夜光花さんのレビュー一覧

あかつきの塔の魔術師 小説

夜光花  山岸ほくと 

ダメな子ほど可愛いし情が湧く?

「蒼穹の剣士と漆黒の騎士」のスピンオフファンタジー、薔薇シリーズも終わり、
夜光花先生のファンタジーものを読んで見たいと思っていたので結構嬉しいかも。
前作は鳥族と騎士のラブでしたが、その世界感で50年くらい経った後のお話で、
前作の攻め様である騎士の狼炎もすっかりご老体になって登場していました。

今回の舞台は、何かと昔から曰くある大国の王家が、受け様の生まれた隣国との和平の
証とし…

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火曜日の狂夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

最後までワクワク

タイムリープものの3作目。
個人的な好みは2作目「金曜日の凶夢」の方が上ですが、
これも、良かったです。

ライバル2人が昭和30年代に行きます。
何より、面白かったのは、大智です。
優等生風な大智と今風若者な充なので、
充が、「おりゃ~~」と大智を押せ押せしていく物語かと思わせて、
大智が充に片思いしており、大智がグイグイ押していきます。
優等生風な男が「も~押し倒したくなって…

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金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

タイムリープ2作目

「水曜日の悪夢」のスピンオフです。
「水曜日の悪夢」もよくできたストーリーでしたが、
個人的には、こちらの2作目の方が好みでした。
何故タイムリープが起きたのか?ということに説明があるので、
納得しやすいと思います。

水曜日の悪夢でも出てきた紀ノ川と
何故か紀ノ川に執着する良麻のお話です。

良麻は、紀ノ川を監視するという任務のため、紀ノ川に近づきます。
紀ノ川が好きな和成の…

1

水曜日の悪夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

やっと読めた!

音楽家ものということで気になっていたのですが、
SFのような設定と知り、苦手意識が最初にきてしまい、
気になりつつも、なかなか手にとることができませんでした。
しかし、なかなか楽しめました。
うまくできたお話だな~と感じました。

バイオリニストの夢を諦めた音楽講師、和成は、
生徒、真吾にたぐいまれなる才能を見つける。
真吾は母親を亡くしており、父親とはうまくいってない様子。
和…

2

火曜日の狂夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

いい加減な時間管理局

1作目、2作目と同じ流れでしたが、今回は、現代から過去へ移動します。
それもカップルで(笑)
ふたりで過去にタイムスリップしてそこでもふたりはやはり音楽に生きる。
懐かしい昭和の匂い・・・若いふたりに接する人たちが優しいです。
古き良き時代を思い出します。
それにしても、時間管理局の細野さん、ドジ踏みすぎです。
あなた、そんなんでいいんですか?と突っ込みたくなりました。
私的には、金…

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金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

謎が解ける

前作「水曜日の悪夢」のスピンオフ。
前作の主人公、新城和成の友人で変人バイオリニスト、紀ノ川滋と謎の少年、酒元良麻のお話。
この作品で前回、和成が体験した時間移動の謎が解けます。
このシリーズSFだったんですね(笑)
種明かししているせいでしょうか?前作より登場人物もストーリーもしっかりと出来上がっているような気がします。
気になるのは、良麻の妹。
どうなってしまったのかな~その点が心…

0

水曜日の悪夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

なんとなく物足りない

夜光花さん、初読みです。
事故で将来を失ってしまった和成が才能ある高校生、真吾と出会ったところから始まる物語。
時間が行ったり来たりするちょっと不思議なお話でした。
絶望して目覚めると過去のある時点に戻っているので夢落ち?とも思いましたが、起こっていることが、夢と言うには生々しいのでタイムスリップと考えた方がいいのかも・・・。
大人の打算(笑)と純粋で真っ直ぐでそこしか見ない高校生、死して…

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鬼花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

萌えと呼ぶにはまだ謎が

『堕ちる花』と世界観を同じにするスピンオフのようでいて、ようでないお話。
あの鬼沢村の禁忌の花・生贄・そして舞台が鬼沢村の隣り村の神谷村ということで、作中に主人公たちが『堕ちる花』の兄弟の実家にお世話になる話しなどもあったりと接点はほのかにあったりします。
そして今度は弟×兄という逆転で、花の香りで関係が狂うという兄弟モノの路線は同じですが、
『堕ちる花』のミステリーやホラーの要素が人間であ…

2

鬼花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

次巻への助走。

前シリーズと同じ世界観ということですが、私にはちょっと遠めに感じた番外編。
時間軸は【堕ちる花】より前とのこと。

幼少期に神隠しにあって【まっさらな赤ん坊】の心となり帰ってきた兄:泰正の純粋さを魅力ととるか、もどかしさを感じるかは読み手次第だと思うので評価は分かれるかな、と思います。

ちなみに私は後者(笑)

兄が真っ白なので【禁忌】に囚われるのは弟:衛だけなんです。
根が真面目だからか、すっ…

5

鬼花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

仄かなスピンオフ感

花シリーズの番外編と言うか、仄かに感じるスピンオフ感のある作品で
花シリーズと同じ世界観を持っているけれど、こちらはどちらかと言うとほのぼのです。
それは受け様の天真爛漫な性格が前面に出ていて、禁忌のきの字も無い感じ。
強いて言うなら天使か神の子、作品では山神の子なんて表現されているけれど、
これが1番当てはまる、流石夜光先生と言う感じの作品。

花シリーズで、出てくる尚吾ママの身代り…

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