木原音瀬さんのレビュー一覧

同窓会~COLD SLEEP~ コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

これからの2人…

小説『COLD SLEEP』収録の短編「同窓会」のコミカライズです。

物語は、タイトル通り高校の同窓会から始まります…

谷口と黒川は高校の同級生であり、
優等生の黒川は周りから疎まれる存在だった。
意外とモテる黒川に密かに嫉妬していた谷口だったが、
久しぶりに再会した黒川は、
「ずっと谷口に言いたいことがあった」と言い出し…

アイロンウォークで倒れた黒川を介抱する谷口に、…

5

COLD FEVER コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

ようやくスタートライン

神以外の評価かみつかりません。
とても辛く苦しいシリーズ最終章でした。

記憶が戻った透が余りにも自分勝手で乱暴で……
そうなってしまったのは壮絶な過去があったからであって、
決して透が悪かったわけではないと思います。
だけど、藤島への憎悪と恐怖と依存が恐ろしかった……
虐待は繰り返すと言いますが、
まさにそんな感じでした。

そして、あんなに大切にしていた透に怯える藤島が切な…

1

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

それでも生きてかないといけない…。

幸せへと向かう希望の羽を無慈悲にむしり取る現実。

自分のより良い未来を思い描き、それがそこまで現実に迫っているのを感じている河内は、体調の変化よりも仕事を優先して無理して出社する…。

人生の展望が見えなくなって肉体的にも死へと向かう状態において、性を通して生きながらえさせられる苦しみ。そんな中で自分を見つめる男の行為により、赤ちゃんがまた産まれるという未来だけが見えるというエンド。

3

すすきのはら 特典

書籍化熱望します!!

どうしてこの名作が世に出ないのでしょうか。世の中の不条理に歯がみしたい思いです。
木原先生、どこでもいいから出版社様、どうかどうか書籍化してください。この際、電子でもよいです。読みたい方が適正な値段で入手できるようにしてください。
どうしても読みたかったのですが、色々なサイトでかなりの高額で取り引きされていました。とても私には手の出ない値段です。
この堂野と圭の思いの詰まった短編がこのまなん…

6

箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

攻めの幸せを切に願った

数度にわたり涙が滲んだ作品。傑作だと思います。
つらくて苦しくてでも早く続きが知りたいという葛藤に苛まれながら読み進めました。

本作もそうですが、綺麗だとか可愛いだとか魅力的な容姿に惹かれたわけではない男の恋愛関係をじっくり見せてくれるのは本当に有難い。
こういうのを読みたかったんだー!!と常に満たされまくっています。


話が逸れましたが、こんなにも攻めに幸せになってほしい…とい…

3

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

超マザコンの醜い白ブタが……

シリーズ最後の「男の花道」が面白かったので、こちらも読んでみました。

受けのスペックが劣悪すぎてすごかった。

チビで130kg超えの百貫デブ。
おまけに超〜マザコンでドケチで根性ひん曲がりのヒステリー。

そんなやつと無人島に取り残される羽目になった攻め。
何もしないくせにキーキーと喚き立てるしか能がない受けにイライラするのは当然なんだけど、良く耐えたと思う。

私ならいく…

1

NOVELS PLUS MINI 12 (表題作「吸血鬼と愉快な仲間たち episode 6」) 小説

木原音瀬 

進展と甘い日常

商業作品の番外編2つです。

「吸血鬼と愉快な仲間たち episode 6」
暁のために、米倉が犯人の証拠をつかもうと奮闘するアル。米倉の周囲を探るうちに、橋桁の下にいたところを金槌で襲われて…というところまでです。毎回スプラッターな目に遭うアルなので、読み慣れてきてはいますが、やっぱり痛そう。果たして今回の件で暁の疑いは晴れるのか、続きが気になります。

「mundane hurt e…

2

LOOP 小説

木原音瀬  藤田貴美 

想いは巡り巡る

ちるちるさんの記事『激痛に耐えられなかった木原音瀬作品6選』にてゾクゾクした痛みを楽しめる人向けとして紹介されていたこの作品。
大分苦しく…読み進めるのがつらかったです。

前世の人間の心が攻めの体の中にいる…というなかなか異色な設定です。
実体を持たない宮澤が前世で恋焦がれた相手、文の生まれ変わりを見つけたところから話ははじまります。
しかし現世では同性なうえに相手は記憶なし。
それ…

3

甘い生活 小説

木原音瀬  石原理 

理屈抜きの好きという気持ち

を知れた気がします。

まさかの小学生に手を出し家庭教師の時間内でセックス三昧。
一時の気の迷いではなく日常の一部へと変えた藤井は物語の中では裁かれませんが完全犯罪者ですよね。

そのうえ身から出た錆だというのに自分から離れない三宮を人生最大の汚点だなんて称したりして。

とんでもなく酷い奴なんだけど、物語の登場人物…というよりはリアルな人間らしさを感じてしまう。
フィクションの範…

0

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

希望はない…

仕事前に読む本じゃないんですよね。
今までで一番読み進めるのが苦しかったです。
だけど読まなきゃ良かったとは決して思わない。
心にダメージ負ってもその傷をどことなく気にしていたくなる。
木原先生の作品ってそういう魅力が詰まっているとよく思います。

世界の終わりとも言える過酷な状況で都合のいい救済を盛り込まず地獄をきっちりと書いてくれています。
なかなか読む人を選ぶというか一般的に女…

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