5

さようなら、と君は手を振った コミック

木原音瀬  深井結己 

ネタバレ

コミックを読んで原作も読みました。誠一が、どうしても好きになれずこの評価です。
高校生時代、別に好きだったわけでもないくせ従兄弟の啓介に強姦まがいのことをした誠一。純粋な啓介は「必ず迎えに来る」という誠一を信じていたが、彼が来るととはなかった。十年後二人は東京で再会し、また身体を重ねる。
だが、誠一にとっては快楽と甘えでしかなく、啓介に対して恋愛感情はなかった。と、いうのも誠一には狙っている女…

1

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

なんじゃこりゃぁ〜の凄い世界でした…

いやぁ〜もぉ〜なんとも凄い世界でした。
でも面白かった…。
表紙から覚悟はしておりましたが、それをはるかに超える内容で、
やはり大好きな木原さんの作品、やっぱり読み応えがありました。
最後は本当涙が出そうになりました。

出てくる内容は半端ないエロてんこ盛りの世界。
だって奴隷ですから。
悲惨極まりないってのを通り越して最低最悪、酷いです。
正直初めての獣相手の所は、大好きな木原…

5
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