木原音瀬さんのレビュー一覧

捜し物屋まやま 2 小説

木原音瀬  穂積 

次巻への引きが強い。早く続きが欲しい。

兄弟コンビ再び!とワクワクしながら手に取った第二巻、一巻に比べ毒も心をザワつかせる点もあっさりめで読みやすい。ここらへんは“子供”の捉え方で感想は変わってくるかも。深く感情移入すれば沁みるところがたくさんあると思う。
義兄弟萌えは終盤までおあずけ。ラストに白雄に関する爆弾が落とされたのが見どころ?

今作は一冊通して、とある子供から依頼された母親探しに勤しむお話。子供と関わるオジサンたちがい…

2

捜し物屋まやま 2 小説

木原音瀬  穂積 

BL要素は皆無ですが。

前作から、大好きな作品です。同じ作家さんのBL作品は痛くて苦手なんですが、BLじゃない前作は展開やキャラ全てが気に入って、続編が出るのを首を長くして待っていました。
なので、読むのがもったいなく少しずつ…なんて思っていたのに、面白くてやっぱりあっという間に読んでしまいました。

今回はアパートに出る幽霊繋がりで、美少年の母親を探すことになります。白雄の能力やホラーが面白いのはもちろん、新キャ…

3

捜し物屋まやま 2 小説

木原音瀬  穂積 

新キャラは男の娘

非BLなのですが”匂い”が半端なくて大好きなシリーズです。
通常運転だったら、必ずやそういう展開に至るであろう義理の兄弟(白雄と和樹)の”周り”で事件が起こって、その事件を彼らと愉快な仲間たちが、間山兄弟の霊感ピッピを頼みにゆるっと解決します。なんというか、BL風味の探偵趣味作品ですね。キャラクター設定も面白いし、優しい味付け(白雄以外)なので、誰でも読みやすいと思います。

今回の新キャラ…

2

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

私にはハピエンなのかわからない結末でした。

2部構成になってます。
最初はΩの河内視点から
2部は1部から数ヶ月後?経っておりαの犬養視点。

オメガバースは作家さんなりの解釈でいろんな設定がありますよね。
今回はΩだけど35歳まで童貞だったらβになれる設定でした。

今まではΩだから世間から酷い仕打ちを受けている、というしんどい設定が多かったのですが。
今までと違った角度からのしんどさでした。

なんで河内さんはこんな…

1

愛すること 特典

これを読んでこその完結

長いこと色々な方が電子になるのを待ち望んでいた作品だと思います。
木原音瀬先生のツイートで情報が流れて来た時は狂喜乱舞しました。

そして漸く読み終わりました。結末を知っていたので安心感はありましたが、松岡の寛末を信じる事が出来ない辛さがこれでもかと刺さって来ました。

寛末が好きすぎてで彼以外は考えられないからこそ、臆病になってしまうのがとても良く理解出来ました。
寛末は彼なりに良か…

2

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

圧巻の人間ドラマ

「美しいこと」を読み終わった時点では寛末に、そんなに悪印象を持って無かったんです。

でも寛末視点の「愛しいこと」を読むと、彼の愚鈍さとか無神経さに翻弄される松岡の気持ちを考えてしまってもう悲しくて切なくて、なんて酷い男だろうと思ってしまいました。

寛末がどんなことを考えていたのかが分かるからこそ、初めて読んだ時も今回再読した時も寛末に腹が立ってたんです。すっかり忘れてました。

こ…

1

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

やはり名作よね!

「愛すること」をKindleで購入したので、先にこちらを再読しました。

「美しいこと 上 」のKindleの電子版ではBLCDの「SS時計1」が収録されているそうですが、家にある紙のBL版の方を久しぶりに読みました。

木原音瀬先生の確かな文章力とストーリー展開に、数年前に読んだ時とはまた違った気持ちを抱きました。
当時は松岡がとにかく可哀想で、寛末憎しだけしか無かったんですよね。

3

捜し物屋まやま 小説

木原音瀬  穂積 

もうすぐ2巻発売ということで

読んでみた。一般文庫にしては軽い文体で、クセがなくするする読める。
内容は、男が集まりわちゃわちゃ賑やかす系ラノベ。今作はメインとなる四人の紹介巻のような仕上がり。四者それぞれの視点で四話分(+おまけの猫視点)が収録されていて、シリーズ開始!という雰囲気だった。

起こる事件はどれも小さくて、細部に散りばめられた雁字搦め要素は身近にあるものばかり。ちゃんと悪には鉄槌が下されるのに、うっすらモ…

4

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

文庫派もぜひ

文庫の終わり方が余韻があって良かったので、二人がくっつくのは雰囲気が変わりそうだなと思うこともあり、読むのを躊躇するような考えもあったのですが、読み返したら瞬間購読。
まさかこんなにも熟考して煮え切らずくっつかないとは!BLの外から生まれた男寛末… 流石木原先生の作品だと思いました。予想通りにはいかない。
BLっぽさは最後の2割くらいな感じがします。

少し前のお話なので、今よりも同性愛に…

5
非BL作品

ラブセメタリー 小説

木原音瀬 

愛も欲望も埋葬せよ

BL界を震撼させる巨匠・木原音瀬先生作品で。
非BLとはいえ、小児性愛を題材にした問題作で。
その上、
昔「ペット・セメタリー」という怖いホラー映画があって、セメタリー繋がりでもう読む前から「怖いバイアス」がかかってる。
何が書かれてるの?
何が始まるの?
死臭漂う墓地。幼児に抱くよこしまな欲望を埋葬する荒れ野…

本作は、繋がりのある3編の短編とエピローグで構成されている。

2
PAGE TOP