木原音瀬さんのレビュー一覧

灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

惣一の地獄と嘉藤の涙

これまで惣一の負った苦しみの負債。

そして北海道に移り住んでからの2人の生活の静けさ。
負債に対し、なんて小さすぎる日常の穏やかさ。


もう、わたしの心臓は
持ち堪えることができなかった。

正負の法則というものがあるのなら
惣一の負債はどういうエンディングで
回収出来るのだろう。
物語のその先に、これ以上の幸せがあるのか…?


しかし惣一はもう、この負債を忘れ…

1

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

鬼畜の攻めに同情せずにはいられない。

木原音瀬先生に最近ハマりまして、何作品か読んでいます。この作品はYouTubeの方のちるちるで木原音瀬先生特集をやっていてソムリエの白米さんが2位(だったかな)にあげていたので気になって読んでみました。

監禁ものなので覚悟して読んでいたのですが、受けが本当にクズといっても過言ではないモラハラ上司受けなので、性悪な分痛い目にあっていてもそこまで可哀想に思わなかったかな。逆に攻めもっとやれ!!と…

3

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

木原先生の描く受けってなんでこんな刺さるんですかね..

ちるちるの質問箱で、美しいことの松岡さんと似た受けが出てくる作品を質問したところこちらを教えてもらいました。
まず、リストラされた×リストラしたの組み合わせ本当に最高です。私は受けがステータス高い作品が性癖で普段から強気受け、高飛車受けを好むのでクリーンヒットでした。

でも、それだけじゃないです。やっぱりなんていうんですかね、、。木原先生の描く受けってなんかもう本当にいじらしくて可愛いんで…

3

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

攻めに共感してしまう

木原音瀬先生、最近読み始めましてこの作品を友人にお薦めされたので読みました。
最初は木原音瀬先生がオメガバースのイメージなかったので、そういうのもかかれるのかーという印象でしたが、ビーボーイのアンソロが元なのですね。あとがきにオメガバースが大好きだとかいてあるのをみて、そうなのか!と新たな一面を知ることができました。

主人公の河内はΩ属性ながらもほとんどβに近く発情期の症状も少ないことから…

0

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

真剣であるほど忘れられない恋心

 兄弟BLを求めて購入した作品です。久々に読みたくなったので再読しました。
 初見ではいろいろと驚かされた作品ですが、今回は純粋に楽しめました。やっぱり好きです。

 まずは「こどもの瞳」の感想です。
 二年前のある出来事で兄・仁を心底嫌いになっていた弟・岬の元に、事故による記憶喪失で六歳児になってしまった仁がやってくるという設定がすごいのですが、実年齢三十歳の男が六歳の振る舞いをするのは…

2

place 小説

木原音瀬   

焦ったい純愛から

まず最初に、コレは本当に木原音瀬さんの作品なのか?!と思うくらい純粋な恋愛のお話です。いやぁ、読みながら、実はどこかでどんでん返しがあるんじゃ無いのか?この人は実はチョー性格悪いやつで…とか、疑りながら読んでしまうという(笑)
木原病を患ってしまってるかも。一応、ややこしいもの担当!で、さおりと今瀬という登場人物は出てきますが…

二段組で、心して読まねばと思ってましたが、読み進めるに従って…

2

COLD FEVER コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

辛い切ないすばらしい

壮絶でした。
前作も2人の過去が過酷だったけど、今作はまた別の意味で辛かった。
その分、乗り越えて結ばれた時の喜びがキます。夜明けの腐だと再認識させられました。

そうよねぇ。記憶戻りますよねぇ。
冒頭で幸せを実感するということは、その先はそういうことになると相場は決まっているわけで。

透が記憶を失っていた間、あんなに藤島を好きになったのは本来の透の部分だと思ったんですが、透は傷つ…

2

COLD LIGHT コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

夜明けの腐にはたまらない

これは神にせねばなるまい(偉そうにすみません)
自分が夜明けの腐であることを再認識しました。光の作品も好きですが。

前作は透視点で、本作は藤島視点。
この構成も好きです。

ふんわり想像していた以上に、2人の過去が壮絶でした。

出たわね。苦手な設定。
兄と妹の子ども…。
ドロドロものには結構出てきますね。

全ての元凶は着物のクソババアやんけ!と怒りがこみあげますが。

1

COLD SLEEP コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

おもしろいミステリーBL

おもしろかったです。
ミステリー仕立てで、高久の過去が徐々に明らかになっていくにつれ、2人の心情の揺れが描かれていて、その流れがよかったです。

さすが元は小説なだけあって、プロットが緻密ですね。
それに相まって麻生先生の描写がいい。

藤島が何も言わないけど、高久のことを大事に思っていることがわかってくるし。

高久も混乱しながらも、藤島の気持ちがわかってきたり、藤島への思いが高…

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箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

新書版、最高でした

講談社文庫版を先に読み、どうしても[雨の日][なつやすみ]を読みたくて図書館で借りて読みました。
本編は、箱の中はひたすら読んでてしんどくて何も悪くないのに疑わないやつがバカを見る感じで、信じては騙されてってのがあってしんどい。堂野の場合、自分のせいで家族がお金騙し取られるって相当キツイな。喜多川は、藁にもすがる思いで探偵に堂野探しを依頼してるから騙されてるなんて思いもしない。盲目で闇雲。そんな…

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