和泉桂さんのレビュー一覧

PROMISED LOVE プロミスト ラブ 小説

和泉桂  駒城ミチヲ 

攻めの心の揺れ動きに注目!!

こちらは攻め・レオン視点の小説版。

設定上どうしてもヴァナランドという国の情報量が少ない七瀬視点のコミック版とは違って、小説版はレオンが蟄居に至った経緯と彼の周りを取り巻く人間関係が読めて、その点をじっくり理解できた。

小説版では執事や友人の国王以外に素を見せた事のないレオンが、わざわざ日本から招いた七瀬に対して次第に心が傾いていく様子が丁寧に書かれている。

最初は意志の疎通が図…

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INNOCENT LOVE コミック

駒城ミチヲ  和泉桂 

受けの外見が180°変わったシーンに注目!!

私が先に読んだのはこちらのコミック版のほう。
一度目はあらすじの予備知識がないまま読んだので、次に小説版も読んだ後に再読してコミック版の話の筋を掴んでいった。

コミック版だけではヴァナランドの内政事情やレオンの幼い頃のトラウマ、彼を中心にしてステファン国王やヒルダとの関係が掴み辛いので、攻め視点の小説版も読んでみたほうがより分かりやすいと思う。

いくら貧乏とはいえ、ザンバラ髪に黒縁メ…

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饒舌な視線 小説

和泉桂  相葉キョウコ 

すっごく好みです

評価がそれほどでもなかったので余り期待せず手に取ったのですが、これを読んで私は和泉さんの書くものがドストライクなのだと確信しました(エロ的に)。

あらすじは省略しますが、設定の骨格だけをとってみると、淫乱受け上司と大型ワンコ部下の体から始まる関係がいつか真剣なものに。。。 というまあまあ分かりやすいもの。

しかし、まず、この誘い受けがくせ者!まず誘い受け大ご馳走さまなんですが、さらに、…

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蠱蝶の殉情 小説

和泉桂  笠井あゆみ 

短編集

表題作をはじめALL中華風ファンタジーで仕上げられていました。
全て読み切りとなっていて正直なところ、自身の好きなテイストとマジ無理と思うテイストがいっしょくたにされているのが嬉しいような悲しいような複雑な気分です。
表題作とその他三篇入っていたのですが、表題作で全話まとめて話を濃密にしてほしかったです。
幸せな話だけでなく著者の後書きでも触れていますが『冷徹』お題のお話も間に入っておりまし…

1

終わりなき夜の果て 下 小説

和泉桂  円陣闇丸 

未来に目を向けて

前半と続けざまに読みましたが、後半のほうが楽しめました!
神評価に近い萌×2です。
前半が内向き(家の中)の話なのに対し、後半は外向き(世界)な話だからでしょうか。

前半は長男・国貴と遼一郎のお話。
上海で暮らす国貴と遼一郎ですが、逃亡生活も遼一郎の体調の悪化から終わりが近いと感じ、国貴は自首をしようと1人日本を目指します。
家族との再会と、再び新天地への旅立ちのお話です。
後半は…

4

終わりなき夜の果て 上 小説

和泉桂  円陣闇丸 

欲しいのはあなただけ

清澗寺家シリーズの総まとめ(?)となる本。
今までのシリーズを読んだのがかなり前で若干記憶が曖昧に…。

和貴と深沢は一番好きな組み合わせです。
ですが、お話としては、前と同じことを繰り返してる印象でした。一区切り付いたと思ったのに、どうして同じ行動を何度も何度も互いに繰り返すのか…。
一重に和貴の境遇と容姿と性格の所為なんですが、それを乗り越えるにはまだ前回では足りなかったという事でし…

1

罪の褥も濡れる夜 小説

和泉桂  円陣闇丸 

淋しいという気持ち

清澗寺家シリーズ、ついに真打ちと言うべき三兄弟の父親、冬貴に漸く辿り着けました。
実は当初、育児放棄し放題の自分勝手な冬貴が主役のようでは恐らくのめり込めないだろうし、そんなに中身がない一冊なのでは、と軽い気持ちで読み始めました。

が、さすがは清澗寺家。
魔性と言われながらも、本当は愛され方を知らない、純粋でそれゆえに残酷、誰よりも淋しやがりやの男と、日本を主導する政治家にふさわしい優秀…

2

花盗人 コミック

金田正太郎  和泉桂 

設定の奥が深い

物悲しくてほの暗いけど綺麗な作品でした。

花屋の店員である水嶌はあるお屋敷に咲いていた綺麗な花をつい手折ってしまい、その事が館の住人・藤澤にばれて、お詫びに藤澤の館に花を生けに通う事になる…というお話です。
その藤澤ですが、夜に一人で庭に何か埋めていたり何やら怪しい…という少しミステリアスさを含んだ作品。
水嶌はそこで藤澤の過去に負った傷を知る事になります。

雰囲気はとても素敵でし…

2

蠱蝶の殉情 小説

和泉桂  笠井あゆみ 

中華風短編集

笠井あゆみさんの挿絵と毒姫という設定に惹かれて購入しました。
書き下ろし作品に同人誌作品を加えた中華風短編集です。
舞台背景は同じ中華風であっても多数のキャラ、そして様々なシチュエーションで笠井さんの挿絵を楽しむことができます。

表題作の「蠱蝶の殉情」は親の仇をとる為、毒で育った体を使って攻めを殺そうと男の身でありながら后にまでなったのに、あろうことか毒が全く効かなくて困惑しちゃう受けの…

4

蠱蝶の殉情 小説

和泉桂  笠井あゆみ 

短編集でした

初読みの作家さまでしたが笠井さんの描かれた表紙に釣られ購入してみました。BLの小説で短編集って初めて読みました。ので、2話目に入った時に理解するのにちょっと時間がかかってしまった…(恥)。全部で4話入っています。内容をざっくりと。

表題作「蠱蝶の殉情」
父親が一国の王である苓鈴。男ながら王女として生活しています。敵国を滅ぼすために、幼い頃から毒を体内に取り込み呼気からも体液からも毒を出せる…

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