木原音瀬さんのレビュー一覧

HOME (新装版) 小説

木原音瀬  藤田貴美 

凄いということと、好きだということ

木原さんの作品とは相性が悪い。
読む作品読む作品、筆力には脱帽しながらも
肌に合わないというか、好きじゃないというか……
でもコミカライズをきっかけに一気読みした「吸血鬼と愉快な仲間達」が良くて
じゃあ、久しぶりに何か読んでみようかと手に取ったのが、本作。

好きな藤田貴美さんの挿絵。
表紙の淡い色合いを見ながら、イヤ、こんなはずないでしょ?と読み始めたのだが
こんなはずないどころ…

3

「鈍色の華」ビーボーイ応援店特典書き下ろし小説ペーパー 特典

その後の2人 in New York

わたしもアニメイトさんで購入してペーパー付いてきました。片面印刷のもの2枚。
ビーボーイ応援店のリストにあったっけ?と思っていたらアニメイト全店が応援店なんですね(海外店舗を除く)。

本編では、ダンから佐川への執着は描かれていましたが、佐川が本当にダンを愛しているのかはっきりしないところがあったので、そのあたりが描かれていて満足でした!

以下ネタバレありです。


日本支社での…

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

一度知った蜜の味にとらわれる男たち

しなびかかった蕾を咲かせてみたらとんでもない毒華だった…!
攻めのひとり・ヒューイの慧眼に恐れ入る。
ハイスペックな男たちが、冴えない男に翻弄されていくさまにスッとしたり、ゾクゾクしたり。


鶴谷は40代後半にも関わらず白髪の目立つくたびれた感じのする男。
そんな鶴谷がなぜか提携先の重役、ヒューイとダンに見初められる。
会社のため彼らに体を使った接待をしてくれ、と社長に命じられ…

18

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

毒花は必ずしも美しくはない

どんな花にも毒がある
それはたとえば、枯れかけの花でも 日陰に咲く花でも



他の方もおっしゃっていましたが、作品全体に毒の雰囲気が漂っています。

鶴谷と佐川
ふたりの男が雌に落ちていく様が、まるで自らの毒で首がしまっていく花のよう

そして
兎河とダン
気づかぬうちに、花の毒がまわり中毒になっていく


個人的には佐川がダンの女になっていく様が好きです。
計算…

12

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

タイトルは捉え方次第かな

木原作品の飴と鞭マジック!

今作も上げられドン底まで落とされ、その後上げられたと思ったらまた落とされかけて。

なんか木原さんに調教されてる気分…
いえ、それが寧ろ快感で気付けば6作目なの
ですが(笑)


*以下超ネタバレあらすじ感想です。


6年前のモモちゃん…本当にダメダメで大変でした。
「絶望的」ってこの時のモモちゃんの為に出来た言葉じゃないかってくらい。

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

ファムファタール

木原 さんにしてはあまあまと言っていいのかなと思いました
普段がどれほどクズ人間ばっかりなのかと・・・
遅咲きの魔性、欲望に淡々と忠実な鶴谷がもうすごいです
体温低そうで未亡人で、ほんと旦那の葬式の夜に仏壇の前で押し倒されざるを得ない、みたいな人外の色気です
ヤバい
ダンと佐川はまあ鶴谷に比べたら普通です
佐川は通常運行なゲスですし自業自得ですし
でも、まあ収まってよかったね

10

片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

木原作品にしてはソフト……いやいや結構、毒があります

電子書籍で読了。挿絵有り。
そもそも「片思い」と「あのひと」の二冊を一冊にして改稿し、書き下ろしを加えた出版だった様ですが、電子では前編・後編の二冊で販売されています。
前編は「片思い」「恋は盲目」の二編で三笠と吉本のお話。後編は「あのひと」「それから」の二編は松下と門脇のお話で、三笠・吉本・門脇の三人が出てくる「同窓会」と松下・門脇の「おかえり」の後日談二編という、旧版に近い形になっています…

3

「鈍色の華」ビーボーイ応援店特典書き下ろし小説ペーパー 特典

愛、あります

本編はあまさが無く、あまあま好きには少々物足りなかったんですが、こちらのペーパーで糖分補給させて頂きました!
これから買う方は是非ペーパー付きをオススメしたいです。
以下、ネタバレ絡んだ感想を…。

ダンの重い愛情が一方通行じゃなかった事にホッとしました。
浮気チェックのために覗いてたインスタで、まさか佐川の自分への愛が垣間見れるとはおもってなかったダンの喜びっぷりが可愛いです。

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

エロい>痛い

表題作と続編、そして表題作に登場してた攻めの一人でもあるダンと彼の会社社員とのお話がありました。

『鈍色の華』『鈍色の果実』
白髪が目立つ冴えない鶴谷が、取引先のダンとヒューイによって淫乱な性を目覚めさせます。
そしてその鶴谷の魔性さは自社の社長をも…。
初っ端から羞恥プレイ・言葉攻め・男体盛り・尿道攻め、とやられる鶴谷が不憫でした。
こんな可哀想な目にあう鶴谷がまさか秘めた物を持っ…

5

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

解説も含めて「神」

講談社文庫版では、伏見憲明の解説がついている。
それがまた素晴らしい。
買うときは、講談社文庫版をオススメします。

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